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vs.犬飼いたい

バスの運転手さんに「子犬いらない?」なんて聞かれたものだから、
息子はすっかり子犬が欲しくなってしまった。

聞かれた翌日には、ママも考えてみるって言ってるとか何とか、
バスの運転手さんにちゃっかり勝手な返事までしてきたらしい。

冗談じゃない。


ところで、犬と言えば思い出すのはこんなこと。

随分と前、あれはまだ私が独身で、会社勤めをしていた頃のこと。
あの日私は、ワンピースを着ていた。

ランチタイムに外に出て、信号待ちをしていた時、
私の後ろに大型犬を連れた若い女性が立っていることに、
最初私は気づかなかった。

犬が、私の左側に来て、太ももの脇あたりに鼻づらを寄せても、
雑踏の中で私はまだ気づかなかったようだ。
犬が私をくんっと嗅いで、その濡れた鼻づらを私のワンピースにくっつけた。

げ。

お気に入りのワンピースにシミをつけられ(それも犬に!)、
私は反射的に、犬を連れているその若い女性を見た。
見るからにつんけんした感じの女だったから、私もそれ相応になる。

ね、ここ、シミ、つけられちゃったんですけど。

え?何?

このシミ、あなたの犬がつけたのよ。

え?……。でも、それが何か?

私は彼女に声をかけて、彼女を私の方に振り向かせはした。
しかし、そして私は、彼女にどうしてほしかったんだろう。

私は、彼女が、ああごめんなさい、とすぐに謝るものと、そう思った。
しかし全くそうじゃなかった。

反対の立場だったら、私はおそらくせめてもの誠意を形に、と、
相手が受け取るか受け取らないかはともかくも、
適当な額のクリーニング代を払おうとしたのではないだろうか。
そして、ばつが悪いからその場をすぐに立ち去ろうとしたのではないだろうか。

私は、その女性が、まったく何も謝る素振りを見せないことで、
本当に腹が立ってきた。
ああいやだ、犬を連れている人なんて。
私は、単純にそう思った。


ある時、お台場ビーチで、ピクニックをしていた。
当時、娘は何歳だったろう、5歳か6歳だったろうか。
あの頃娘は、ビニーベイビーズが好きだったから、
誕生日や何かの折には、小さいのやら大きいのやら、買ってあげたものだ。

その日娘は、自分のビニーベイビーズ・コレクションの中から、
茶色い犬(頭から尻尾まで40cm近いサイズだった)を選んで、抱えて家を出た。
ピクニックシートの上に、娘は犬のぬいぐるみをころがしておいた。

小型犬を連れた若いカップルが、通りかかった。
その小型犬、突如娘のぬいぐるみに唸りながら襲いかかって、
仕舞いには、ぬいぐるみをぎったぎたに叩きのめした!
いや、噛みまくってやっつけた!

我が家の面々は、最初はそりゃあ唖然とし、子供達は怖くて泣き出した。
その若くアホなカップルは、同じくアホな犬に向かって、
あ、コラ、やめなさい!とか言って、
そしてこちらには、あ、すいませーん、とか言って、
何も無かったかのように散歩を再開した。

実は私はこの時、
近くのコンビニに何かを買いに行っていて、この場にいなかった。

犬の噛み痕とよだれですっかりヨレッとした娘のぬいぐるみを見せられ、
夫から話を聞いた時には、大いに腹が立った。
腹が立ったが、もし直接この目でそれを見ていたなら、
きっとそのカップルをとっつかまえて・・・とっつかまえて・・・
でも、とっつかまえて、どうしてもらえただろう。
何も無いじゃないか。

そいつらは、まぬけな犬を連れて明日も明後日も、散歩に出る。
犬が何かをしても、あ、すいませーん、で逃げていくのだ。
 
私は、犬のよだれのついたぬいぐるみを、手洗いするのも気持ちが悪くて、
かと言って、洗濯機に放り込むのも気が引けたが、
結局は、ぬいぐるみ1匹だけを洗濯機に放り込んだ。

あの時、そのぬいぐるみは、まだ新しかったのに。
だから娘は抱えて出かけたかったのだ。


昔、子供だった頃に、親戚の家に犬がいた。
よく吠える犬だったから、私はその犬が怖くて大嫌いだった。
でも、親戚の家が好きで、従姉と遊ぶのが楽しくて、
家から近かったこともあり、しょっちゅう遊びには行っていた。
ある時、犬にかじられたか噛まれたかした。
私は、犬が、だからもっと怖くなった。
 

さて、やっと話が戻る。

ふん。
この私に犬の世話など、きっと無理だね。
うさぎやモルモットとは全く違う、と思う。

息子は、飼いたい飼いたい飼いたい病にかかってしまった。
ああ疲れる。


私が小学生の頃、幼なじみの女の子の家に猫がいた。
子猫が生まれたことがあって、私はもう羨ましくて羨ましくて、
母に、飼っちゃだめか、一匹もらってきてはだめか、と聞いたものだ。

母は答えた。

動物はいつか死ぬから(人よりは先に死ぬ、という意味です)、
動物の死ぬその時が嫌だから、だから嫌だ。

小学生の私は、その言葉に妙に納得した。
本当にそうだと思い、それ以来私は、
何か動物を飼いたいと親に言ったことは、一度も無い(と思う)。

母の言葉には、
ペットがいたら世話がどうのこうの、だとか、
留守にするときはどうしなきゃいけないだの、
こんなことがあったらああだとかどうだとか、
そういう言葉は一切出てこなかった。
死ぬときが嫌なのだ、それだけだった。


息子は、例の如く、世話は何でも自分でやる!と言う。
もちろん、子供がこういう言葉を口にするこの瞬間、
その言葉に微塵の嘘も無いことは、私にはよくわかるつもりだ。
だって子供は、本気でペットがほしいのだから。

でも私は思う。
子供には無理だ。

親は無くても子は育つ、とは言うけれども、
親が生きてここにいて何かと子供の世話をしているおかげで、
子供の生活は格段にやりやすくなっている部分がある。

そして子供は、もちろんそれが便利だったり楽だったりするから、
それを受け入れて生活している。
大人だって、誰かと住んでいれば、そういう部分もある。

人の世話を受け生活している子供に、
ペットの世話など、どのみち充分にはできない。
私は、本当にそう思う。

自分が、誰の世話も要らないくらいに成長しなければ、
誰かや何かの世話などしてあげられる側には回れない。

つまり、よっぽど出来た子供じゃない限り、ペットの世話などできないのだ。
息子も、娘も、私に対し、世話などできないことをこれまで充分証明してきた。

私は、娘のうさぎの世話を5年してきた。
そしてモルモットの世話は2年が過ぎた。


もう、負けない!私はそう思ったはずだ。
子供の、飼いたい飼いたい攻撃に、私はもう二度と折れることは無い!
そして子供も、ペットの世話が簡単じゃないことを
わかってくれたものと、思ってきた、のに。

しかし私は、ここで息子の飼いたい攻撃がさらに本格化すれば、
それはもううるさくてうるさくてたまらないから、そのうち音を上げて、
ああもう好きにしなさい、となってしまいそうだ。
モルモットの時のように。


そして私は……と、少しだけ想像をしてみる。
果たして犬と散歩に行けるんだろうか。
コイツかわいいヤツ、と思えるようになれるんだろうか。
世話を、それこそちゃんとできるんだろうか。


私は、娘の意見を聞いてみることにする。

... to be continued ... 



おお、長くなってしまった・・・。

※何となく、気分的に、コメント受付しませんが、ご了承頂ければ幸いです※

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