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うさぎの憂うつ

ドイツに二度目に住むことになり東京から移ってきたのは約5年半前。
あの年の11月から、私はうさぎ二匹を世話する羽目になった。

元はと言えば、娘(当時4年生)がペットが欲しいと言い出したのがきっかけで、
私はそれに大反対だったが、結局最後には折れた。
娘の、ペットへの興味は、もちろん次第に薄れて、
案の定、私が世話をしなければ誰も何もしないという状態になった。

うさぎ達は、ハッピー(メス)とラッキー(オス)の兄妹。
2年前に、ハッピーは病気で死んでしまった。

ハッピーが普通に人なつっこかったのとは対照的に、ラッキーは人間嫌い。
私は、ラッキーに意地悪なんかしたこと無いのに(誓ってそう言える!)、
ラッキーは私を嫌いなんだというのがよくわかる。
でも、娘だって嫌われているので、やはりラッキーは人間嫌いなのだと思う。
そんなラッキーも、去る9月でめでたく5歳になった。

野山を駆けまわるのが似合う動物を、
飼育ケージに押し込めて飼うことに私はどうしても抵抗があるが、
「うさぎを飼う」となれば、ケージに入れるのが普通だろう。

ハッピーがいなくなってから、ラッキーはうさぎ仲間を得られずに、
ずっと一人ぼっちでいる。
そんなラッキーを、一人ぼっちでさぞ寂しかろうとは思うものの、
世話を押し付けられているのはこの私だし、
もう一匹飼おうという気にはならなかった。

娘も、ペットの世話というのは汚くて大変なこともあるのだと良くわかったので、
もう何もねだらなかった。

うさぎのケージは、ガレージ裏の、ひさしの下にある。
うちの自転車置き場になっている一画を、
屋根があって雨や雪をしのげるという理由から、
寂しい場所ではあるが、うさぎのケージを置くことにした。
いつだったか義母にもらった古いテラス用テーブルを、
勝手に私がうさぎ用にしてしまって、その上にケージを載せている。

ラッキーに見える景色は、家の裏の森。
目の前15m程のところから森が始まる。
景色としては悪くない。
出られないけど。

裏手の森には、森の動物がいる。
鹿を見かけることも、ごくたまにある。
ヘーゼルナッツの実る時期になると、リスも忙しくなってくる。

一度、森でひょんひょんうさぎが跳ねているのを見た。
ラッキーとあんまり似た色合いだったから、
うちのが飛び出してしまったかと驚いた。

どこかの飼い猫も、毎日うちの庭を横切って森に遊びに行く。

森には、そりゃあもちろん、いて欲しくない動物だっている。
夏の蒸し暑い時に、蛇が出てきたこともある。
ネズミも、もちろんいる。

寒い季節になってくると、餌が乏しくなっていくんだろう、
うさぎの餌のおこぼれを頂戴しに、小さなネズミがケージにやって来る。

ケージを置いているテーブルは、プラスティック製だから、
私は、これならネズミはテーブルの脚を登れないんじゃないかと思っていたが、
ネズミというのはどこでも登れるみたいで、ある時ケージの中に一匹いるのを見た。

