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きょうだい家庭内別居

あの時のケンカ以来、娘と息子は、実は家庭内別居状態になっていた。

娘がテレビを見ていたりすれば、息子は絶対来なかった。反対もそうだった。
あるいは、どちらも部屋に閉じこもった。

我が家のつくりは、
キッチンとダイニングとリビングが一緒の広いスペースになっている。
真ん中が食事のテーブルで、片方がキッチンエリア、もう片方がリビング。
テレビはリビングにある。

息子がテレビを見ていれば、
娘は何かつまみたくても絶対にキッチンには来なかった。
そして、ほんとにバカみたいな話だが、食事もばらばらになった。
夫は、もちろん子供の態度にも腹を立てたが、私にも怒った。
(何でもひとのせいにしていれば確かに自分は楽だろう。)

いい加減仲直りしなさい、と親が言って
それを素直に聞くような子供達だったら、
子育ても何の苦労も無いところだが、うちのはそう簡単ではない。

あのケンカは5月半ばの出来事だったので、
もうひと月以上もその状態が続いていたわけで、
私も結構疲れたが、
いつしかこの奇妙な状態に次第に慣れてきたところでもあった。

あのケンカには、実は他の要素も絡んでいたが、
ブログに書くのはどうもためらわれた。

こんなことがずっと続いたら冗談じゃないと思ったから、
仲直りに手を貸すべく試みたこともあったが、無駄でなおかつ無理だった。

さて、先日息子は誕生日を迎えて12歳になった。
我が家ではとりあえず、朝にみんなが少しだけ早起きをして
ささやかに祝うことにしている。
誕生会だとか、食事に行くとか、そういうことは午後の行事だ。

プレゼントを渡すのは、その朝の時間。
息子は、何ヶ月も前から欲しかったものをやっとプレゼントされたので、
とても嬉しかった。

しかし娘は、案の定、弟のために早起きはしなかった。
力づくで起こすわけにも行かない。
もし起こしたとしても、プンプン怒ったに違いなかった。
怒ってる人がテーブルにつくのも台無しだし、
テーブルに来なくても、それもまた、良いわけでもなかった。

うちの子供達は、通う学校が別々だ。
娘の学校は家から3キロだが、息子の学校は家から15キロ。

息子の誕生日だったその日、
学校から先に帰ってきたのは娘だった。
娘がテーブルでスナックをぽりぽりやっていたところに、息子が帰ってきた。

どうするつもりかな、誕生日でもケンカはケンカだろうか、
と思いながら、私はキッチンで洗い物をしながら、ふと娘を振り返った。

娘は、弟にちゃんと顔を向けて、にっと笑みを見せ誕生日おめでとうと言った。
言われた息子も、ありがとうと言ったので、
私はけっこう驚いた。(二人の会話は常にドイツ語)

なんと二人が口を聞いた!
あれ以来初めてのことだった。
なんだか私は嬉しくなって涙まで浮かびそうになった。
(私はこれでけっこう涙もろい人なのであります)
 
どんなことにも必ず終わりが来るとわかっていても、
毎日毎日の家の中でのことだったから、変でもあったし私も疲れた。

二人が再び口を聞くようになったこの数日。
家の中の空気も、ぐっとましになった。よかった。

私も、今回のことではかなりくたびれたので、
むこう3年くらいはケンカしないでいてもらいたいものだ。(無理っ!)

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ちょっと、いや、かなり、ほっとした。
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コメント

No title

うらやましいなぁ、私の親は口うるさくてそんなふうに見守ってくれたりはしないから、食事をばらばらになんて許して貰えなかったです。子供のけんかでも本人達にはすごく大きな問題なんですよねー。
ドイツ人のお父さんって割りと日本の昔の亭主関白的な人って多いんですか?ガーネットさんの忍耐力、私にはないなぁ・・。「自分で子供に行って聞かせればいいでしょ!」ってきっと言っちゃう!

それにしてもお姉ちゃんの態度は見事!

決して許したわけでは・・・

この状態を、私は決して、「認めて許した」わけではなかったのです。でも、それじゃ何が何でも力づくででもテーブルにつかせればいいのか…。そういうやり方をしても、さらにこじれていくような気もして、正直どうすればいいのかわかりませんでした。

私の父はとても厳しい人だったんです。怒られると本当に怖かったし、親の言うことというのは聞かなくてはいけない、と思う気持ちが私にはありました。子供の頃は、親の言いつけは嫌なことでもとりあえずは従いました。
うちの子供達を見ていると、そういうのがまったく無いのです。「親の言うこと」を聞かない、真面目に受け止めない。親の言うことに対しては、「逃げ」の姿勢のみ見せるような、そんな風に感じます。怒った時は特にそうです。聞かずに逃げていくだけです。どう対処すればいいのか本を読んでも悩んでもわからず、時々情けなくなります。

うちの場合は、夫がそもそも『ファミリーマン』じゃない。そこなんですよねきっと。そして私も家庭的な人じゃないので、もうダブルで良くない。だから子育てがうまくいかないのでしょう。

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