どいつブログ 

南ドイツの静かな湖畔の森のかげから、私のつぶやきとぼやきを綴ります。家族はババリア人夫、16歳の娘、13歳の息子。ドイツに住むのはこれが二度目で、合わせると現在9年目です。

Entries

手みやげはアルコール

娘(16歳・10年生)のクラスでは、
誕生日の子がいると、誰かがケーキを焼いて教室に持って来て、
始業前にちょこっとみんなでお祝いをする、
という仲間うちの習慣がある。

昨年9月半ばに新年度が始まった時、
うちの娘は「転校生」だったので誰も知り合いがいなかったが、
ほんのひと月後の10月に誕生日を迎えた娘のために、
まだ馴染みの浅いクラスメイト達がケーキでお祝いしてくれた時には、
そういう習慣を知らなかった娘は、とっても驚きとっても嬉しかった。
(その話を聞いた私も感激した。)

ところで、つい先週末の金曜日に別の子が誕生日を迎えた。
そして今度は娘がケーキを持って行くことになり、
前日の木曜に私も手伝って一緒にケーキを焼き、
飾り付けも夜のうちに済ませ、当日娘は無事にケーキを持って行った。

その日の夜にはその子の誕生会兼お泊り会があり、
娘も呼んでもらっていた。

自分は今回はケーキを焼いたのだし、
プレゼントというよりは何か手みやげを持って行きたいな、
と娘が言うので、何を持って行きたいかと聞いたら、
「BELLINI(ベリーニ)にする」と言う。

Bellini

ベリーニというのはワインベースのカクテルで、
とてもおいしいので私も好きだが、
16歳の手土産がアルコール飲料になるかと思うと、少々複雑な気持ち。

でもとりあえずスーパーへ。
ショッピングセンターに入っているそのスーパーは、
売り場が1階と2階に別れている。
レジの手前が飲料品売り場なのは知っていたが、
アルコールもそこかと思ったらアルコールは2階だと娘が言う。

娘はさっさとエスカレータに向かい、
迷うことなく私をアルコール売り場に案内した。
「しょっちゅう来てるから迷うこと無いわけね?」
と鎌をかけてみると、娘は肯定とも否定とも取れない顔をした。

まぁ親に知られたくないことは色々有るだろうが、
煙草はもちろんのこと、アルコールだって、
私としては16歳の年齢を考えるとまだ大反対。

ところで私はこれまで、
「ドイツでは16歳になると『ビールなら飲んでいい』」
という書き方をしてきたのですが、
正確には、「アルコール何パーセントまでならOK」
という規則があるんでした。(はて、何%までだったかな…)
それによればアルコール5%のベリーニはまだ大丈夫。

ピッコロ(200mlの小さなボトル)の方がかわいいけれど、
Bellini-Piccolo
娘は750mlを1本持って行くと言う。いっぱしのオトナみたいだ。

ベリーニを一本持ってレジに着くと、
たまたま前に並んでいた女の子が娘のクラスの子で、
その子も誕生会に呼ばれていた。

見るとその子もアルコール飲料を、
小さいのを2本だったが、手にしている。
レジで身分証明書を提示(→16歳であることを証明)し、
彼女はそれを買った。

それじゃ後でねとその二人が挨拶して別れたので、
私は娘に聞いた。

「あれも誕生会の手土産かしらね」
「違う。自分で飲むって言ってたよ」

ふぅん。あんな風に(親のいない所で)勝手に買われて、
こっそり飲まれて瓶も処分されたら、親は何もわからないな。
などと思ってまたまた複雑な気分に。
うちの娘もこっそりそんなことをしているのかな。

ただ、娘を見ていると、順調に大人に近づいていると思えて、
そんな気分はまた嬉しい。

子が年相応に育ち、そのことで親が複雑な気分を抱いても、
でもそれは、ちゃんと見合った気分と言うかそんな感じで、
親としてそれを抱えるのは、それはそれで楽しい様な、
そんな気がする。


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「ママ」か「私」か

日本人のお母さんというのは、
我が子に向かって話す時に限り、
自分を主語にするならば、
「ママは…」とか「お母さんがね…」
などと言って話し始めると思う。

日本人にとってそれは
ごく普通のことだと私は思ってきた。

私が子供に向かって
「ママ」を主語にして話す様になり早16年が経つ。
この習慣からは、そう容易く抜け出せない。

そのことでいくら息子から文句を言われようと、
そう簡単には直らない。直す気もない。

ドイツ語では基本的にはそういう言い方をしないので、
今や日本語よりもドイツ語の方が遥かに遥かに達者な息子は、
ドイツ語ルールに則(のっと)って考えるから、
私のそんな喋り方までが、気に入らなくて気になって仕方ないらしい。