ネズミは、ラッキーにヤラれて死んでいた。
私は、死んでいる動物が心底怖いので、その時は夫に何とかしてもらった。

最近は、夜間がとても寒くなってきたから、ケージにかける毛布も2枚重ねにしている。

そして昨日の朝、2枚重ねの毛布の間を、もぞもぞ動くネズミがいた。
私は、気味が悪くて怖くて、憂うつになる。

これから約半年は、
うさぎの世話をする度に、いつなんどきちょろっとネズミが出てくるかもしれない。
ネズミを警戒しながら、うさぎの世話をする憂うつ。

でも、私よりも、
これから毎日のようにネズミの訪問を受けるラッキーこそ気の毒なんだけれど、
そうは思うものの、しかしもう家の中にケージを置く気にはならない。

うさぎ達が小さかった頃、最初の冬は家の中に置いていた。
しかしにおいがすごくて、春を待って外に出した。それ以来ずっと外だ。

ドイツ人の友人が、うさぎは外がマイナス15度になっても大丈夫、
と言ってたので、それじゃそうなんだろうと思っている。

暴風の時などは、ケージをガレージや家に入れることもあるが、
そうすると今度は、ラッキーがそれを気に入らないっていうのが見ているとよくわかる。 

天気の良い日は、庭の、うさぎ用の囲いにラッキーを出してやる。
でも、それだってこれからの季節は、ぐっと回数が減る。
狭いケージに、冬の間ほとんど閉じ込められっぱなしのラッキー。
それを思って私は気が重くなる。

森のネズミは、うさぎの憂うつ。
森のネズミは、私のキョーフ。

はて、ラッキーが憂うつかどうかは定かじゃないが、ネズミが煩わしいのは確かだろうな。
どうしたものかな・・・と、毎年同じことを考えている。

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コメント

読みました。
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ダンケ~!
またいらして下さい。

ペットを飼うこと

こんにちは、ガーネットさん!
ちょうど、今日、こちらで、ペットのことでいろんな問題が起きた所で、興味深く読ませていただきました。
(多分近々、記事にすると思います..)

問題が起こったときに、その人やその家庭にペットを飼えるかどうかがあらわになると思うんですが、(多分私はダメ...)同時に、ペットを飼っている人って、なんて偉いんだろう..とも思ってしまいました。
偉いって表現よりも、やっぱり心のある人、キャパシテイが広い人だなぁ..。
ナルホドーって感じた記事でした。

黒猫さん、もしかしてペット問題が持ち上がっているのでしょうか。お察しいたしますよ~。
こちらの投稿(http://blogde1.blog17.fc2.com/blog-entry-52.html)を、今しがた手直ししてみました。私の気持ちです、読んでいただけると、嬉しいかなー。

私は、今いるウサギのラッキーと、それからズムちゃん(モルモットのほうです)がいつかいなくなったら、もう二度とペットは飼わない!と、子供には豪語しています。少なくとも私は、カゴを必要とする動物はもう二度と飼いたくありません!敷材に消臭効果の高い猫砂(ペレット)など使っていますが、じきに臭くなるし、やはりお掃除は面倒でホコリっぽいし大変です。
子供たちも、世話をしてきた私の姿を見て、そして手伝わされて、ペットの世話というものがやっとある程度はわかったと思うんですね。ペットを飼うということが「かわいいかわいい」だけじゃないということが。
うちの息子は、モルモットを飼うときに、1匹でいいと言いました。私はもう、どうせならカップルのほうが寂しくないだろうと思い、なかばやぶれかぶれで(笑)2匹にしようと言ったんですよ。でも、息子の気持ちで決めて、1匹にしておきました。そしたら今は、息子はこう言います、お姉ちゃんにうさぎ「2匹」だったのだから、自分にも2匹!そうでなきゃフェアじゃない!今のモルモットがもしも、もしも死んだら、もう一匹飼ってね!
冗談じゃありません。私はこりごりです。もしも、もしも、また動物を飼うなら、子供の言葉はもう聞きたくありません!どうせ世話が私の役目になる運命ならば、せめて、自分が飼ってもいいかなーと思う動物にしたいと思います。それは、猫!(実はむかーし飼ったことがあります。)
『心がある、キャパが広い』というのは、、、どうでしょうねえ、飼っている状況にもよりますが、まあとりあえずは人並みの責任感はある、というだけじゃないかなぁと私などは思います。
いっつもペット達の世話が面倒で、それにこれから冬場はほんとに憂鬱になるんですよ、閉じ込められてる気の毒な動物が。
ズムちゃんなど、声はかわいいし私を見て喜んだりする(ようには見えます)けど、私の場合は、だから「癒される」とかいうのは一切ありませんね。

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