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来客(2)

(前回に続く内容になります。)

先週末の土曜日は、天気はやや雨模様ではあったが
夫の意見でオーストリアの山あいの方の町にみんなで行こうということになり、
一日中出かけていた。

実はその日私は、
娘とあちらの奥さんと私の3人で男達とは別行動にしてミュンヘンにでも、
と考えていた。女性陣はどちらかと言うと山より街へ行きたかったから。
そして男達は、街より山に行きたかった。

しかし雨降りのミュンヘンもあまり楽しくないかなと、私はちょっと迷った。
ニ家族会議の末、みんなで山方面に行くことに。

娘は、ミュンヘンなら行くけど山はパス!と言ってさっさと部屋に戻った。
私も、山なら行きたくないと一応駄々をこねてみたが、
あちらの奥さんに熱烈に誘われたのでしぶしぶ同行することに。
あなたが来ないととても寂しいわ、と、しつこく何度も言うあたり、
まるでドイツ人の様な人である。
(ドイツ人に誘われるなら、言葉の半分はさほど本気じゃない、
 くらいの受け止め方が実は妥当だったりする。)

行った先の町ではたまたまお祭りをやっていた。
その町の大きなお城、と言うより城砦か、の見学もし、
それ以外の場所でも結構歩き回ったので疲れた。
そしてその日は、帰宅が夜7時ちょっと前くらいになった。

私はてっきり、夕食は外食か、
はたまた簡単にBrotzeitブロートツァイトで済ませるものだとばかり思った。
Brotzeitというのは、パンと、チーズやサラミやハムや、
あとは好みで何かのペースト類、ピクルス等々…といった簡単な食事。

冷蔵庫からそういう物を取り出し、パンでも切れば準備完了なので、
疲れた日の主婦にとっては実にありがたい。
サラダの代わりに、パプリカやニンジンやきゅうりなどで
野菜スティックを用意してもいい。

ドイツ人は、夕食にそういう物を食べる場合が非常に多い。
ちゃんとした温かい料理は、日に一度頂けばそれでよい、という考えが根強いから、
例えばお昼に温かい料理を作る家では夕食がBrotZeitになったりする。
逆に夕食が温かい料理なら、昼食をBrotzeitや簡単なパスタだけで済ませたりする。
主婦本位で楽な、良いやり方だなあと、私などはかねがね思っている。

さて、とにかくその日は疲れたので、正直なところ私はもう食事の支度をしたくなかった。
期待していた外食は、みんなとっくにどっかりと腰をすえた様子だったので諦めた。

「Brotzeitで、いいかしら?いいよね?」と、誰にとも無く私が聞くと、
あちらの奥さんが、「いやーやっぱりご飯(白いご飯のことね)がいいなぁ」と
遠慮も無く言ってくれるではないか。

白米ならば小麦粉アレルギーのご主人のことを気にかけなくてよいから、
というのがその理由で、私もそれは良く良く承知しているのだが、
あちらのご主人は、自分用の小麦粉フリーの特別なパンを持参していることだし、
ご飯を炊くとなるとそれだけ時間もかかるし、
白米にチーズとピクルスではどうしようもないし、
肉を焼くなり魚を焼くなりしなくちゃならない。

私は、明後日の方を向いてため息をつき、
翌日の夕食用に買っておいた豚肉を使うことに。

こちらの味付パン粉みたいなのを使ってトンカツ風にするとうちの息子が喜ぶので、
今日はそれにしよう。
あちらのご主人には衣を付けなければ問題ない。

うちの夫が、それなら味噌汁も作ってはどうかと
さらに余計なことを言ったので即刻却下。
疲れているので、ご飯と肉とサラダで勘弁してください。

お味噌汁は私も大好きで、作るのに大した手間もかからないが、
簡単なBrotzeitで済ませるつもりがこういうことになったので、
既に私はイライラしている。

ところで私は、誰か別の人が私のキッチンでうろちょろと
手伝おうとするのが嫌いな性分なので、
あちらの奥さんが勝手にどこかを開けて食器類をテーブルに出したりするのが
これまた内心面白くないが、時間も無いので黙っていた。

