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平和な一瞬だってある

(夫が出張中につき、母子3人で過ごしている。)

うちの娘と息子は、基本的に仲が悪い。

と言っても、それは息子が一方的に娘を嫌っている状態で、
息子の中に、どんどん「オトナ」っぽくなっていく姉を、
受け入れにくい気持ちが依然としてあるんだろう、と私は思っている。

娘の方は、何だかわからないが嫌われてるなら嫌い返す、という対応で、
だからうちの子供達は、互いに全く口を聞かない日も多い。

しかし、さすがに娘は、息子よりはるかにオトナで、
息子から話しかけられれば、相手にはなってやる。

昨夜、私はいつものようにキッチンを片づけ、2階の仕事部屋に上がった。
ネットサーフィンしていると、二人が卓球をする音が聞こえて来た。

卓球と言っても、あんな大きな卓球台がリビングにあるわけではない。
我が家の食卓が、丁度1m×2mのきちっとした長方形で、
上に載っている物さえ片づければ、こじんまりとした卓球台に早変わりする為、
時々ピンポンをたしなむことがあるというだけである。

隣町の卓球クラブに入ったこともあり、
息子は、暇になるとそのテーブルで卓球をやりたがることが多い。
私が付き合うことも少なくないが、
このところ息子は実に悪い子なので、付き合ってやらない。

さて、母親が相手をしてくれないから、息子は代わりに娘を誘った。
卓球をしたい気持ちが、姉を嫌う気持ちを少しの間押しのける。
勝手なものだ、普段は嫌っているのに。

寛容で、なおかつオトナな娘は、それに応じた。
彼女は、弟から普通に話しかけられれば、いつだって応じてあげている。

彼女の方から弟にあえて話しかけないのは、
自分は嫌われている、と思うからであって、
自分が話しかければ弟の機嫌が悪くなり、
そのしわ寄せは全てママへの攻撃になる、と考えるからだ。

彼女とて、弟と仲良くしたい、よそのきょうだい達のように。
それなのに一方的に嫌われるから、嫌い返してしまう。

二人はしばらく遊んだみたいだったが、
そのうち静かになって、時々笑い声が聞こえてくる。
テレビでも見ているのかな、と私は特に気にも留めずにいた。
しかし時刻が10時半を回り、私は階下に声をかけた。

もう遅いから、寝たほうがいいよ。
ところで、ずっと何やってんの?
テレビでも見て笑ってるの?

すると娘が答えた。

昔のことをね、喋ってるの。
昔の、いろんなおかしかったこと、思い出して。

今までずっと喋ってたの?

うん、そう。

めずらしいこともあるものだ。
二人は1時間半も喋っていたのでは無いだろうか。

我が家にも平和なひと時が、たまにはあるのだと思った。

階下から、時折笑い声が聞こえてくる。
どうしてこんなひと時が、普段は無いんだろうな。

11時を回ってしまい、
いくら何でも寝なさいよと声をかけに下に降りたら、
娘が笑いながら私に言う。

昔は良かったよねー東京の頃は。
ほら、あんなことがあってさ、おかしかったよねー。

息子も、幼かった頃の自分自身を思い出して、
めずらしく日本語で私に話しかけてきた。
「ちっちゃかった時に、こんなことがあって笑ったの」
東京にいた頃の思い出に、心が少しほぐれただろうか。

ドイツに来てから、
確かに私達の笑顔は減ったけれど、
くじけてつらい日々の隙間に、
思いがけず子供達の見せてくれる
一瞬の、しかし素直な笑顔がある。

ああ、何度だって、
私はくじける心を立て直そう、
と思った。

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笑顔、涙、そして笑顔

昔、こんなことを聞いた。

小さい時に大変だった子は、大きくなると扱い易くなって、
小さい時に扱い易かった子は、大きくなると大変になる。
だから、結局は、どの子も同じくらい大変、ということ。

この言い伝え(?)の上の2行に関して言えば、
我が家においてはまさにその通りで、前者が娘で後者が息子。

いや、娘だって難しい面も色々とあるにはあるが、
息子と比べたらどれほど接し易く話し易いかと思う。
女同士だからなのか…。

結局どの子も同じくらい大変……。
本当だろうか。私にはどうも賛同しかねる。

息子が「大変な子」に変身して以来、
既に5年目を迎えているような気がする。
娘が最も大変だった生後3年程の期間に比べたら、
息子のそれは、ちと長すぎる気がしないでもない。

