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育ててもらったと思ってないよ

これをお読みのあなたが、もしも誰かのママかパパなら、
はい、質問です。

子供に向かって、そんな子に育てた覚えはない、と、言ったことがありますか?

状況としては、冗談っぽく言ったかも知れないし、
あるいは、まじめに言ったかも知れませんが、
いずれにしても、一度か二度くらいは言ったことがあるのでは?

うちは、子供たちがとにかく部屋を片付けなくて掃除もしないので、
私は過去に(過去と言っても今年の話)この言葉を一度言った事があります。
娘に向かって、です。

こんなに散らかして!片付けないし掃除もしないし!
なんでそうなんだろまったく。
そんな子に育てた覚えは、ないんだけど、なあ。

そしたら娘は言いました。

こういう風にママが私を育てたわけじゃないよ。
自分でこうなったんだから、別にママのせいじゃないよ。

正直なところ、ママのせいじゃないよと言われると、
それがどんな場面であっても、ちょっと救われる気がしないでもなく、ホッとする。

しかし、娘の言葉は続いた。

あのさ、「育ててもらった」って思ってないから。
こういう風に「自分で育った」って思ってるから。

私は、ここでほんの一瞬、絶句。
なんという生意気を言うようになったのだこの娘は、と思った。

しかし、この一言も、意外と娘の「名言集」に入るかな、と内心思った。

この子は、3歳のときに「名言」を言ったことがある。
その時が最初で、その後も何度か、私がはっとするようなことを言ったことがある。
(この「名言」とは、あくまで私の判断でそう思っているだけです。)

私は、この子の言葉の中に、何かポイントを突いている言葉があれば、
反論はせずにとりあえずじっと素直に聞くようになった。

娘が3歳の時、何を言ったかというと…。

下の子が生まれたのは、娘が3歳になる手前だった。
私は、娘をないがしろにしたつもりはなかったが、
久々の赤ちゃんの世話で忙しかったのは事実だった。

ある雪の降りしきる日に、歩いてスーパーに買い物に出かけた。
子供連れだと、徒歩で片道15分程だったろうか。
娘を歩かせ、赤ちゃんはベビーカーの中で私が押して歩いた。

行く時には、娘はベビーカーに片手をかけてついて来たが、
帰り道に、娘の足取りが重くなった。

どうしたの?早く帰ろう!何してるのよ、さっさと歩きなさい!
私は、小さな娘にそう言って急かせてしまった。
どうも様子がおかしいとは思ったものの、急きたてて早く家に帰りたかった。

家に着いて、娘に熱があることがわかった。
測ってみたら、38度以上の熱だった。
これでは歩くのもつらかったろう。

しかし何の熱だ?
ちょっと前までは元気だったのに。

そして私は考え思い出した。
10日前に娘にMMR(はしか・おたふく風邪・風疹、だったかな、の混合)の
予防接種を受けさせた。
その後何事も無く、副作用もないように見えたから、
1週間も過ぎた時にうっかり忘れてしまった。
元気な娘の突然の発熱は、あの注射の副作用のように私には思えた。

ごめんね、気がつかなくて。
熱があるんじゃ、歩かせてつらかったね、と娘に謝った。

娘は腹を立てて私にこう言った。

もうっ!ママは、ふたりの、ママ、でしょ!

本当に、心にぐさっと来た。
ママは、二人の子供のママなのに、赤ちゃんの方ばかり気にかけている、
自分の体の調子を、ちっとも気にかけてくれなかった、と、娘には映ったのだ。

娘をないがしろにしたつもりは無かったが、
たった3歳の子がそこまで感じ言うのだととても驚き、反省した。


たとえ「育ててもらった」と思っていなくても、
親がどんなかとか、これまでどの国のどの場所に暮らしたとか、
どこの国に旅行してどんなものを見てきたとか、
どんな幼稚園と学校に通ってどんな友達がいるとかいたとか、などなど、
それはもう、親の用意してきた様々な状況やら、
様々な要素が絡み合って今の娘が存在する。
その中の「親」の存在は、小さいわけが無いと思う。

しかし、私は娘に反論しなかった。

「育ててもらったんじゃない」と思っている娘に対し、
(色んな意味で)親が守ってきたから今のあなたがあるのだと言いたい気持ちがあった。
それと同時に、
「自分がこういう風なのは自分でこうなったのだからママのせいじゃない」という言葉に、
何の手本にもならぬ反面教師の自分が救われるように感じてしまうのも否めない。

自分の気づかぬ間に、娘の精神はどんどん成長している。
娘の「名言」に、私はいつも、むむっと唸るのだ。

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