FC2ブログ

バイリンガルへの道はケワシイ

国際結婚の夫婦というのは、
否が応でも言葉というものを意識した生活を送る羽目になる。

夫婦じゃなくても、付き合っているだけでも、
相手の母国語をこちらがうまく話せない場合には、
やはり言葉を常に意識することになると私は思う。

それに、二人が過ごす環境が、
自分の母国語だけでは足りなくなる場合がどうしても多くなっていく。


昔、夫は私にこう言った。
一つの文の中にドイツ語と日本語を混ぜてごっちゃに喋るようなのは絶対に良くない!
そういう風に喋らないよう気をつけよう!

それは例えば、今日はとってもいいWetter(ヴェッター 天気)だね、
なんて言わないようにしよう、ということだった。

ドイツ語で喋るならドイツ語でだけ、日本語でなら日本語でだけ。
私も、できるものならその方がいいに決まっている、と思った。

しかし現実は、目指すとおりに行かないことも多いわけで、
まだ子供が言葉を話す前の頃でさえ、既に私達親の言葉はごっちゃになることも多かった。
(私は、それはそれで自然なことだとか仕方の無いことだとか、思ってしまうが。)


うちには子供が二人いる。
同じ我が子と言えども、二人はかなり違っている。

言葉に関して言えば・・・

現在15歳の、生まれが東京の娘のほうは、
東京→ドイツ→東京→ドイツ(現在)と、
15年の人生の、半分を東京、半分をドイツで育ち、
ちっちゃな頃から、パパにはドイツ語ママには日本語、
っていうのがすんなりとできていた。

現在12歳の、生まれがドイツの息子のほうは、
ドイツ→東京→ドイツ(現在)と、
12年の人生の、これまた半分をドイツ、半分を東京で育ち、
ほんのちっちゃな頃は、パパにもママにも誰にでも、日本語だけで話した。

そういう子ではあったが、今はドイツ語がはるかに優っている。
機嫌が良ければ、私には日本語を話す。
相手が私以外の日本人の時は、がんばって日本語を喋ろうとする姿勢は持っている。

息子の日本語は、アヤシイところもあるから、
結構話せてはいるんだけれども、んー微妙に違うんだよなーと思う箇所があったりもする。


子供に対し、一つの文にドイツ語と日本語を混ぜて話さないように、と
かつては心がけていたのに、現実は、子供達と喋る時にごっちゃになることばかり。

私と娘のお喋りは、日本語のみだからまだいい。
それでも場合によっては、ドイツ語の単語をまじえることもある。
そういう意味では、ごっちゃになってるとも言える。

息子と話すときなど、もっともっと混ぜこぜになっている。
息子は、基本はドイツ語で、私の方はドイツ語で返す時もあれば日本語の時も。

私は、私の日本語を息子が「理解はできている」のだ、と長いこと思い込んできたが、
実はそうでもないらしい、とある時気がついた。
それで息子に対しては私のほうがドイツ語を多めに話すようになった。
コミュニケーションを取れないのも困ると思ったからだ。


かねがね思っている、バイリンガルの人というのはほんとにすごい、と。
どんな環境でどんな風に育ったんだろうかと興味がある。

私の言うところのバイリンガルというのは、
話せるだけじゃなくて、読み書きもできている人のこと。
私はバイリンガルです、と堂々言える人は、
きっとそういう人なんだろうと思っている。

娘は、日本語を読むのは好きで、結構できている。
しかし、書くのは小学3、4年レベルだろうか。(そんなこと言ったら怒られるかな。)
日本語を話せても、書くのはとても難しい。それはよくわかる。

息子は、残念ながら、日本語の読み書きはほとんどできない。
なのに、日本のPS2でドラクエ(日本語)など遊ぶ息子を見ていると、
なあんだ、実は全部読めてわかってるんじゃないの?と不思議になるほど、
うまいのだこれが。

子供の中で日本語とドイツ語が、読み書きも含めて、
共にバランス良く上手になっていけば、こんな素晴らしいことは無いが、
これは本当に難しい。


まあガーネットさんって国際結婚なの?
それじゃ子供はバイリンガルになるのねぇ~!