私とて、ドイツ語で話すなら、決して「ママ」を主語にはしない。
「私」と言うに決まっている。

しかし確かに、「ママが…」と私が日本語で何か言って、
それを息子が頭の中で同時通訳してかみしめるとするなら、
奇妙なことこの上無いのかも、とは思う。

日本語で喋っているんだからいいじゃない、
日本語でなら普通のことだよと、言って私も抵抗するが、
息子は石頭だからそういうことは単にわかりたくない。

でも、この頃私は思うようになった、
息子の言うことをいちいち真に受けて左右されるのはよそうと。
こと日本語に関しては、文句言われる筋合いは無い。

そもそも、最初から、
子供の言うことなど真に受けなければ良かった。
もっともっと聞き流せば良かった。
そんな風に思う。

子供も一人の立派な人間、なーんてことを思って、
幼かった息子の言い分まで真面目に受けてきた。

と言うか、元々私は誰に対しても
そういう風にしてしまう性分なのだが。

しかしその結果がどうかと言えば、
どうしようもない状態になっている。

子育てというのは、やり直しのきかない実験の様で、
何かに気づいて反省する頃には、全てがもう遅すぎる。

でもこの主語問題について言えば、
日本語で話すなら私はやっぱりこれからも、
「ママは…」と言いそうだし、それでいいんじゃないかと。

かつて私は、私の母を「母さん」と呼んでいた。
そして母は、何か話す時にやっぱり「母さんはね…」と始めた。

子供に向かって「私は…」と言うのとは比べられない温もりが
そこにあるような気がして、私はその言い方が好きだけれど、
実の息子には、ちっともわかってもらえないみたいだ。


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球根の受難

先日、友人(ドイツ人女性)を家に呼んでお茶したんですが、
彼女とは会うのがかなり久しぶりだったためか、
わざわざこんなブーケを持って来てくれました。

P2040013.jpg

で、よく見ると…
と言うか、よく見なくても見えるんですが、

ほら、まだいたいけなムスカリ?が、
球根ごと根っこごと。
少し土まで付いて。

P2040038-1.jpg

こういうの、あるんですか昨今は。
新手のフラワーアレンジメント?

この可哀想な球根、よく見ると、
こんな風にワイヤーが突き刺さっていて、
そのワイヤーの先は2本一緒にねじってあって、
ブーケの束に刺してある。

P2040012.jpg

見るからに痛々しいので、
友人が帰ってからこれを束からそっと引き抜き、
ワイヤーをはずそうとしたんですが、

ワイヤーは既に歪んでしまっていて、
それを抜くのがまた痛々しく、
まさに球根の悲鳴が、聞こえてきそうでした。

そりゃあまぁ、「切花」の様に、
これから咲くぞという頃合に
すっぱり切られてしまうことを思えば、
根っこまで付いている分、
ましと言えばましなのでしょうか。

でも、根がこんな風に
光や空気に晒されている姿は、やはり気の毒。

こういうフラワーアレンジメント、
やはりちょっと、やめてあげてほしいなと
思いました。


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プリウスがんばれ

世界のTOYOTA。
新型プリウス。

看板車種にブレーキ問題で大打撃!

の記事をいくつか読み、少々笑いたくなった、
というのが正直な気持ちです。

トヨタが打撃を受け株が下がったことが嬉しいとか、
そういうのでは決してありません。

そりゃあもちろん、クルマたるもの、走るチカラよりは
止まるチカラの方が断然強くなくては非常に危険ですので、
ブレーキに問題が本当にあるとしたなら、
これはもう大問題なわけで。

あぁそう言えば、東京で乗っていたのはトヨタでした。
プリウスじゃなかったけれど。

ところでこの、
ブレーキに対する日米でのクレーム内容というのが、
「低速走行時にブレーキが利きにくい」とか、
「凹凸のある路面や、滑りやすい路面などでの走行時に
ブレーキが瞬間的に利かなくなる」ということらしいんですね。

凹凸のある路面…
そりゃまぁ、あんまりでこぼこがあって、
タイヤがグリップを失ってしまうなら、
たとえブレーキが利きすぎるクルマだって危ない。

それに、滑りやすい路面では、
そりゃまぁ滑るんじゃないかと。
もしも氷の上を走るなら、
最高級のメルセデスだってつるりと行っちゃう。

ふふ。記事を読んで私は言いたくなった。
「皆さん、それではうちの車に乗ってごらんなさい。
うちの車=VWパサートに」

今回のドイツでもう6年半も住んでしまったけれど、
今乗っているパサートは2台目で、
1台目もやっぱりパサートだった。
夫が、予算との関係もあるが、好きなんだろうパサートが。

