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うっかり
一昨日の朝、夫の実家に向かう車中の出来事。
(夫と一緒の時は、基本的に彼が運転し、私は助手席。)
家を出て少し行ったところでパン屋さんに寄り、
クロワッサンとカフェオレを買った。
運転席と助手席の間の小物用スペースに、
最近車内を掃除してないから何かごちゃごちゃと入っていて、
コーヒーカップを置く場所が無かった。
置き場に困り、私は何気なく脚の間にコーヒーをはさんだ。
あまり熱々のコーヒーではなかった。
そして、クロワッサンを食べ終わるまではコーヒーのことを気にかけていたのに、
夫がガソリンスタンドに寄った拍子にうっかりと体をひねって、
もちろんコーヒーがこぼれた。脚の間に。
私は普段子供達に、うちの車はまだ新しいんだからチップス食べちゃだめ!とか、
飲み物こぼさないでよ!とか言っているというのに、
自分でコーヒーをこぼしてりゃ世話が無い。
温かいコーヒーは、三分の二くらいは私のパンツに吸い取られたが、
もちろん座席にもしみ込んだ
履いていたのは先月買ったばかりのベージュのパンツ。ひーん。
温かかったのが冷めたら股間がもっと気持ち悪くなった。
まったく、コーヒーをこぼすなんてなんということ。
そういえばこの私の人生で二度目のことだわとか思いながら、
ガソリンスタンドで夫が給油中に後部座席に移動して着替えることに。
そしてそのまま後部座席にいた。
助手席が乾くまでにはまだ時間がかかる。
そして私は初めてコーヒーをこぼした時のことを思った。
東京に住んでいた時は、夏休みになると、
一人で子供達を連れてドイツの義両親のところに行った。
成田-ミュンヘン間を、乗り換え有りでこれまで何度往復したことだろう。
過去に一度あったのだった、
機内で股間に派手にこぼしたことが。
あのコーヒーは本当に熱かったので、
10秒くらいはほんとにもう…つらかった。
あの時は、子供がジュースをこぼしそうになったので、
あっアブナイと思って手を伸ばしたらば、
肘か何かで自分のコーヒーをひっくり返した。
履いていたのは白いパンツ。
グレーのペンシルストライプが入っていたが、
コーヒー色のしみは、もちろん隠しようも無い。
あの時は、そう、パリ乗換えだった。
延々歩かされるシャルルドゴール空港。
ああ恥ずかしい。
いや、どこの空港だろうが何だろうが恥ずかしい。
股間のコーヒー色の大きなしみは、
もっと何か別のものを連想しそうな色だ。
今でこそやめたが、以前は、
子供のための着替えは必ず機内持込の荷物に入れていた。
しかし、まさか自分の着替えなど、持って搭乗するわけなかった。
子供の荷物で手一杯だった。
子供にこぼさないように言うオトナの私。
しかし、うっかりとやらかしてしまうのは、
そう、意外とオトナの自分だったりするものなのだ。
そして子供は、意外とこぼしたりしないものなのである。
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あまり熱々のコーヒーではなかった。
そして、クロワッサンを食べ終わるまではコーヒーのことを気にかけていたのに、
夫がガソリンスタンドに寄った拍子にうっかりと体をひねって、
もちろんコーヒーがこぼれた。脚の間に。
私は普段子供達に、うちの車はまだ新しいんだからチップス食べちゃだめ!とか、
飲み物こぼさないでよ!とか言っているというのに、
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温かいコーヒーは、三分の二くらいは私のパンツに吸い取られたが、
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履いていたのは先月買ったばかりのベージュのパンツ。ひーん。
温かかったのが冷めたら股間がもっと気持ち悪くなった。
まったく、コーヒーをこぼすなんてなんということ。
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そしてそのまま後部座席にいた。
助手席が乾くまでにはまだ時間がかかる。
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肘か何かで自分のコーヒーをひっくり返した。
履いていたのは白いパンツ。
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