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余計な一言

2泊くらいで帰るのかなと思っていた我が甥っ子のF君は、
結局我が家に4泊して、今朝帰ることになった。

今回彼は、自宅から自分のマウンテンバイクで最寄駅に向かい、
マウンテンバイクごと電車に乗って、そしてミュンヘンで電車を乗り継ぎ、
彼の家から我が家までの約140キロの道のりを、はるばるやって来た。

彼が我が家から車で25分の駅に着いた時には、
あいにく土砂降りの雨が降っていたので、夫が車で迎えに出た。


昨日はとても天気が良かったので、彼が普段あまり間近に見ることの無いアルプスの麓まで、
彼は一人で何十キロもマウンテンバイクを走らせた。そして、へとへとになって帰ってきた。


彼が家に帰るという今朝、
私は彼のマウンテンバイクを車に積んで彼をどこか最寄の駅まで送るものだと思いこんでいたら、
彼がこう言う。

ボクはマウンテンバイクで○○駅まで行って電車に乗るから、送ってもらわなくて大丈夫。

え?でもその駅までは、車で45分もかかるから、自転車じゃすごくかかるんじゃないの?
それに、自転車用の道が無い区間も多いから、危険じゃない?
ちょっと心配だなあ。やっぱり送っていかせてよ。

でも、彼は首を横に振って、大丈夫だと言う。

夫が脇から口を挟む。彼が大丈夫だと言っているんだから、大丈夫なんだ。

そりゃまあ、彼もあと3ヶ月もすれば18歳になる。大丈夫だろうけれど。でも。

車の走る道路を自転車で走るのは、当然のことながら危険が伴う。
早い車など一般道だって時速120キロ前後で走っているし、
マウンテンバイクのほうもかなりのスピードが出る。
万が一のことを考えて、私はつい心配になる。

でも、F君は笑って、大丈夫だと言う。


そう。大丈夫なのだ。彼は。

私はいつも、何かと余計に気を回してしまって、それを夫などはうるさがる。
F君が、自分から、駅まで送ってほしい、とこちらに頼んでこない以上、
送ってあげようかと言い出す必要などないのだ。
それなのに私は、危ないんじゃないか、送ってあげるのが親切じゃないか、と気をまわしてしまう。

ああまたやってしまった。余計なことを言わずに見守っていればいいのに、私はまた…。
私が何か言い出しても、言い出さなくても、関係ないのだ。
F君の気持ちは別に変わらないのだから、何も言い出さないほうが良かったようなものだ。

心配しても、口に出さずにいる方がいいのだと、これまで何度も何度も経験してきてわかっているはずなのに、
また余計な一言を言ってしまった。


別れ際にF君が言った。

今日は、午後1時半から自動車学校の教習があるんだ。今日が初めてなんだよ。

そのとき時刻は既に9時になろうとしていたから、
彼がその教習に遅れるんじゃないかと私は思ってしまった。
(車と違って、電車で移動するのは、ドイツでは意外に時間がかかるものなのだ。)

自動車学校に遅れないようにって焦ってあんまり飛ばさないようにね、と、
またしても余計な一言を言って、私はF君を送り出した。

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コメント

そうかなぁ、余計ですかねぇ。。。
祖母や叔母の家に行った時なんか、よくこんなことを言われますが、母親のそれと違ってそのあったかさにありがたいなぁと思ったものですよー。母親のはうるさいんですが、祖母や叔母のはあったかい。この違いはいったいなんだろう?
「歩いて帰るからいいよ」「チャリで帰るからいいよ」といって「あらそう気をつけてねー。」と言われたら、逆にちょっとショックかもしれないw

ドイツに何年住んでも、私は、ドイツ人向けの気の使い方・気の回し方というのが出来ない、
ということを書こうと思いました。

ドイツ人にとっては、私のような気のまわし方というのは、ほとんど意味の無いことであって、
逆に、こっちは子供じゃないんだから心配してくれるな、みたいな答え(または態度)が返ってくる。
そういう時に、私としては、ああまた意味のない事を言ってしまったな、と思ってしまうんです。
気を使ったって、報われない。
誰かが、こうと言ったのなら、それを、ただそうと受け止めてあげれば良いのでしょう、ドイツにおいては。

うちの場合は、最初の頃は、主人は私の気の使い方をとても心地よく思ったはずです。
だって、自分に対して相手から細やかに気遣ってもらえていたのだから。
でも、彼は次第にそういうのがうるさくなってきたようです。

日本人ならではの細やかな心配りというものをうるさがられるようになって、
私はまた自分というものの意味を見失っていくことになる。
そういう一面を考えると、やっぱり悲しいですね。

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