なんて、昔はひとに軽く言われたことが何度となくあるけれど、
努力の無い親には、子がたやすくバイリンガルになる道など、目の前に開けてはいない。

だから私は、バイリンガルの人ってすごい!えらい!と思うわけだ。

親の努力、子供の(言語への)興味、育つ環境とか、
色んな要素が上手い具合にかみ合わないと、
なかなかどうして険しい道なのである。

FC2ランキングへブログランキングへにほんブログ村主婦ブログへにほんブログ村ドイツ情報ブログへ0円のWEB素材屋さんのランキングボタンです。
ボタンにカーソルを乗せると行き先が出ます。
さあ行きたいところをクリックしましょう!ついでに私も喜びます。
スポンサーサイト



コメント

<努力の無い親には、子がたやすくバイリンガルになる道など、目の前に開けてはいない。>
確かに。
でもね、ガーネットさん、ひとつ言ってもいい?
息子さんとの会話、やっぱりガーネットさんは日本語ですべきだと思う。もし、息子さんに本当に日本語を話してほしいなら息子さんがドイツ語で話す、でもガーネットさんは日本語で答える、それでもいいから日本語を通すべきです。それが親の努力ですよ。
息子さんにとってガーネットさんは数少ない日本語後環境のひとつ。しかも一番大きな影響を与える環境。(母語とはよく言ったものです。)
ガーネットさんがドイツ語を使ってしまうと息子さんはどんどんたやすいほうに流れてしまう可能性が大きいです。
<コミュニケーションを取れないのも困る>
そんな事ないです。
強いて言えば観念的な言葉とか抽象的な言葉で息子さんが理解できない言葉があるかもしれないけど、それでも一度ドイツ語でいった後に「日本語ではこういうんだよ。」と教えて、できればそれを復唱させるといいです。(この年になると嫌がってしない事が多いけど、それはそれでいいんです。)
今はすぐに使えなくても頭の隅に引っかかっていて、何かのときに出てくる、あるいは思い出しますよ。
今は日本語が出なくても語彙がたくさん頭の中に引っかかっていると、将来息子さんが日本語をやろうという気になったときにぜったいそれが役に立ちます。
私の友人の子(おにいちゃんと同じ年)が昔まさに今のガーネットさんの息子さんと同じ状態で、でも私の友人であるお母さんは日本語を崩さなかったんです。その子は補習校も嫌で嫌でとうとうドロップアウトしてしまったんですが、今になって日本語を学びたくなり、今は日本で日本語学校に通っています。
出発前に友人に「ママ、僕が補習校を辞めたいって言ったときにどうしてむりにでも通わせてくれなかったの?そしたら僕の日本語もう少しましだったのに。」と恨み言を言われたそうです。
それでもお母さんが話し続けた日本語の語彙が頭の隅にいっぱい引っかかっていたために、今、ほかの外国人に比べると日本語の吸収が格段に速いそうです。特に読み書きは言葉の意味を理解しているから漢字も覚えやすいし、外国人が特に苦労するといわれている助詞の使い方も完璧とか。
ガーネットさん、今はそうでなくても、いつかきっと息子さんが読み書きもできるバイリンガルになる日が来ますよ。
読み書きなんてその気になれば本当にあっという間に身につけられますもの。だから今躍起にならなくてもいいんです。
要はその基礎となるもの(語彙だけでなく言葉のニュアンスの違いとか)を今身につけさせる事が大事なんです。
<親の努力、子供の(言語への)興味、これが伴わないと、なかなかどうして険しい道>
子供の興味は後からでも出てきます。だからその日がくるまで<親の努力>を続けてください。
長々とえらそうにごめんなさい。
でもガーネットさんの気持ち、すごおくよく分かるものだからつい老婆心を起こしちゃいました。
気を悪くしないでくださいね。

バイリンガル、目指して

わたしは、日本人が必死になって英語習得のためにお金を費やしているのを見ると、母語から、言語間の距離(地理的にも、言語の構造そのものも)が遠い言語(ドイツ語と日本語、英語と日本語、ヨーロッパ系の言語と日本語、どれでもですが)が遠い言語を習得することは、普通のヨーロッパ人には難しいと思います。

もちろん、外国語大学で専門に勉強する学生は別です。

ですから、環境的に恵まれている場合、つまり、お父さんがドイツ語、お母さんが日本語というものがあるのなら、まだ10台ですよね、今からでも遅くないのですから(現にわたしの同僚のヨーロッパからの人は、今日本語を勉強していて、20台だけど、進歩しているから)、バイリンガルへの道にチャレンジしたらいいと思います。

お母さんが、すべての受け答えに日本語を使うというのは、ある本でも読んだことがあります。
こどもがお母さんに必死になって、日本語で答えようとすることが、やっぱりいいんですって。