それに息子の現状は、赤ちゃん時代の娘と比べれば、
当然のことながらはるかに複雑なことになっている。
大変な時が、過ぎ去っていく予感もしないし。
うーむ、ちょっと釣り合わないような気が。

いや、一概には言えない。
この先さらにどれ程ものすごい子育ての悩みが、
娘に関わって発生するやも知れぬ。
早とちりはやめておこう。

さて、先日は、子供達の笑顔を見て嬉しくなり、
ちょっと平和な気分で眠りについた。
しかしその翌日には、また元通りの、
うまくいかない雰囲気が漂う我が家であった。

娘の表情が硬いのでわけを聞くと、
ゆうべはあんなに(弟と)仲良く話せたのに、
今日はまた元通りになっちゃて(嫌われてる)、と言う。

娘は、普段は平気な素振りを見せているが、
きょうだい仲良くできないことを思い悩み、
そのために心が傷ついていることを、
私はもちろん知っている。

普通に仲良くしたいのに…
それに最近学校でもなんかうまく行かなくてさ…
と話す娘の目から涙がこぼれた。

ほんの短いひと時でも、一緒に笑い合えることがあると、
肉親であるが故になのだろうか、どうしても期待が芽生える。
これからはうまくやっていけるのではないだろうか、と。

普段は口も聞いてくれない弟と、
ゆうべは1時間以上も東京の思い出話に花を咲かせた。
もしかしたら、もしかしたら、
明日からは、仲良くできるんじゃないかな。
そして翌日、娘の期待はあっさり裏切られる。

私もまた、息子の一瞬の素直な笑顔を見ると、
ほんの昨日まで何日も何ヶ月も、
いや、何年だって続いてきたこの解決困難な状況を、
容易くぱぱっといくつも忘れ、何でも許せる気になって、
もしかしたら明日からは違うんじゃないか、
色んな事が少しずつ良くなっていくんじゃないか、と、
単純な期待を抱く。
しかし、現実はそう簡単には行かず、
肉親ゆえにうまく行かないことは多い。

娘の話を聞き、娘の涙にもらい泣きしながらも、
しばらく話し合うと、娘も落ち着いてきた。

さて、そのまた翌日の昨日、
娘が矯正歯科に予約があったので行って来た。
帰りに娘が、ちょっと明るい表情で言う。
ねぇ、服見たい!
私達はそこの町の、娘の好きなブティックを覗いた。
(私達は以前その町に住んでいたので、勝手知ったる町なわけです。)

服を買ってあげるのもしばらく振りだと思い、
娘が気に入ったと言う3点を買った。
(セール価格からさらにレジで値引があったので、私はほくほくした。)

気に入ったものを買ってもらって、足取りも軽くなった娘。
弟のこととか、学校のこととか、他にも色んなことがあって、
落ち込むことや傷つくことはきりも無いけど、
ちょっとは気持ちを持ち直せただろうか。
(オンナだもの、やっぱショッピングよね。)

アンジェラ・アキさんの「手紙」の歌詞を思い出した。
一つしかないこの胸が何度もばらばらに割れて・・・♪
苦しい中で今を生きている・・・♪

十五の切ない胸の内。
傷ついて、でも頑張ってるんだな、と、
娘だけじゃない、みんな、頑張ってるんだな、と、
なんかこう、こみ上げてくるものがあった。

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過ぎた時の長さ

今使っているこのPCは、約6年前に、
当時一足先にドイツに単身で移っていた夫が購入したもので、
ドイツ製でドイツ語OS(WINDOWS)で動いている。

6年も経って今やすっかり動きも遅くなり、動作がすっと止まってしまう頻度が多くなった。
不要なファイルを削除して、ウィルスやスパイウェア駆除プログラムを毎日動かしても、
はたまた、時には時間をかけてデフラグなどしても、動きは一向に良くならない。

特に昨夜はひどかった。
インターネットしようとウィンドウを開くが、開くそばから動かなくなった。
それが10回以上も続き、たまりかねて、面倒くさいがマイクロソフトのサイトへ。