今のパサートを買ったのは、ちょうど2年前。
そういえば日本が節分の頃だった。

次の車は、アウディがいいねー、と二人で言っているが、
さすがにパサートの2倍のお金を出す気に、
なるかどうかはまだわからない。

このパサート、私は良い車だと思って乗っている。
前の車の方が、古い分省エネじゃなかったが、
その分パワーはあったので、
私は前のクルマが今もちょっと恋しい。

そうそう、ブレーキ問題でした。

このパサート、
ブレーキに問題が、
あったんですよ。
というか、今も、
あるんですねー。

(いや、この表現では誤解を招く。
 ブレーキはバッチリだが、効きにくい状況の日もある、
 ということです。)

だから、気をつけて乗っています。

ブレーキが利きにくい状況の日は特に。

VWディーラーに苦情を言ったことが2回ありました。
6年前の冬と、5年前の冬と。

冬場に、みぞれや雨でとにかく濡れた路面に、
路面凍結防止の塩がとけて混ざると、
パサートのブレーキは効きにくくなる傾向が。

それはもう、そうなることをころっと忘れて
普段の気分で運転していると時折まじに驚きます。

しかしディーラーは堂々とのたまった。
「これはパサートのこの車種の持病とも言えそうな、、、持病です。
調べても調べても異常が見つからない。
だから、打つ手は、ありません!」ときっぱり。

最初の時私は、一体なんだこいつは、と思った。
これが日本なら、そう、これが日本ならば、
大リコール問題に発展するだろうに、と。

本当に異常を見つけられないのだろうか?
直せるかもしれないのに放っているのでは?
と勘ぐった私でしたが、しかしユーザーにその真相はわからない。

でも結局私達は、
ブレーキが利きにくい状況の日というのをちゃんと心得て、
そういう時には気をつけて運転しようという、
ごく当たり前のところに結論づけて、以来運転している。

要は、ポンピングブレーキの要領です。
何回か踏んづけると利いてくる。
うちのパサートの場合は。

だから、危ないと思う日は普段より車間を取ります。
思い描く通りに止まれないかも知れないのだから。

ところで、トヨタ副社長さんのコメントがまた、
ワタシ的には大変気に入りました。

こんな風なことを仰っていたんですね。

「トヨタのユーザーさんは、トヨタの車のフィーリングを
とても良くわかっていらっしゃいまして、
ですからそれとちょっとでも違う感じをお感じになると、
直ちにそれは『悪いこと』であるという風に……」

これはねー、何だかとってもわかる気がするんですよ。
違うことは悪いことって思ってしまうところがちょっとまずいんじゃないか、
ということでしょうか。
これもアリ、それもアリ、っていう風には行かない部分が、
やはり大きいんだろうなと。


日米でプリウスのブレーキにクレームをつけている方々は、
一度ヨーロッパで、ディーラーからきっぱりと言われてみると
面白いかも知れない。

「あぁこの車はそうですから。
わたくし共では何もできません。
気をつけて乗って下さいね〜」

って、言われるうちに、多少鍛えられるかも。

そんなことを思うドイツ暮らしです。


しかしもちろんこれは、異常というべき異常が
プリウスのブレーキにどうしても見つからないとして、
のことですが。



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スキー合宿の話2

学校のスキー合宿に、
息子は昨シーズンに新しく買ったスキーブーツを持って行った。

息子の足は、この1年でかなり大きくなっていたので、
私はそのまだ真新しいスキー靴が、
この冬はきつくなって履けないのではないかと気になっていた。
そしもそうなら、借りるなり買うなりしなければ。

それで息子に、スキーのソックスを履いてスキー靴を試しておく様にと、
12月の頃から時折言って来たが、息子は無視し続けた。

息子が普段履いている運動靴と見比べても、
そのスキー靴ではもう駄目そうに見えたが、
本人は試す気もなく、それでいいからと言い張った。

私はそのうち諦めて、「それならもうどうでも良い、
きつかろうがそのスキー靴で滑ればよいのだ」
と思うことにした。

そして案の定、かなりきつかっらたしい。

息子のスキーの腕前はなかなかのもので、
カービングスキーの滑り方がとても上手く出来ている。

けれど痛む足ではつらかったろう。

私自身、過去に何シーズンも
全くひどいスキー靴で滑っていた経験があるため、
その痛みつらさはよーくわかる。

わかるが、今回は息子の自業自得。

私は、足が痛かったと洩らした息子に、
ざまあみろと言いたくなった。


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