8人分の食事を用意するのは、慣れていないので大変。
やっと出来上がって腰を下ろすと、あちらの奥さんが「ありがとーお疲れ様ー」と言った。

はい、正直なところ、
あなたの一言に端を発して、私今日はほんとに疲れました。

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付きが悪い月

あっという間に今年も7月。早いものですね。

バイエルン州の中でも私の住んでいる辺りは、
今年は5月下旬からずっと、あまり天気に恵まれなかったように思う。
1週間に一度だけきれいに晴れた日があって、
あとは何だかはっきりしない日ばかりで、
寒い日も多かったし雨も沢山降った。

6月は割と天気が良い、という印象が私はこれまであったが、
この6月は違っていた。7月からの天気に期待しよう。


さて。。。

誰しも、「今日は日が悪い」と思う日があると思うが、
私には、「今月は月が悪い」と思う月があって、それは6月。

6月がどうもあまり良くない月だと気付いたのは、二十代後半だったように思う。
ただの風邪以外で体調を崩すのも、大抵6月のような気がした。

思えば昨年の6月は史上最悪だったな。
あることが起きて娘と父親の間に修正不可能とも思える亀裂が入った。
(これはしかし、全面的に夫が悪い。)

そう言えば、娘と息子の仲も、あの頃から一段と悪くなった。
(これはしかし、息子が理由も無く一方的に娘を嫌っている、という状態。)

あれから1年が経ち、今年の6月も、案の定良くは無かった。

私は2週間以上体調の優れない日が続いた。
変な咳が続くので心配になり内科を受診し、
下腹部に続いていた痛みが気になり念のため婦人科クリニックも受診した。

父親と娘の仲は、私が何とか間に入り、
今年に入ってやっと互いにちょっとくらいは普通に
口を聞けるところにまで漕ぎつけたというのに、
先月末に起きたある出来事のために、
最悪だった1年前に逆戻りしたような状態となってこの6月を迎えることになった。
まるで、すごろくの振り出しに戻った気分に、深いため息が出た。
ため息をつくと幸せが逃げるとか言うけれど、それでも無意識にため息が出る。

そして息子の入っているサッカークラブでは、
息子が、と言うか、私が、と言うか、
とにかく知らない間に私達はすっかり悪者になっていた。
(その話はまた後日。)

ほら、こんな風に、6月というのは、どうも月が、付きが、悪い。

マイケル・ジャクソンさんの訃報を朝のラジオで聞いた時には、心から驚いた。
特にファンというわけではなかったが、
あれほどの人がこの世界からいなくなったと思うと切なく残念で、
心にぽっかり穴が開いたような気さえする。

あれほどまでに世界中が認めたスーパースターでも、
自分で自分を認め許すことが出来なかったのだろうか。
その変わりようは、実に切なかった。

6月が過ぎて、私はほっとした。
そして7月には、もうちょっと気持ちが軽くなりますように…。

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お別れ会

昨日の今頃は、マイケル・ジャクソンお別れ会の模様をライブで見ていた。
普段ドイツでテレビを見ることの滅多に無い私が、夕方から4時間もテレビを見続けた。



話が飛ぶが、何年も何年も前に私は、
飛行機事故による爆発で自分が死んだ夢を見たことがある。
結婚よりずっと前の、自由気ままな一人暮らしをしていた頃のことだった。

機体に押し潰され焼かれる体の苦しみから逃れて宙に浮かんだ時、
私は地上から7、8mの高さに浮かび、その大惨事を見下ろしていた。
そして私は、自分の体がもはや使い物にならないことを悟った。

