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もう一つの恐ろしいこと

加藤容疑者の両親が謝罪会見をして、母親が泣き崩れた写真。
どんな思いで会見に臨まれたのか、想像もできない。

私は、事件の起きた場所から遠く離れていたから、全くの部外者だ。
だから冷静に考える。

インターネット上には、犯人に対し、多くの人々から
様々な(でもその趣旨は一様な)コメントが書き込まれ公開されている。
コメントに同意する人は、該当コメントにポイントを入れることもできる。

犯人へのコメントを書いた人はどういう人なんだろう、と私は考える。
私同様、全くの部外者のような気がするが、どうだろうか。

事件に直接巻き込まれた方々、現場に居合わせた方々が、
時を経ても冷静になれないのは当然のことだ。

しかし、「部外者」であるなら、たとえ事件に対し憤りを感じながらも、
ある程度は冷静に物を言えるものだと私は思う。

コメントを書いた人たちが「部外者」であり、
ある程度「冷静に書いた」と判断するなら、
これらのコメントは、一体何だろうかと私は思ってしまう。

読むだけで空恐ろしくなり、胸が悪くなる。
文字にするのも嫌だが、でもしよう。

「犯人をタガーナイフでメッタ刺しにして殺す刑をお願いします」
「お前の存在は万死に値する」
「たった一人で死ねばよかったんだよ」
「もう死ね」

そしてこういう言葉に同意し、ポイントを入れる人達も多い。
これはこれで本当に恐ろしいことだと私は思わずにいられない。

犯人が大罪を犯したことはどうしようもない事実であり、
死をもって償うしかないと私も思う。
(償いたい気持ちが本人にあるかどうかは知らないが。)

しかしこのようなコメントをする人達もまた、恐ろしい人達だと私は思う。
顔も名前も出さないのだから、何だって言ってやろうというのだろうか。

私が怖いと思うのは、
こういう人達が、「至って気軽に恐ろしい言葉を口にしている」というところだ。
そして、もっと怖いのは、
言っている本人が、「恐ろしいことを口にしているという意識が無い」ことだ。

お前なんかいなくなったほうがいい、もう死ねば、
と言われて自殺してしまった子がいた。
そのむごい言葉は、
時に人を死に至らしめるまで傷つける威力を持った言葉なのだということを、
言った本人はわかっていない。

それを充分承知の上で言ったとしたならその人は、
相手がそれを苦に自殺した時点で、相手を殺害したと言ってもいい。
人を、言葉で傷つけ刺し殺すのだ。

人にむごい言葉を平気で投げつける人達も、
今回の事件の背景に、毒々しく存在していると思えてならない。
そういう人達もまた、惨事の引き金を引いていたのかもしれない。
だが本人達には、何の自覚も無いのだ。

どうして世の中はこんな風になってしまったんだろうか。

私は思う、すべて大人が見本を見せているのだ、と。
こういう社会を、大人が作ってきたのだ。
子供はそれを見て、大人の真似して育ってきたのだ。

インターネットというものは、
それを健全に利用している分には全く何の害も無いと思うが、
ちょっとでも弱気な発言を書き込めば、
即、袋叩きの目に遭う怖い場所でもある。
弱気な人をたまたま見つけて励まそうとする人は、残念ながらごく少数派だ。
インターネットというものは、そしてもう収拾がつかない。

一体この先は、どうなっていくんだろう。
だって大人は、何も解決できないでいるのだから。

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秋葉原の通り魔

どうしてあんなことを。

何の謂(いわ)れも無い無抵抗な人々を惨殺し、
多くの人を巻き込んで怪我を負わせた犯人。
一体どうしてそんなことを。

現場に居合わせた何百人もの人々が震え上がった。
日本中を震撼させたであろうそのニュースは、
世界でも報道され、ドイツのテレビにもあの映像が流れた。

逮捕された時には力が抜けたようになっていたあの犯人、
たった今は、どんな気持ちでいるんだろう。
「正気」は、戻ったんだろうか。
「安眠」は、もうこの先あり得ないな。

してしまったことが頭の中を繰り返し繰り返し
ぐるぐるまわって永遠に終わらないはずだ。
そして、今悔やんだって、始まらないのだ。

彼の親御さんと弟さんは、一体どんな思いでいるだろう。
その人達にも、もう安眠できる日はおそらく訪れない。
全てが台無しになったのだ。

亡くなられた方々のご遺族は、
この憤りをどこにぶつければいいのだろう。
怪我を負わされた方々のショックは、
体の傷が癒えても心の傷となって時を経ても消えずに、
外に出ることすら怖くなるかも知れない。

一体どれだけ多くの人々が、現場収拾に携わったことだろう。
一体どれだけ多くの人々が、これからこの事件に当たるのだろう。
どうしてこれほどの面倒を、彼は起こしたかったのだろう。
これだけのことをして、彼は、一体どうなりたかったのだろう。
こんな事態を彼は、想像し得なかったのだろうか。
 
自殺の意思は無いように見えた。
しかしこれほどの罪を犯せば、判決は極刑しか無いはずだ。
判決が下り刑が執行されるまで、どれほど時間がかかるか知らないが、
彼を待ちうけるのが絞首刑である以上、彼の命も風前の灯火。
こういう事件を起こす人がいるから、死刑もなくならない。
死刑執行をその業務の一つとする刑務官の苦悩も終わらない。

これだけのことをして、彼が得るものはいったい何だ?
被害者とその家族の怒りと悲しみと憎しみ、
そんな言葉では言い表せない思い。
自分の家族の怒りと悲しみと困惑と後悔。
無数の人々からの反感、怒り。

ありとあらゆる負の感情。
彼はそれを一身に受け止め、執行への恐怖に怯える。
だが、そこで反省したって、もう全て遅いのだ。

悪いことはしちゃいけないよ、
人様の迷惑になることはしちゃいけないよ、
自分がされて嫌なことは、人にしちゃいけないよ、
と、誰もが言われて育つものだ。
そしてそれは、本当に真実のことだ。

そんな当たり前のことを見失ってしまうまで、
一体何に追い詰められるのか。
尋常ではない自分の精神状態に自ら気付く余裕を、
人に失わせるものは何だろう。
これほど攻撃的な行動に出る狂気というのは、
一体どこから来るのだろう。

スイッチみたいな物があるんだろうか、心の中に。
人間きっと、たがが外れると、
その恐ろしいスイッチが押されてしまうのだ。

彼はもう二度と、気軽に外を出歩くことすらできなくなった。
多くの人々に、延々と続く悲しみと苦しみをもたらし、
若い彼の人生は、これで終わる。
気が狂うほどの悔恨と、死刑への恐怖に怯える日々しか、
もう彼には無いのだ。
そして彼の家族は、この先どんな思いで生きて行ったらいいのだろう。

彼は一体、どうなりたかったんだろう。
生活に疲れて、それじゃ一体どうなりたかったんだろう。

私は、本当にわからない。

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