それっぽいページを見つけ、指示に沿って対応策を試してみる。
インターネット・オプションの、ある一箇所の「チェック」をはずしただけで、
だいぶ動きが良くなった。

パソコンの動きがのろいのろいと家族みんなして文句を言いながら、
どうしてもっと早くにこんな簡単なことをしなかったのだろう。

ドイツ語だから読むの面倒、と避けたい気持ちがあった。
それじゃマイクロソフトの日本語サイトに入ればいいじゃないの、
と思う方もいらっしゃるかと思うが、そうすると今度は、
OS言語の違いから微妙にやりづらい箇所が出てくる。(と私は思っている。)
ドイツ人の夫に任せれば私は楽だが、あいにく出張中だし、
私は、たった今何とかしたい。

しかし、一個のチェックをはずしただけで、だいぶ動きの良くなった古いPC。
気をよくして、その他の対応策も試す。

ドイツ語のサイトを眺めることは、普段決して多くは無いが、無いわけでもない。
場合によっては、内容が日本語で書かれてあっても理解不能なことは多いのだから、
ドイツ語では尚さらである。

いくつかの対応策を試すうち、なんだ簡単じゃないかと思った。

しかし、思い起こせば5年半前、ドイツに移ってしばらくは、
ドイツ語OSで動くパソコンが目に慣れなくて、
さらには、日本語を書けるようにする設定すらもわからず、
書ける文字はアルファベットだけと思い込み、メールは全てローマ字打ちをした。

それはそれは、書きづらいわ読んでもらいづらいわで、私も大層切なかった。
嫌々ついて来たドイツだったから尚のこと、日本語を書けないことに泣きたくもなった。

(現在二度目のドイツです。初めて住んだ時は至って平気だった。
 あ、あの頃はPCも無かったか。)

しかしそのうち、夫の友人からやり方を伝授してもらい、
めでたく日本語でメールを書けるようになった。

キーボードはドイツ語用で、
日本語ローマ字入力にすると、キーの並びが見た目とずれる箇所が出てくるが、
過去に使い慣れた日本語キーボードの配列を思えば、差したる問題はない。

しかしあの当時の私にとって、ドイツ語OSで動く画面は、
ツールバーから何から何まで、もうわけわかんなーい!と叫びたくなる程、
わけがわからなかった。そういう風に見えた。

何であんなにわけがわからなかったのか、
今となってはそれがわからないくらい、別に何とも無くなった。
何語だろうが、ウィンドゥズはウィンドゥズだし。

PCはほぼ毎日使ってきたから、
ドイツ語で表示される画面やツールバーなどもいつか見慣れたものとなった。
今は逆に、日本語OSに戸惑うかもしれない。

二度目のドイツで5年半がたった。
ふと、過ぎた時の長さを思った。

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ト長調を学ぼう

さ、当ブログにいらっしゃったあなたが、
もしも音楽の基礎知識豊富な方でしたら、
本日この先非常に呆れることとなりますので、
ここから一気にランキングボタンのいずれかにでも、
お進み頂くのがよろしいかと存じます。

では、ごきげんよう~。



さて、居残って下さった皆さん。

『二長調』ってなーんだ。


私にとってこれは、『あ長調ってなーんだ』と聞かれるにも等しい。

注:ここより先、音階の基礎知識について、
不適切な、あるいは、間違った表現をしている箇所があるかもしれませんが、
どうぞご勘弁を。


さて、先日息子(6年生)から、
音楽の授業でわからないことがあると言われ、
♯と♭って何?と聞かれたことがあったが、
その数日後の授業では、さらなる難題が出た。

先生が説明したけど、わからなかった…、と息子が私に聞く。
『Dur Tonleiter ドゥァ トーンライター』って何?
『C-Dur Tonleiter ツェー・ドゥァ トーンライター』って何?
『D-Dur Tonleiter デー・ドゥァ トーンライター』って何?