繰り返しになりますが、日本語はヨーロッパの人にとっては、普通に習得しようと思ったら、外国語大学に行ったりするなど、習得だけでも、やはり多くの時間や経費を必要とするでしょうから、家庭で、その言語環境(やっぱり、おかあさんの力だと思います)をできるだけ作ってあげたら、たとえ、書くほうが今はまだ高度な状態でなくても、インプットしておけば、将来、ドバッと、力が発揮できる時期がきますよ。

これは、第二言語習得に関する簡単なイントロダクションのような本にも書いてありました。インプットがある程度の量に達したら、アウトプット(話す、書く)の面である日突然飛躍的に進歩の域に達するんですって。

だから、今の状態というのげあくまで現況で、数年後はわかりませんよ。

日本にいて、海外の留学経験のないひとが、お金をかけて英会話を習得していくことを考えると、なんてお子様はラッキーなのか、と思いますよ~~~。

ああ、分かるな、、の気持で。

こんにちわ。 いつもちょこちょこおじゃましています。
今回のお話はなんだか環境的にとても良く分かる、、と思ったものでついコメントをクリックしてしまいました。
私の息子は9歳。パパはドイツ人。そして我々はオランダに住んで、息子は「イギリス系」の学校に通っています!どうですか?この複雑な言語環境。笑ってしまうでしょ?
そんな我々夫婦は、日常会話は日本語と英語。息子は、パパにはドイツ語(英語が最近多くなってきましたよ)私には完璧に日本語です。

国際結婚の家族は、10あれば10の言語環境があり、また考え方があるので、他人がそれに対してアドバイスするのはとても難しいと私は思います。
概ね、母親が日本人で、しかもパートナの言語が流暢にしゃべれて、そのパートナが日本語を話せない場合は、やはりどうしても
パートナの言語になってしまうようで、結果、その子供達は母親の母国語=日本語があまり理解できない、、という感じです。
私の場合は、まず、ドイツ語も英語も下手なので、やはり自分の子供には「日本語」をワカッテもらえないと困るのです。将来、息子と人生に関わる事で話をしたいときに、英語やドイツ語で深い話をするのは、私は無理、、とほほ。それに、自分もどんどん歳をとっていくわけで、そんな時、母国語を息子がワカッテくれれば楽だろなーと。
言葉って、文化や考え方に深くつながっていますしね。

土曜日の日本人補習校、一年生から通わせています。毎週の宿題に追われ、ドイツ語の勉強もあり、そして、平日校もだんだん難しくなってきた今、時折 親である「私」がくじけそうになります。でも、日本語は、譲れない。
ともかく、彼がまだ子供で「親の言うことを聞く」年齢なので、それまではなんとか続けようと思っています。

でも、それは、私の環境。
ガーネットさんちのお子さん達も、今はそれでうまく「言葉が回っている」のなら、それはそれでいいのです、と思います。
日本語教師の経験からですが、日本語がまったく話せない子供さんを13歳から預かりましたが、お母さんが日本人でちょこちょこ日本語を耳にしていたからなんでしょうね。理解の早さは他の生徒さんの比ではありませんよ。サスガ~~って感じです。でも、漢字は、、、。

それにしても、、女の子って男の子よりも言語能力が優れていると思いませんか?

長いコメント失礼しました。でわ、また。

皆さん、コメントありがとうございました。

今こうして考えていることも、5年後7年後にはがらりと違う状況に変わっているのかもしれませんね。どれもそう思わせてくれるコメントでした。
普段はついつい自分のことしか見えてなくて、見方さえ変えれば恵まれているとも言える環境に気が付きそうなものを、それを忘れがちです。
皆さんに叱咤激励された気分になりました。ありがとうございます。

私の知り合いで、ドイツ人のご主人と日本人の奥さんと息子一人、という家族がいます。ご夫婦は60代で息子さんは30才。奥さんのほうは、英語もドイツ語もできる人で、息子さんにいつも日本語とドイツ語の両方で喋っていました。そしていつも、二つの言葉を話せることがどれほど素晴らしいかを、子供に言い聞かせていました。
息子さんはもちろんバイリンガルになりましたが、やはり日本語を書くのは難しいみたいです。でもワープロで書く分にはほぼ問題ないようで、漢字変換ではちゃんと合ってる文字を選べる。
それくらい頑張ったお母さんでも、子供は(私の思うような)バイリンガルにはならなかったんですね。でも息子さんは、ドイツの生活にも日本の生活にも慣れていて、立派に仕事を持って頑張っているので、素晴らしいと思っています。

