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追い越し

先日、出張に出る夫とミュンヘン空港で別れて一人家に帰る途中のこと。

家まであと30、40kmという所だったろうか。
道路も広いし空いてるし、ということで、ちょっと普段よりスピードを出した。

一般道で速度制限が無い場合は、確か最高速度は時速100km。
普段は、出してもマックス時速100kmだけれど、
その時は、時速110kmに達するか達しないかくらいのスピードで走っていた。

(時速90kmで走っていれば、まず文句は言われまい、というのが私の持論、ではある。)

さて、どいつのど田舎の空いた国道を、時速105~110kmで走行中、
バックミラーに猛然と追い上げて来る一台の、、、、、なぜかもちろんBMW。

こちらのスピードも、遅いと文句を言われるようなスピードではない。
しかし、追い上げてくる。

つい、どんな人かなーと、バックミラーを覗き込む。
視線をバックミラーに向けるだけじゃなくて、わざわざ首を伸ばして頭を右に傾け気味にして、バックミラーを確認する。
あんまり車間を詰められると、こっちも些細な嫌がらせに、顔見てやるぞ、ってなる。

もちろん、相手の顔の詳細まではわからないが、意に反して、どう見てもアジアの人。
日本人のような…。いや、中国人か、韓国人か…。
でもとにかくその三つの国のどれかのような気がした。

女性だった。

むむむ。

誰に追い立てられるのも嫌だけれども、女性に追い上げられるのは、なんかこう、特にやな感じ。
それも、同じアジアの人に。
彼女が私のことを日本人と確認したかどうかは、もちろん定かではない。

私との車間を詰めてセンターライン寄りに走るのは、もちろんチャンスがあれば追い越そうというつもり。
車間距離の無さに、お陰で私は彼女の顔が結構良く見える。

外国で、そんなスピード、出すわけね、アナタ、すごいわ~。

時速110kmを追い越すには、何km出さないといけないだろう、130kmくらいだろうか。
なんて思っている間に、次のゆるい左カーブで、あっさりと彼女は私を追い越した。


ところで、ドイツの車のナンバープレートというのは、
アルファベットと数字とで成っていて、文字の数は全部で5~8くらいだろうか。

向かって左のアルファベット1~3文字が、車両登録の場所を示している。
例えば、ミュンヘンナンバーだったら、Mの一文字という具合。

で、彼女の車とうちの車、そのアルファベットが同じだった。
彼女も帰宅途中なのね、と思い、何となく、追いかけようかという気持ちになった。
が、しかし。

私を追い越した彼女の車は、何百メートルも前方の大型トラックの、その後続車3台の、その後ろに続いた。

まあね…、トラック一台追い越しても、ちょっと行けばまた前方には別のトラックが走っている。
バスやトラックを何台追い越しても追い越しても、平日においては実はあまり意味が無い。
と私は思っている。
(休日は別。休日は、生鮮食品輸送以外のトラックは走行禁止。確かドイツはそうだと思いました。)

つい遅いと思いがちな大型車も、実は結構スピード出して走っていることが多いので、
私などは、むこうが時速75km以下ででもなければ、何が何でも追い越したいとは別に思わない。


さて、せっかく私を追い越したBMWは、トラックのお陰でもたついて、
今度は私がBMWに200mほどのところまで追いついた。

その前方は、ややゆるめだが右カーブ、それも登り坂。

トラックの後続車達は、それぞれに全車との車間距離を詰めて走っている。
その4台の運転手全員が、トラック追い越しに向けて気持ちは一つだ。

上り坂でトラックの速度が落ちたのを機に、後続車4台のうち、先頭2台がトラックを追越しにかかった。
ま、緩めのカーブだし、先頭の一台には前方が良く見えているのだろう、当然の展開だ、と思って見ていた。

すると、3台目も、そして4台目(←さっきのBMW)まで、あとに続いて追越しにかかった。

私の位置からは、右カーブの先がもちろん見えなかったから、なんか危ないことするなあと思って見ながら走った。
対向車線の向こうから、もしも時速120kmの車が現れたら、それこそ皆さんお陀仏ではなかろうか。


片側一車線で前方車両を追い越す場合には、当然のことながら反対車線にはみ出すわけだけれど、
ドイツの人というのは、自分の走行車線にはみ出して走ってくる対向車両に対し、何か闘争心でもかき立てられるのか、
少々危険な場面でも、対向車ごときのためにスピードを緩めるということを、まずしない。
他人のために自分がブレーキペダルを踏み込むなど、損をするとでも思っている、らしい、とは私の印象。
お前のためになど決してスピードを落とさないぞと言わんばかりに、パッシングして対向車を威嚇する。

私などは、日本人の細やかな心配りがつい出てしまって、
同じ場面が私の前方で展開すれば、こっちがスピードを抑えてあげる。
だって、対向車には、ともすると逃げ場が無いかもしれない。
危険回避のためならば、何を損することがあろう。