さあねぇ…。何でしょう…。

私もさっぱりわからないので、さっそく調べる。

ちなみに私は、辞書を引くのが大好きなので、
言葉そのものの意味を調べるくらいは御茶の子さいさい。

PCデスクの上には、独和・和独・日本語・英和の4辞典が常に置いてある。
どれかの辞書が、どこかのページで開いたままおいてあったり、
閉じてあっても無造作に重ねてあったりしている。
本棚に片づけても片づけても、またすぐ出して使う。
(日本語のだけは大辞典なのですごく重い。他は中辞典サイズ。)

さて、私の辞書によれば、『Dur』というのは『長調』で、『Tonleiter』は『音階』。
要は、長調、と言えば良いみたい。

なるほど。ドイツ語ではそう言うのか。知らなかった。

私の生活において、こういう単語は、
子供に聞かれなければ一生知らないままで、
子供がいなければ一生辞書で調べることも無い。
そして、今回調べたからと言って、私の実生活のどこかで役立つわけでもない。

が、しかし、音楽の宿題は、
『G-長調と、D-長調と、A-長調を、五線譜に♪で表しなさい』というもので、
何が何やら理解できないと困る息子のために、
インターネットで調べて解説してあげようと思った。
私も充分に、何が何やら、だ。

ところで、娘も6年生の頃にこういうのを習ったはずだが、
そう言えば娘から何かを聞かれた覚えが無い。
娘は、以前東京にいた頃に、ピアノを習っていたことがあり、
こんなのは難なくできたのだろう。
聞いてみると、案の定、そんなの簡単じゃん、と言われ、
説明してもらうものの、どうもいまいち理解が及ばない。

ウィキペディアを見たら、
C-Dur = ハ長調
G-Dur = ト長調
D-Dur = 二長調
A-Dur = イ長調
ということがわかった。

イタリア式に『ド』と言っているそうな『ド』の音を、
ドイツ語では『C』と言い、『C』で始まる1オクターブが『ハ長調』。
まあ、ここまでは、私もかろうじて思い出せた、ような気がしないでもない。

しかし、びっしり書かれた日本語の説明に思わずくらっと来て、
ド→C→ハ
ソ→G→ト
レ→D→二
ラ→A→イ
の関連でさらに混乱をきたし、
ここは迷わずドイツ語サイトへレッツゴー、ということにした。
日本語を介さぬ方が手っ取り早い。

そこから先は、私もドイツ語で理解していくようにした。
宿題の答えそのものも見つけてしまったので、
息子に、もうこれ写して丸暗記しなさいよ、なんて不届きなことも言ってしまった。

3番目と4番目の間で半音上る、とか、
7番目と8番目の間で半音上る、とか、
そういうルールを、ドイツ語で何度も説明、、、
と言うか、読み上げてるだけと言うか、しているうちに、
息子よりも私の方が多くを学んでしまったではないか。

ということで、音楽の決まりに従い理屈を貫き、
見事、ト長調・二長調・イ長調を五線譜にどう表わすかを、
すこーし理解した私であった。

そして、結局どうもわけのわからぬまま、
いや、半分くらいはわかったみたいだったが、
とにもかくにも、宿題を写し終えた息子であった…。

『長調において、半音上がる箇所は、3番目と4番目の間、7番目と8番目の間』。
『半音上がるのは、E(ミ)とF(ファ)の間、H(シ)とC(ド)の間』。
これ、ピアノを知らない人にとっては、すごく難しいのではないだろうか。

まるで、パズルを解く気分である。

(そして今日出た宿題は、もちろん、ホ長調とロ長調を・・・だった。)

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耳ちゃんと聞こえてる?

私達夫婦の会話は、日本語。

それはかつて夫がそうしようと望んだことで、
彼はその姿勢を崩したことがない。

だから私は、出会いからかれこれ18年以上も
彼の日本語を聞いてきた。

18年の、最初の数年は、
彼の日本語を面白がってた呑気な私であったが、
そのうち少しずつ少しずつ長い時を経て、
いつか聞いているのが苦痛になっていった。
この先、どこまで続けられるだろう。

彼の日本語は、ある時からは上達も見られなくなり、
発音軽視の姿勢ゆえ、いまだ「橋」と「箸」が同じ発音だったり、
「見たい」と「~みたい」が同じ発音だったりする。
これは、しかし、かなり難しいらしい。
音の区別がつかない、と言うのは、何も夫だけではない。

日本語話してくれるだけいいじゃないの!うちなんてね!という声もあろう。
しかし、私としては正直なところ、聞くのはもううんざりなのだ。

それでも、日本人の誰かが彼の日本語を聞いたら、
それを下手だという人はまずいない。
彼くらい喋れていれば、多少発音がどうでも、文法がどうでも、
たとえ「を」と「に」がひっくり返ることがあろうとも、
普通なら文句を言ってはいけないのだ、と頭ではわかっている。