うちの息子の場合は、小学校の時に、まわりの子供達に日本語何か喋ってみろよと言われ、何か口にしたことがあったんですが、そしたらその子達に笑われたんですね、変な言葉だと。それで傷ついて、日本語喋れることなんて、素晴らしいんじゃなくて実はかっこ悪いんじゃないか、みたいな勘違いをしてしまったみたいで。あの頃は、私が学校に息子を迎えに行くと、ママ日本語喋らないで!笑われるから、とよく言われたものです。

でも、今はこれでよし、と思うことにして、私は相変わらず楽な日本語を喋ります。
いつか花咲くときが来ると思って。

NoTitle

古い記事へのコメントすみません。

この記事もとても考えさせられますね。
ガーネットさんの記事も、みなさんのコメントも。

それぞれの家庭環境、親の考え方、本人の資質、、などが相まって、やはり、「これだ」という答えはないのではないかと私は思います。

ウチも上の娘はきちんとした日本語を話しますが、息子は結構あやしくて、分からないところはドイツ語の単語を使っていました。でも、私のドイツ語は息子の日本語よりもっとアヤシイので、私はずっと日本語を話し続けていました。

今年の春、息子は23才にして、「日本を見たい」と言って11年ぶりに日本へ行きました。
(12才から野球をやっているので、休みがとれず、ずっと日本に行っていませんでした。)

そしたら驚いたことに、嬉々として日本語を使っていました。
方向音痴の母親があてにならないことを知っている息子は、東京の町に出たときは、これぞと思う人を捕まえて道案内を乞っていました。驚いた!

実家の母にも、DVDを見る機械の説明をきちんとしていました。驚いた!
(時々助け舟は出しましたけどね)

私は子供たちにバイリンガルになって欲しいとは思っていませんでしたので、そう言う意味ではきちんと育てていないのですが、これだけ日本語ができたら、将来きっと役にたつだろうって、思いました。

私は主人も子供たちも日本語で話すときの方がうんと好きなんです。
だって、ことばが優しいので表情も優しくなるし、悪い言葉は知らないので使えませんから。

いや、また長くなっちゃいました。すみません。

NoTitle

ヨゼフィーネさん、こんにちは。

(これもだいぶ前の記事だったので、私自身読み返しました。)

我が家の現状はと言いますと・・・

日本人の私は息子からすっかり嫌われて、最近では嫌いついでに和風の味つけなんかも「嫌いな母親とセット」にして嫌うようになってます(笑)。以前は好んで食べていたものでも。

そんな息子にいつか、母親の国日本を見たいと思う日が訪れるのか全く不明ですが、私自身はもうそういうことはどうでもいいです。嫌いなものは仕方ない。

日本語は、ある程度わかるはずなのにいつ頃からかもう全く喋りませんね。母親にまつわるものは何でも嫌いたい遠ざけたいというプロセスに居るのでしょう今は。日本語を聞く分には理解できている、とは、私が勝手に思ってきただけなのかも。

まぁ何にせよ、嫌いなものを好きになれというのは土台無理な話です。

「バイリンガルへの道」に関しては、「せっかくこういう環境で育っているのだ、バイリンガルになりたい、そういう自分で在りたい」と思う人ででもなければ無理。そういう道は歩けない。
そこそこ喋れても書けても読めても、バイリンガルですと胸を張れるところに到達するのは本当に大変なことだと思います。

子がそうなる様にその為の努力をする頑張り屋さんの親であれば、その努力自体はかなりものを言うと思いますが、まず当人が喋りたいと自発的に思わない限りはやはり無理な話。

私は、息子に関しては、もうどうでもいいです。現状を見ていたら絶対無理。残念だけど、そして自分の母語を嫌われて悲しいけど、今はどうにもできません。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Message
★当ブログへようこそ。
★コメントは承認後の公開です。
★非公開ご希望コメントに対しては、お返事したりしなかったりです。
★拍手コメントは受付けていません。
★ランキングボタンや拍手をクリックして下さる皆さん、どうもありがとう!
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
プロフィール

granat

Author:granat
初めまして。ガーネットです。
南ドイツ・バイエルン州に住んでいます。
どうぞよろしく!

もっと知りたい方はこちら
FC2カウンター
最近のトラックバック
ブログ内検索
月別アーカイブ