さっき追い越しをかけた、1、2台目はまだいい。
が、その後続の3、4台目の走り方を、私は全く気に入らなかった。
前の車を盾にして、前方が良く見えもしないカーブでの追い越し。
そういう根性が、どうも気に入らなかった。


なーんて言うものの、
私も東京で車に乗っていた時は、「前の車を盾にした」ことが無いとは言えない、と白状しよう。
日本人というのは、しかし、減速してくれるのだ、自分の走行車線にはみ出して向かって来る対向車に対して。
それに、運転手同士の、相手に謝るとかありがとうの意味での手を挙げる挨拶を、日本人はもっとちゃんとやる。

でもドイツでは、そういうことは望めない、と私は思っている。
相手は減速してくれるだろうと思いきや、実は、減速どころか加速する。
何をそそられて加速するのか・・・。とにかく加速だ。
オレの走行車線だ!どけよ!おまえ!という感じ。
そして、こういう場合、男も女もない。アグレッシブになるのは皆同じ。

無理な追い越し事故の元。

ま、無茶な運転をする人ほど、意外に事故を起こしたりしないものである。
少々危険に見えた先ほどの場面も、幸いなことに対向車は現れず、
4台揃って無事にトラックを追い越して見えなくなった。


トラックと私の間の4台がいなくなって、私もじきにトラックとの距離が狭まったが、
坂を登りきると、トラックはでかい図体ながら90kmのスピードを出して走った。

私のご近所さんかも知れないBMWのことはまだちょっと気になっていたが、
トラックを追い越して追いかけてみるまでも無いと思って、その後ろをのんびり走った。

トラックは、そのうちどこかで左折していなくなり、私はまた速度を上げた。

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コメント

そういう車って

なぜかいつもBMWですよね~。ここらへんでBMWに乗っていると、自分の品性までもが疑われそうな気までしてしまう。それくらい無謀なスピードを出すのは、BMWが一番多いですもんね。

ワタシも日本人なので(?)ガーネットさんと全く同じ考えで走っています。どうせ信号などない田舎道、危険を冒して10km/hやそこらスピード上げたって、到着時刻の差は知れてますもん。ちょっと算数したらすぐ分かることなんですけど、どうもドイツの一部の人たち(BMW乗り?)は、算数が苦手なようで…爆!
教えてあげないとダメみたいですね、Tの字書いて、右下から時計回りに「は(速)・じ(時)・き(距)」だよって!

はっはっは

あんちゃんちオットさんのコメント・タイトルから1行目を読み、私が声を上げて笑ってしまったことを告白致しましょう。
いや、しかし、BMW乗りの「穏やかで良いひと」も私は知っているのですが、それは日本での話。どうもドイツにおいては、BMWに好印象がありません。しかし、BMWに限らず、ドイツ人の走り方を見ていると、他車より3mでも先を行きたいのかな、と思ってしまいます。記事に書いたその彼女と、私が、同じ目的地に着くとしても、その時間差なんておそらく5分でしょうね。
ところでこの『Tの字書いて、右下から時計回りに「は(速)・じ(時)・き(距)』。
これ、恥ずかしながら私知りません。私にこそご説明頂けると嬉しいです。
『Tの字書いて、右下から時計回りに』とはどういったナゾナゾでしょうか(笑)。
ああ、わかれば簡単なのに、わからないからもどかしい!

は・じ・き

って覚えたの、ワタシだけ?
よし!ガーネットさんにだけ伝授しましょう!(ってそんなたいそうな…)

まずは「T」の字を書いて、右下に「は」、その左に「じ」、横棒の上に「き」と書いてください。Tの字の横棒は分数の横棒、割り算の意味。縦棒は掛け算の意味です。
は・じ・きのどれか二つを掛け算か割り算すると、残りのひとつの答になります。速さx時間で距離が、距離÷速さで時間が求められるわけですな。速さ、時間、距離の関係を覚えるのに、小学校の時に習った記憶があって、いつもこの計算をするときには、まずTには・じ・きって大きく書いたもんです。

100kmを100km/hで走れば100÷100で1時間。
同じ100kmを120km/hで走っても、100÷120で0.83時間(50分)。つまり100kmもの距離を危険を冒して走っても、たった10分しか短縮できないってことですね!笑

命がけでBMWに乗る前に、算数をお勉強しましょう!爆

なーるほど

はじき、だなんて、なんだか物騒ね、と最初思ったんですが、言われた通りにTの字書いて、やってみました。
なるほどねー!
小学校の時に、と言うか、私はこれまでどこでもそういうのを聞いたことが無かったです。
なるほどー。

で、早速計算しましたよ。
あの時点で家まであと40kmだったとしたら、100キロで走るか120キロで走るかで、
たったの4分しか差が出ないことが判明。
もしあと30kmだったら、その差3分。(間違ってないかな。)

さっきの私の推測(5分と違わないだろう)は、あながち間違って無かったですね。うひょひょ。

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