と同時に、自分の意識の浮かぶ場所が、
金色の光に満ちた空間であると気付いた。
これ以上ない程に自由だった。

冴え冴えと輝く世界には、光の他には何も見えなかったが、
思う場所に瞬時に移動できそうな感覚があった。

さてこれからどこに行こうか、と思ったところで目が覚めた。

それはとても不思議な夢だったので、何年経っても忘れることがない。

死ぬことは、正直言うと怖いけれど、
でももしかすると、死ぬとそんな風に、解き放たれた意識だけが浮かんで、
好きなところに飛んで行けるのかな。

それならば、意識を飛ばす彼方のどこかで、亡き母と出会えたりするのかな。
母と会えるなら、何も怖くないかもしれない、とか思ったりもする。



しょっぱなでマライア・キャリーの歌声に感動し、
スティーヴィー・ワンダーに涙が浮かぶ。
マイケルのお兄さんの熱唱にも感動。

マイケルはきっとどこかに浮かんでこれを見ているのだろうと思ったら、
ちょうど見ていた番組のコメンテーターが同じことを言った。

マイケルは今、これ以上ないくらい解き放たれ、
光に満ちた世界で自由になれて、
彼の望み得る限りの美しい姿で思う存分ハッピーになれてるといいな。

世紀の大イベントとなったお別れ会。
ダイアナ妃の時だってこれ程じゃなかったらしい。
たった一人の人が、こんなに世界中を惹きつけるなんてすごい。
これ程までに世界的に知名度の高い人はかつていなかったとテレビから聞こえた。

世界中の人々の中に彼はずっと生き続けるのだから、
さよならなんてほんと言わなくてもいいんだなと思った。


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娘のいない日

今週は、日曜午後から水曜夜まで娘がいなかったので、
何だか普段ととても違う週だった。

娘は先頃、学校の、特別生というのかそういうのに選ばれて、
学校から推薦されるという形である事に応募することになり、
途中どんな審査があったのか良くは知らないが、
とにかく通過して「それ」に参加することになった。
行く先は、お隣オーストリアのザルツブルクの何とか言う学校が開催する
「サマー・アカデミー」というもの。

で、参加者全員が集合しての顔合わせがこの前の日曜夕方だった。
同じ学校からもう一人別の子が参加することになっていて、
行きはその子のパパに送って行ってもらえることになり、
娘は午後の4時に家を出た。

三日間の具体的なプログラムを私は知らなかったが、
珍しくも楽しい経験になると良いなと思い、
楽しんできてねと娘を軽く抱きしめて送り出した。

後で聞いたら、
ドイツとオーストリアから50名程の生徒達が集まったらしい。


さて、娘の居なくなった我が家はどうだったかと言うと…。

謂われも無く娘を嫌い続けている息子は、
嫌う相手の姿が消えたことで実にリラックスし、
充分わけ有りで娘に嫌われている夫も、
これまた相当リラックスしたのが見て取れた。

私はと言うと、
いつも居る子―それも同性の娘―がいないという奇妙な感じに
最初かすかに寂しくもなったが、
息子がぴりぴりしてない様子を眺めるうち、
娘の居ないその状態が、ある意味つかの間の安らぎにも思えて、
私もまた、そういう意味ではリラックスした。

誰かがいないことで誰かがホッとして穏やかになる。
こんな我が家はいったい何なのだろうなと、
この4人は一体どんな因果でこのメンバーなんだろうなと、
そんな風に思い、釈然としないものが心に留まった。


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TWILIGHT

あぁなんて気持ちの良い朝だろう。
17度。快晴。

昨日は最高気温が29度まで上がった。
今日は35度になるらしい。

庭草がたっぷりと露をたたえている朝の時間帯、
家の外の湿度計は90%前後と高い数値を示している。

こんなに天気の良い日は、
これから太陽が高くなるにつれて湿度は下がり、
そのうち50%を下回ったりする。
コンタクトレンズの目には、乾きすぎてちょっとつらいこともなくはない。
やはり湿度というのは、60~70%くらいが快適、なのかな。

思えば5月下旬からずっと冴えない天気が続いていて、
1週間に一日だけ良い天気の日があった、という感じで。

それについ先日などは、山では1500m以上で雪まで降り、
山方面に行く人はチェーンが必要!とオーストリアのラジオが呼びかけていた。

この6月からこれまで、とにかく雨が多かった。
あまりの湿気に蚊が大発生して、今もまだまだ大変。

ドイツに住んで初めて気づいたが、
蚊というのは、日中のまぶしい日差しの中にはやって来ない。

そして日が翳ってくるともう、それはそれはものすごい。
皆さん一斉にご出勤といった風で、もうぶんぶんぶんぶん飛び回る。

蚊に限らず、ドイツの虫達というのは結構強くて、
それはやはり、夏でも10度を割ることのある夜間を生き延びるために
培われてきた生命力があるからだろうか。
なーんてことを私は考えたりする。

