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叔父さんの「マイ・ヒストリー」

セミナー参加で丸々つぶれた「ドイツ統一の日」の翌日(土曜)は、
今度は来客で午後が丸々つぶれた。

来客とは、夫の叔父夫婦+叔父夫婦の友人一名。

夫には、アメリカに住む叔父夫婦、というのが何組かいて、
そのうちの一夫婦が、
先週全く何の前ぶれもなく友人まで伴って突然ドイツに里帰りし、
夫の実家の人たちを驚かせた。
そして宿泊先を、ちゃっかり義兄の家にしたらしい。
(義兄の家と夫の実家は目と鼻の先。我が家とは140kmの距離がある。)

この叔父さん夫婦に私が初めて会ったのは、
4年前だったろうか。それより前には会ったことがなかった。

アメリカに移住して以来、もう40年以上になるんだそうだ。
叔父さんは、若かりし頃むこうで無一文から始めた事業がうまくいき、
それなりの財を築いた人だ。
アメリカ国内でも、色んな所で家を買っては移り住んでいる。

この叔父さん、要するに「夫の父親の弟」なわけだが、
叔父さんが3ヶ月の赤ちゃんだった時に、夫の父親の両親が養子にした。
生みの親に事情があり、そういうことになったそうだ。

あと数年で70歳になろうというこの叔父さん。
今回突然の帰国目的は、オクトーバーフェスト(今年は本日5日が最終日)ではなく、
叔父さんが何十年もかかってまとめ上げた『自分史』がほぼ完成に近づいたので、
本になる前の原稿を親戚に見せたい、ということだったようだ。

ということで、この叔父さん夫婦、昨日午後に義兄の運転で我が家にも来た。
フロリダ在住の友人というアメリカ人女性を一人伴っての今回の帰国で、
その彼女ももちろん連れて、つまり4人でやって来た。

叔父さんは、元気があって明るくて賑やかな人だ。
ちょっと変わり者かもしれないが、
だからこそ、ドイツを飛び出しアメリカでサクセスフルに生きて行けたのだろう。
アメリカに住んでいると、ドイツの食べ物は時々恋しくなるが、
ホームシックというものはただの一度も感じたことが無いと言っていた。

みんなでお茶して雑談している分には良かったが、
叔父さんが誰かに見せたくてうずうずしている叔父さんの「マイ・ヒストリー」を、
私が見せられる羽目になった。(なぜに私?)

叔父さんが、原稿本をうやうやしく箱から取り出す。
厚さとしては2センチ程だが、それでもかなりのページ数だ。

写真が多く、叔父さんがこれは誰だそれは誰だといちいち説明してくれるが、
私にはもうチンプンカンプンで、
あぁそうですか、へえぇ、とか相槌だけは親切にもちゃんと打ちながら、
これが、最後まで続くの~?とか思いながら眺めてあげた。

私は、なぜ叔父さんがアメリカに渡ったのかとか、
アメリカでの苦労話などには結構興味があるが、
叔父さんの生涯を目の前で1ページずつめくられても、
それを興味津々で眺めるところまでには興味が湧かない。

でも、こういうの、作った本人は人に見せたいものなのだろう。
その気持ちだけは、よくわかる気がする。

家系図に始まるその原稿本。
(家系図には、私や子供達まで入っていた。)

内容的には写真が大半を占めるような印象だったが、
なにせ、生みの親と育ての親がいるから、写真の数も半端じゃない。
養父母方の親戚の写真はやはり多かった。
古い写真を、これだけ沢山よく集めたものだ。

叔父さんは、人差し指の指先をべろんと舐めてはページをめくった。
この、私の大嫌いな行為を、叔父さんはページの数だけやって、
ページごとに私に逐一説明をした。
私は、うへーと思いながら、それをおくびにも出さずに頑張るのだった。

興味深い写真も中にはあった。
夫の両親の若ーい頃の写真とか、夫や夫の兄弟の子供時代の写真とか、
夫の実家の、増築前の写真だとか。
まさに歴史が、そこにあった。

叔父さんのヒストリーを、最初から最後までざっと眺め、
波乱万丈だったに違いないここまでの生涯を「形」にして残したい叔父さんの気持ちを思ったら、
やっぱり親切心が頭をもたげ、目を輝かせて見てあげようと頑張る私なのだった。

でも、ページめくる度に指舐めるのだけは、やめて叔父さん!
ところでそれって、アメリカン達もするの、叔父さん?

なんやかやで午後が丸々つぶれたが、
叔父さんの「マイ・ヒストリー」本からふと顔を上げると、
うちの息子が、ブロークンなイングリッシュを駆使して、
叔父達が連れてきたアメリカン女性と会話をかわしていて、
それがなかなか笑えた。

ま、叔父さんたちの訪問は、子供達にとっても珍しい経験となったろう。

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コメント

指なめ

わー! 私も、指なめ行為、大ッ嫌いです。
でも、私の上司、鼻くそ(失礼!)ほじりながらミーティングします。おじさん達の心理状態がよく分かりません、、。げんなり。
でも拍手、一票?

過去にここ→http://blogde1.blog17.fc2.com/blog-entry-23.htmlにも書いたくらいで、ほんと指舐めるのは、うへーですよね。
えっ?鼻ほじりながら喋る上司ですか?それはそれはご愁傷様です。
ここに登場したオジサンもすごいですよ、次のページをめくろうと指をべろんと舐めるんですが、今開いてるページに対する説明が長いものだから、舐めた指乾いちゃってまた舐めるわけですよ、で、まだ説明してるからまた乾く、多分実際には総ページ数の3倍くらいは舐めたかもしれません。うっへーですよ全く。

でも、いろんな身の上話を、積もる話を、聞いてみたい気にもなりましたね。40年以上も外国に住んで、心の中にどんな境地が訪れたのかな、とか…。
今度会ったら聞いてみようと思います。

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