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ごみ集積所で会ったオジサン

昨日は庭の草を刈った。

ドイツの普通の庭がどこもそうであるように、
我が家の庭も一面庭用の草が植えてある。

これは日本の芝生の芝とは違っていて、
もっと柔らかく、色ももっと鮮やかな緑。
ドイツのホームセンターに行けば、庭用の草の種が各種売られている。

今の時期から秋までは、草の伸びがいいから、
3~4週間おきに草を刈らなくてはいけない。

我が家の草刈機は去年買い換えた。
性能も前のよりはぐっと良くなり使い易い。
何を隠そう、HONDA製。
(日本のHONDAは、こんな所でも活躍!)

草を刈り始めたのが午前11時半だったから、
30分したところで教会の鐘が12時を知らせた。

ババリア(=バイエルン)の田舎の常識として、
お昼の12時から1時までの1時間は、
一般家庭では普通ならランチタイムだから、
草刈りに限らず機械を使ってのやかましい作業は、
その時間帯は遠慮するのが好ましい。

お寺の鐘、ではなく、教会の12時の鐘の音とほぼ同時に、
ホンダ草刈マシンのエンジンを切る私。

ババリア人の夫以上に、そういう所にちゃーんと気を配る私である。
だって、私の行動を見て日本人全てを判断してしまうドイツ人が、
どこから私を見ているかわかったものではないのだ。

私は、ニッポン代表みたいな気分で、
日本人の評判を下げぬよう気を使っているところが、少なからずある。

さて、1時を廻って草刈り再開。1時半には終わった。
そして切った草を、大きな大きな袋に詰めた。
今度はこれを捨てに行かなくてはいけない。

使った袋は、数年前に買い換えたマットレスが入っていたビニール袋。
大きくて(1×2m以上)しっかりした袋だったので捨てずに取っておいたものだ。
これの半分が一杯になったので、持てるわけがない。

隣町のリサイクルごみ集積所は規模が大きめで、
そこには庭仕事から出たごみも持って行っていい。
刈り取った草を始めとし、切り落とした枝だとか、そういうものだ。

草を詰めた袋が大き過ぎて重すぎて、
オンナの割には力持ちと自負している私にも、
一人でこれを捨てに行くのは大変に思えた。

もっと小分けにすべきだったと思ったが、後の祭りであった。
1年ぶりの庭仕事で、庭仕事の勘が鈍っていた。

車に積むのも一人じゃ出来なかったので、息子に手伝わせた。
14歳の娘より、11歳の息子はもっと力持ちだ。

手伝ってくれたら後でアイス買ったげるから、
と気の無い息子を手なずけ、そのまま車に息子を乗せて出た。

ちなみにうちの娘は、アイスなどいらない、力仕事なんかイヤ、
とクールにそっぽを向くタイプだが、
息子はアイスごときにつられるタイプである。

さて、リサイクルごみ集積所に着き、
庭ゴミ用のスペースに車をリバースでつけた。

車から草を詰めた重い大袋を出そうともがいていたら、
とあるオジサンが一人こちらにやって来て言う。
(その人も私同様、庭のゴミを捨てに来た一般人だった。
 リサイクルセンターの人ではない。)


ああ、庭の草はね、ここじゃない、あっちのコンテナに入れなくちゃ。

え?どこですか?ああ、あそこね、わかりました。
草は(枝などと違って)捨てる所が別なのね、知りませんでした。ありがとう。

ああ、知らないだろうと思ってさ、それでおしえてあげたのさ!
ところで、○○○○、、、、とオジサンはついでに何か言った。

なんなんだ、この明るいオジサンは?

言葉を常に意識した生活を毎日毎日送る私には、
耳に入ってくるドイツ語を全て、まずは真面目に受けとめ、
そして理解しようとする習慣のようなものが身についているので、
オジサンの言葉も、とりあえず真面目に受け止め、意味を数秒悩んだ。
うーん、どういう意味であろうか。

そして真面目に答える。
ちょっとオジサン、ワタシワカラナインデスガ。

オジサンはカラカラと笑って言った。
ああ、冗談冗談、
こういう意味だよ(と説明してくれる)、いやー笑ってもらおうと思ってさぁ。

オジサンのジョークは、それはまるで、
隣の空き地に囲いが出来たってね、塀~、
に通じるものがあるような類のダジャレであった。

あのねえオジサン、と私は諭(さと)す。
ガイジンにはね、ジョーク言っちゃいけないの、どうせわかんないからねー。

あっはっは。そうかねー。

いやほんとに。
ドイツ人がジョークを喋る感覚というものは、
ドイツ語のテキストで学べるものでは決して無い。

さて、オジサンに言われた通りに、
あっちの草用コンテナね、とそこまでの20mを車を動かす横着な私。
(だってほんとに重いんだもん。)

見るとそのコンテナは、
なんと地面から130cmほど高いところに投入口があり、
つまりはその高さまで、
このバカでかく重い袋を持ち上げねばならぬということであった。

ああやはり息子を連れてきてよかった。

なんとかかんとか息子と二人で頑張る。
さっきのオジサンが手伝おうかと言ってそばに来た。

でもこのオジサン、ドイツ人なのか何人なのか、珍しく小柄だった。
164cmの私より低かった。お願いするにも気が引けた。

私は、息子に手伝わせるから大丈夫です、ありがとう!と答えた。
でもオジサンは、私を気遣って手を貸そうとする。
珍しく親切な、そして嫌味もない明るいオジサンだ。

コンテナに袋丸ごと放り込んで、
袋だけつつーっと引っ張り出しゃいいわ、と安易に思っていたら、
放り込んだはいいものの、あんまり中身が重過ぎてうまく出せない。

集積所のゲートでは、
おーい、もう閉める時間だぞーと人がこちらに呼びかけている。

私は根が真面目だから、真面目にあせる。
袋はビニール製だったから、
最後はもう指で引き裂いて何とか袋を引っ張り出した。

最後にオジサンは、私にこう言った。
いやぁあなたはなかなかチカラがある!
そして(なんと)、私の二の腕をきゅっと掴んで、
うんうん、筋肉もちゃんとある、と言った。(こんな細腕なのに、と言って!)

なんだかなーなオジサンであった。

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