しかし、さらに疲れるのは、うちの場合会話中に、
互いに相手の言葉に対して「え?」と聞き返すことがほんっとに多い。
聞き返された方は、同じことを二度言う羽目になり、実に面倒くさい。
(でも、大昔は、そんなことなど気にならず許せてた、お互いに。)

夫の日本語に私が「え?」と聞き返し、彼がもう一度言う。
私の日本語に夫が「え?」と聞き返し、私がもう一度言う。

さあ話すぞ、とお互いに向き合っている時はまだいい。
ふいに話しかける(話しかけられる)時にはもう、
必ずと言っていいほど「え?何?」と聞き返される(聞き返す)。
お互い様とは言え、そのためにお互い気疲れする。

しかし、互いに理解し合うためには仕方が無い。
同じことを二度も三度も言おうではないか。
しかし、そんなことを18年もしているので、私はかなり疲れてしまった。
夫も同じであろう。

私は、年々夫の日本語を聞くのが嫌になり、
聞きたくないから聞くまい、という自己防衛の逃げの気持ちが働いてきたのか、
私の耳は多分、せまーくせまーくなって退化してきたのかもしれない。
はたまたこれは単なる、老眼ならぬ老耳現象?

実は昨年くらいから、
耳がちゃんと聞こえてるのかと夫に聞かれるようになった。
耳、ちょっと変じゃないのか、と言われることもあった。
私には、特に自覚が無かった。

ついに、自分の日本語の上達の無さを棚に上げ、
私の耳が悪いと言い出した夫であろうか。(ふっ。実にあなたらしいよ。)

私という人は、何かあると、
つい自分に非があるのではないかと自己を顧みる損な性格で、
だからそう言われた時も、
え?もしかしてほんとに私は耳が悪くなった(遠くなった)?と考えた。

しかし、日本でさえ医者に行くのは億劫なのに、
痛みも何も無い状態で、外国で医者にかかるのは気が進まない。
しかし、検査を受けてみるべきかな、とも思った。

確かに、キッチンで洗いものなどしている時には、
背後から話しかけられても、手元の水の音が邪魔になって、
夫や子供達の言葉を聞き取れないことがある。
水音のせいにしてきたけれど、ほんとは耳に異常があるのかもしれない。

折りしも2週間前から風邪気味で、
と言っても、熱も無いから普通に過ごしていたのだが、
先週からは、なぜか鼻の左側だけ鼻水が出る。
(風邪じゃないということなんだろうか。)
そのせいか、左耳が時たまほんの1秒ほどだがかすかに痛むことがある。
これを理由に、この際行ってこようかな、耳鼻咽喉科。

ということで、行ってきたのが昨日でその結果は、
耳は、見た感じでは両方異常なし。
鼻腔の奥の方、狭いですねーと言われる。
ドイツ人みたいな逞しい鼻じゃないし、作りも自ずと違うんじゃ?と内心思う。

長々と聴覚テストを受け、
顔の下半分(鼻~耳)のレントゲン写真も2枚撮られた。

結果は、右は鼻も耳も異常なし。
左側が、鼻腔奥で炎症を起こしているため、
耳に影響が出て若干聴力が落ちている。
しかし問題にするほどのことはない、とのことだった。

2種類の薬が出て、一つは抗生物質だった。
これから6日間、ちゃんと飲むよう言われる。
これを機に、6日間の禁酒に挑戦することにしよう。

ひとまず安心できてよかった。

これで、
「え?と聞き返すのはあなたの日本語のせいであって、
 私の耳が悪いのではなーい」
と堂々と言ってよいのだとわかり、
帰路を運転しながら、一人ほくそ笑んだ私であった。



補足:

夫の日本語に疲れた顔をすると、あるいは、堂々文句を言うと、
それじゃあドイツ語で喋ろうか、と言って彼は、
私の知らない難しい言葉ばかりをわざわざ並べ立て
(それはまさに漢字の熟語に匹敵しそう)、
ほーらわからないだろう、という意地悪をするので、実に腹立たしいものがある。
だからそういう時はこちらも、
普段は避けてさし上げている熟語をふんだんに盛り込んで対抗する。
そうするともう、互いに理解できない不毛な会話と化すので、
黙るほうが利巧というものである。

そして我ら夫婦は、さらに疲れるのであった。

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