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ゴキブリはいないけど

ドイツに住んでいて安心なこと、それは、ゴキブリがいないこと。

私は、虫もヘビもナメクジもクモもみんな苦手だが

(と言うか、それらを好む人もいないと思うが)、

特にあのゴキブリの素早さにはぞっとする。

ある夏の夜、東京で運転中に、

ゴキブリが飛んで車に飛び込んできた時なんかもう……。


ゴキブリに出会うことが無いとわかって生活できるのは、安心そのものである。


だがその半面、ドイツには、毒性のある変てこな虫がいる。

ある昼下がりのこと、テラスにいたら、ふくらはぎがチクッとした。

かなり痛かったので思わず見たら、

黒くて小さな、2ミリも無い程の、虫?がくっついていた。

痛みにビックリして思わず手で払いのけたが、

刺されたか噛まれたかした箇所は、

見る見る間に、直径10センチに赤黒く腫れ上がった。数日間は痛かった。

こんなに腫れて痛むとは、

あんな小さな虫の一体どこにそんな毒が…?と驚いた。

その変な虫だか何だかには、その後は出会っていない。


これからの季節、気になるのはダニである。

ダニというのは、ドイツでは、田舎だったら特別でもなんでもない。

街なかだったら、出会うことも無い。

ダニの写真はあえて載せない。キモチ悪いから。

種類は色々あるようだが、私がこれまで見かけたのは、

小さな小さなダニで、体長ほんの1.5~2ミリというサイズだ。

あんまり軽いからふわ~っと風にのって、

ラッキーなダニは人や動物にまんまと着地する。

これが肌にくっつくと、喰い付いて血を吸う。

血を吸うと、ダニはふくれる。

「犬夜叉」に出てくる「冥加じじい」のように、膨れる。

あちらはノミ妖怪で、こちらはダニだが。

喰い付かれた方が気がつかなければ、

ダニは数日でもそこに喰い付いたままだ。

血を吸ってゆっくり膨れ上がって、2ミリの体長は5~8ミリまでにもなる。


キモチワルイ話でごめんなさい。

書いてる私もキモチワルイです。


これまで何度か、ウサギにくっついたダニを取ったことがある。

家族にくっついたダニを取った経験は、いまや合計20回位か。

ダニは、満腹になれば自分から離れていなくなるらしいが、

その前に私に見つかれば、ただではすまない。

動物用ダニ取り鋏という物があって、ウサギにはそれを用い、

ヒトにはヒト用のそれもちゃんと用意してある。


しかし、今だからこそこうして

自分でそういうダニ取りアイテムを持ってはいるが、

3年前までは持っていなかった。

我が家で初めてダニの餌食になったのは、息子であった。

脇の下にくっついているのを、息子がある朝自分で気付いた。

私は、初めて見るダニだったから、ちょっとうろたえた。

息子の肌に喰らいついている憎たらしいダニを、

取ってやりたいが、どうやって取るのか私は知らなかった。

あんまり気持ち悪くて、爪でつまむのも気が引けた。

主治医のクリニックに電話を入れて、登校前の息子を連れて行った。

先生は、ピンセットやら何やらを使って取ってくれた。

噛まれた箇所が、数センチの直径に赤くなって腫れてくることがあれば、

すぐ来てください、と言われた。1週間は忘れず様子を見るように、と。


ダニにも色々あって、何かの病原菌を媒介する種類もあり、

その場合は、抗生物質を飲む必要が生じることも。

こんなみみっちいダニごときで医者に行く、というのも大げさに思えるが、

場合によっては、大げさでも何でもないこともあるのだ。

幸いにして、息子はなんとも無かった。


そして数週間後、とある日曜日に、今度は娘の首にダニを発見。

この時もまだ私は、ダニ取り鋏を持っていなかった。

ダニなんて、そうそういるもんじゃない、と高をくくっていた。

はてさて、日曜日じゃ、どこへ行けばいいんだろう。

またしても、医師を頼る他力本願な私であった。


ダニごときで総合病院に電話した私。

もちろん、うるさがられた。

忙しいんですよねーこっちは。自分で取れませんかぁー?