ドイツの蚊に刺されると、私の場合、
時として直径3cmくらいに腫れることもある。
私の腕も、脚も、既に何箇所も何箇所も蚊に刺され、
中にはそんな風に腫れたところもあるので、
今やとってもみっともないことになっている。

しかしまあ、はっきりしない天気続きだったバイエルンにも、
やっとここに来て夏が来てくれるということだろうか。
だったらいいな。


さて。

別に、旅行に行っていたとか、具合が悪かったとか、
そういういうこともなかったのにブログを何日もほったらかしていたのは、
ただ単に、このところ暇さえあれば読書に夢中になっていたから、
でありました。

ろくに家事も手につかぬ程読んでいたのになかなか読み終わらなかったのは、
それがドイツ語版だったから。時間のかかることと言ったらもう。

思えば、ドイツ語でもいいから読むゾ、という気になったのは、
ハリポタ5、6、7巻ドイツ語版を読んで以来実に初めてのこと。
あの時は、日本語版が出るのが待ちきれずにドイツ語版を読んだ。
あんな長い物語をドイツ語で読んだのは、あれが初めてだった。
私の場合、ドイツ語のものを読もうと思うことが滅多にない。

しばらく前に、読む本が無くてつまらないと娘に言ったら、
「それじゃ『TWILIGHT 1』(日本語訳)読む?」と言われ、
ああそう言えばそんな文庫を、
前に娘にねだられて買ってあげたことがあったな、と思い出した。

この「TWILIGHT」、娘は最初ドイツ語版の1、2を読んだ。
そしたら、日本語でも読みたい、と言い出したので、
とりあえず第1巻だけ購入してみた。

他に無いので暇つぶしに読み始めた「TWILIGHT1(日本語版)」。
ストーリーがあまりに少女マンガのロマンスみたいだったので、
正直なところさほど興味がわかないまま、
斜め読みしてさっさと先に進んで行った。
(いえ、少女マンガが嫌いなわけでは決してないのですが。)

うーむ、こういうストーリーは、
コミックで読むとか映画で見るとかする方がまだましなのでは?
と思いながら読んだ。
やっと面白くなってきたのは「ジェームス」登場以降。

ざっと読み終えて、今度は娘からTWILIGHTのDVDを借りた。
映画のほうが絶対面白いに決まってると思ったら、
案の定、もう、おもしろくておもしろくて。

で、DVDをドイツ語でも英語でも見終えてから、
原作を再び読もうという気になり、そして今度はじっくりと読んだ。
  
色んな事情が良くよくわかったところで原作に戻ってみたら、
実に素晴らしいお話であることがやっと私にもわかって、
今やすっかりファンになってしまった。

エドワードの、甘く切ない言葉と仕草の連続に、
読んでいるともう、いい年こいて顔がにまにましてしかたない。

ああいいなあ、若いって。(エドワードは永遠の17歳!)
ああいいなあ、恋をするって。(それも禁断の!)

ああ、早く第2巻が読みたい。
しかし今ここには日本語のが無い。
でもドイツ語のなら、すぐそこの、娘の部屋にあるではないか。

というわけで、やむなくドイツ語版に手を出すことにした、というわけでした。

TWILIGHT1日本語訳の印象から、
これのドイツ語版ならハリポタ・ドイツ語版より遥かに簡単そうな気がした。
で、実際に読んでみると、案の定そうだった。

しかしそれでも意味不明な言葉は数限りなく出てくる。
しかしそれをものともせずに読み進む術は、ハリポタの時に多少なりとも学んだサ。

実に時間がかかったが、昨夜読み終えてやっとすっきりした。

さて、第3巻、買いに行くかな。

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