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食べ物の恨みは

私は、甘いものが大好き、というタイプじゃないけれども、
時々は、何か甘いものを食べたい、かなー、と思う時がある。

先週末、夫と買い物に出かけた時のこと、
スーパーのパン売り場で、ふとドーナツのパックが目に入り買おうかなと思った。

見たら食べたくなった、それだけだ。

あ、これ、買おっかな・・・と言うと、わきの夫は、とんでもないという顔をする。

クリスマスがもうすぐだというのに、ドーナツだと?
けしからんやつだ。
クリスマスも近いこの時期に、甘いものといえば、
クリスマス・クッキーか
weihnachtsplaetzchen.jpg
シュトレンか
stollen.jpg
フルーツ・パンか
fruechtebrot_convert_20081223060028.jpg
そういうものを食べるに決まっている!
ったく、何を言い出すんだこのジャパニーズは!

という顔をする。
(夫のこんな心の声など、聞かずともわかる。)

夫は、私が心の底から嫌う仕草もご丁寧に加える。
それは、あーこいつはだめなやつだ、と言わんばかりに首を左右に振るポーズ。

20年近くもつき合っているのだから、
これに対して図太く強靭な免疫ができててもいいはずだが、
これをされると、本当に嫌で、傷つきめげる。

こんなポーズも、(私に対してでなければ)カッコいい、
とでも思っていたのだろうか、昔の私は。

そうだったなら、
なんともまあ、バカで間抜けで浅はかな自分であった、
としか今は言えない。

それにしても、たかがドーナツではないか。
食べたいな、と思って買っちゃ、だめなの?

私は、ドーナツを、あきらめる。

私は、自分のそばに「大反対の人」がいるなら、
そこで自分の意志を貫くことは絶対に絶対にない。
私という人は、そういうタイプなのだ。

パン売り場のドーナツを過ぎつつ、
私は夫に対し、一応ちょっと、一言だけ文句を言う。

クリスマスが近いからって、
食べたいって思うものを食べられないなんて、
なんでそうなのよ、
私はドイツ人じゃないんだから、
ドイツ人のクリスマスに対する気持ちを、
あなたが抱いているようには死んでもわかることがないの!
そんなこと、もうとっくに、あなただってわかってるはずじゃないの!?
それに、ドーナツってさ、1パックで2ユーロしないじゃないの、
そんなに高いものではないわ、
なんで諦めなきゃいけないの?!別にどうでもいいじゃないの!
でもね、もう食べたくないから買わないわ!
よかったわねっ!ふんっ!

おぉっと、「一言」にしては長すぎた。

でも、一応言わなければ、腹の虫が納まらないではないか。
そう、食べ物の恨みは、恐ろしいのである。

ドーナツを去り10mして夫が言う。
そんなに欲しいなら買えばいいじゃないか。取って来ようか?

ふん、何を今さら。

そういうことをね、10m後に言い出すのなら、
最初から何も言うべきではない。

もちろん私はこう答える。
もういいよ!いらない!あなたが持ってきたって、買わない、絶対!

こうなるともう、お子ちゃま達のケンカより劣るというものである。

ふっっ、国際結婚なんて、
こんなくだらないことで腹の立つ場面があるもんです、私の場合はですが。

こんなくだらない場面のひとつひとつが、しかし生活そのもの。

国際結婚なんてするんじゃなかった、と思う瞬間は、
我慢のきかなくなって来た昨今は、実に沢山あるもんである。

いや、日本人と結婚してたとしても、
私ならばこうなってしまっていたんだろうか。
そうなのかもしれない。

キリスト教徒達の、クリスマスへの思い入れ。
クリスマスの頃には、甘いものと言えば、ママの焼いたクッキーとシュトレン以外
食べることの無かった子供時代の夫。

私がそれを、自分のこととして理解するには、100年かかる。

いや、それを理解する気など、実はとうの昔に失せたのである。

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コメント

こんばんは^^

そのお気持ち、よく分かります。
特に「食べ物の恨み」と言われるだけあって、
いつまでも覚えていることが多くないですか?
(私は…忘れられないエピソードが多いです)

私の場合、ドイツで食べられない〇〇を
どうしても食べたい…という時に、
「そんなの今度でも」と彼に言われた時など、
喧嘩になりましたね^^;。
「そりゃ貴方は常に好きなものを食べているから」と。

至って子供っぽいですが、背景は深いんですよね。

v-22

私はよく喧嘩の最後には「私は外国に住んで生活している外人なのよ!この気持ちはあなたやったことがないからわかるはず無いのよ!」と言って、〆ていました。まあ、相手もそれに納得するしかなかったからでしょうけど。
ガーネットさんのご主人は日本にもお住まいになって外人としての立場をご経験なさっているのに、こちらで奥様のお気持ちがわからないのはどうなんでしょうねぇ..。
クッキーも食べるけど、ドーナツも食べるっていう理論はそんなにクリスマスに「違反」することなんでしょうかね?^^
嫌なポーズといえば、おでこの前で手を振るしぐさもありますよね。「頭おかしい」みたいな..あれを私は良くやられました..

<あーこいつはだめなやつだ、と言わんばかりに首を左右に振るポーズ>
これこれ、うちのだんな君もよくやるんです。あったまにきますよねー。
うちはこれに加えて「Du hast keine Ahnung!」ってしょっちゅう言うの。
最近では私も言い返すようになったからもう、傍で見ていたら「何でこの夫婦は離婚しないんだろ?」って感じの言い合いですよ。
今日もクリスマスカードの印刷をめぐって(←今頃印刷しているおPりに火が族)一日ギャンギャン言ってました。で、結局今日の午後には投函する予定だったのに、印刷が終わったのがさっき(夜9時過ぎ)です。(←おPり焦げ始め)

皆さんコメントありがとう!

Erdbeerさん
食べ物の恨みは、深いですよねほんと。
食べたかったのにあきらめた経験を思うと、悔しさが甦ります(笑)。
ところで、例のサンドイッチパン、最近Edeka Centerでも見かけるようになり買っていますが、Erdbeerさんの近くではいかがですか。この間ザルツブルクのオイロパークに行った時に、そこのSPARにも同じようなのがあったので買いました。味も良かったです。

黒猫さん
≪ご主人は日本にもお住まいになって外人としての立場をご経験なさっているのに、こちらで奥様のお気持ちがわからないのはどうなんでしょうねぇ≫
あの時はあの時で、今は今。もう忘れちゃってるんじゃないでしょうか。勝手なものですよね。彼にしてみれば、長年付き合ってるのになんでわかってくれないんだ、という気持ちなわけですが、私も同じように思う時が多いし、まあお互い様ですね。

≪嫌なポーズといえば、おでこの前で手を振るしぐさもありますよね≫
このポーズはひどいですよね。

pharyさんも触れていますが、
≪あーこいつはだめなやつだ、と言わんばかりに首を左右に振るポーズ≫、
どちらのポーズも、人格否定だと私は思っています。主人がこの首を横に振るポーズを子供に対しすることもあるわけで、私はそれが大っ嫌いです。

pharyさん、クリスマス・カード作り、お疲れ様でした。
うちなどeメールでグリーティングカード送るだけです。

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