もし自分で出来なかったらねー、えーと、今日やってるところは…

あ、ここね、ここに電話して、、、

とおしえてもらったのは、その日曜に開いていたクリニック。

電話をすると、またしても言われる。

自分で取れませんか?こちらに来てもいいですけど…。自分で取れません?


気持ち悪くて取れません!(とは言わなかったが、取れないとは答えた。)

私は、娘を連れてそのクリニックへ出かけた。

着いてみたらそこは、泌尿器科クリニックであった。

昼寝から起こされた風の医師は、私を見て少々せせら笑った。


あとあとになり、私はよく分かった。

せせら笑われても当然のことだった。

専用のダニ取り鋏さえ持っていれば、

自分でも割合と簡単に取れるのだった、コツさえつかめば。


その夏私は、カレンダーの余白に表を作り、家族の名前を書いた。

誰が何回ダニの餌食になったか、正の字を書いて記録した。

子供のほうが多かった。

子供の血はやはりおいしいのだろうか。


それにしても忌々しいのは、害虫とは言えこんな小さい虫のために、

時として医者にかからねばならぬということだ。

それに、信じられない話だが、ダニに噛まれた数年後になって、

ダニの運んだ病原菌が元で思いも寄らぬ病気になった人の話もある。


うーむ。ゴキブリのほうがまだ安全なんだろうか。

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コメント

No title

気をつけてください。
うちのドイツの甥っ子は17歳のときにダニに噛まれたのに気がつかないでいて、半年間半身不随になりました。
子供が小さいうちはお風呂とかで親が体の隅々まで見てあげられますが、一人でシャワーなんかをするようになると背中とか首筋とか見えないので、手遅れになることがあるようです。
うちの息子も、森で遊んだせいかよく噛まれました。
今はわんこが時々噛まれます。
わんこには特別なダニ用の薬がありますが、人間様のワクチンは不足してますよね。
私は去年一度だけ受けて、2回目以降は薬切れでまだ受けていません。本当は一ヵ月後に2回目一年後に3回目を受けないと効き目がないのに、、、、。

No title

ええっ!
あわわわわ・・・・そんなおぞましい虫が・・・
昔犬についたダニはよく手で取ったものですが、あるときから急に気持ち悪くて自分じゃ取れなくなっちゃいました。日本じゃ草むらにいるダニは動物にしかつかないですよね。
もしかして北ドイツにはいないとかそんな都合のいい話はないかしら・・(/_;)

そんな恐ろしいことが!?

Pharyさん、ぴぎゃさん、コメントをありがとうございました。

半年間半身不随!あんな小さな虫からそんな恐ろしいことが起きるとは!
本当に怖いですね。気を抜かずにいなければ。

私はこれまでに一度だけ、赤いダニを見たことがあります。ウサギについてました。
見るからに毒々しかったので、ああこういうのが要注意の種類だなと思いました。

ドイツに住む人ならすぐにわかると思いますが、
あのペット用品ショップ「Fressnapf」にこのあいだ行ったとき、
新製品のペット用ダニ取り鋏を紹介するビデオをたまたま見たんですよ。
それを使ってたやすくダニを取る様子を、うへーと思いながら、それでも見ました。

そしたら、、私の見たことの無い光景が。
ダニが口を注射針の様に伸ばしてて、それが犬の体に突き刺さっていて、、、
(そういう風に見えたんです本当に)
そのダニはその状態で引っこ抜かれたわけですが、
その針状のモノは、黒い色をしてました、本当に気色の悪い光景でした。

ワクチン摂取に対しては、
副作用がアブナイとドイツ人のお母さん達が言うのを耳にしたことがあったため、
今まで受けたことがありませんでした……。

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