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秋葉原の通り魔

どうしてあんなことを。

何の謂(いわ)れも無い無抵抗な人々を惨殺し、
多くの人を巻き込んで怪我を負わせた犯人。
一体どうしてそんなことを。

現場に居合わせた何百人もの人々が震え上がった。
日本中を震撼させたであろうそのニュースは、
世界でも報道され、ドイツのテレビにもあの映像が流れた。

逮捕された時には力が抜けたようになっていたあの犯人、
たった今は、どんな気持ちでいるんだろう。
「正気」は、戻ったんだろうか。
「安眠」は、もうこの先あり得ないな。

してしまったことが頭の中を繰り返し繰り返し
ぐるぐるまわって永遠に終わらないはずだ。
そして、今悔やんだって、始まらないのだ。

彼の親御さんと弟さんは、一体どんな思いでいるだろう。
その人達にも、もう安眠できる日はおそらく訪れない。
全てが台無しになったのだ。

亡くなられた方々のご遺族は、
この憤りをどこにぶつければいいのだろう。
怪我を負わされた方々のショックは、
体の傷が癒えても心の傷となって時を経ても消えずに、
外に出ることすら怖くなるかも知れない。

一体どれだけ多くの人々が、現場収拾に携わったことだろう。
一体どれだけ多くの人々が、これからこの事件に当たるのだろう。
どうしてこれほどの面倒を、彼は起こしたかったのだろう。
これだけのことをして、彼は、一体どうなりたかったのだろう。
こんな事態を彼は、想像し得なかったのだろうか。
 
自殺の意思は無いように見えた。
しかしこれほどの罪を犯せば、判決は極刑しか無いはずだ。
判決が下り刑が執行されるまで、どれほど時間がかかるか知らないが、
彼を待ちうけるのが絞首刑である以上、彼の命も風前の灯火。
こういう事件を起こす人がいるから、死刑もなくならない。
死刑執行をその業務の一つとする刑務官の苦悩も終わらない。

これだけのことをして、彼が得るものはいったい何だ?
被害者とその家族の怒りと悲しみと憎しみ、
そんな言葉では言い表せない思い。
自分の家族の怒りと悲しみと困惑と後悔。
無数の人々からの反感、怒り。

ありとあらゆる負の感情。
彼はそれを一身に受け止め、執行への恐怖に怯える。
だが、そこで反省したって、もう全て遅いのだ。

悪いことはしちゃいけないよ、
人様の迷惑になることはしちゃいけないよ、
自分がされて嫌なことは、人にしちゃいけないよ、
と、誰もが言われて育つものだ。
そしてそれは、本当に真実のことだ。

そんな当たり前のことを見失ってしまうまで、
一体何に追い詰められるのか。
尋常ではない自分の精神状態に自ら気付く余裕を、
人に失わせるものは何だろう。
これほど攻撃的な行動に出る狂気というのは、
一体どこから来るのだろう。

スイッチみたいな物があるんだろうか、心の中に。
人間きっと、たがが外れると、
その恐ろしいスイッチが押されてしまうのだ。

彼はもう二度と、気軽に外を出歩くことすらできなくなった。
多くの人々に、延々と続く悲しみと苦しみをもたらし、
若い彼の人生は、これで終わる。
気が狂うほどの悔恨と、死刑への恐怖に怯える日々しか、
もう彼には無いのだ。
そして彼の家族は、この先どんな思いで生きて行ったらいいのだろう。

彼は一体、どうなりたかったんだろう。
生活に疲れて、それじゃ一体どうなりたかったんだろう。

私は、本当にわからない。

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コメント

秋葉原

ワタシの会社(日本支社)の近くなんですよ。知った場所での事件なので、余計にニュース見てゾッとしました。。。

最近、精神的に追い詰められた末のこういった事件が多いように思います。直接被害に遭われた方やそのご家族には、そんなことどうでもいい話なのでしょうが、ここまで犯人を追い詰めるものはいったいなんなのでしょう。日本という社会のヒズミが人を追い詰めるのでしょうか。そんな日本の将来はどうなっていくのでしょうか。

アメリカの銃、麻薬、差別の問題とはまた違ったかたちで、日本も相当大きな社会問題を抱えているのでしょう。それをなんともできないのが、歯がゆいですね。

気が滅入ります

書きたい気持ちは強かったのに、書こうとするととても難しく、
推敲に推敲を重ね、いまだ仕上がった気分のしない文章です。
でも、気持ちだけは、伝えられたかな。
本当にどうしてこんな・・・。気が滅入ります。
連鎖反応が起きないことを祈るばかりです。

知っている場所だけに

ニュースを知ったときには主人共々たいへんショックでした。ドイツでのニュースは見ませんでしたが記事になっているのを主人が読んだそうですが、場所が場所なだけに大変偏った記事になっているので怒っていました(ゲームが原因というような趣旨だそうです)。
理由はどうあれ人を殺めることは決して許されるものではありません。色々な記事がでてきて読んでいて思ったのは確かに心の問題は昨今のしかも緊急を要する社会問題のようですね。子育をしているから特に敏感に感じるのかもしれません。
私もブログに書こうかどうか悩んでいて、でもどう書けばよいのか分からなかったのにガーネットさんが言葉にしてくれました。どうもありがとうございます。

華月さん

どうもありがとうございます。
最後の2行は、褒め言葉として受け取らせてください。

本当に心の問題というのは難しく、私も子育てしながら毎日そう思います。あの犯人の親御さんも、決して息子を殺人鬼に育てたわけは無いのです。どうしてこんなことに、という問いかけに、答えがたやすく見つからない。本当に怖いことだと思います。

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