FC2ブログ

日本の高校に行きたーい!

うちの娘は、現在9年生という学年で、
それは日本の中学三年生に当たる。

日本では、年度替わりが3月だから(4月と言うべきか)、
日本の中学三年生達は、今頃は高校入試を間近に控え、
心の準備をしている頃だろう。

ドイツの9年生は、バイエルン州の場合は年度末が7月末なので、
それまでは9年生で、そのまま順調に行けば、10年生になるのは9月から。

ところで、うちの息子はしばらく前まで、犬犬犬とやたらにうるさかったが、
うちの娘は、日本に行きたい!と、うるさかった。
息子がうるさくなるよりももっと前からうるさかった。

うるさかった?
いや、過去形ではなく、それは常に現在形。

日本の高校に行くのが娘の夢。
そして、日本の大学に進み、日本で就職し、二度とドイツになど戻りたくない。
それが娘の「現在の気持ち」。

私は娘がそのことで何か言ってくるたびに、こんな風に答えてきた。

今すぐドイツを出て行きたい気持ちはわからないでもないけれど、
ここで(ドイツで)もうちょっと辛抱し頑張って
Abiturアビトゥア(→高校卒業資格。と同時にそれはドイツの大学入学資格となる)を取りなさい。
日本に羽ばたくのはそれからでも決して遅くない。
今はチカラを蓄えて、将来に備えよ。
日本の大学に入学(あるいはドイツの大学から日本の大学に留学)できるように、頑張りなよ。
(あなたが日本を好きで私は嬉しいよ。)

・・・てなことを言ってきたのだが、娘はいつのときも、うなづかなかった。
うなづかずに、くやし涙を浮かべた。
娘は、たった今ドイツを飛び出したくて、
親がたった今日本の高校に入れる様に手続きをしてくれることを望んでいる。

親がどうして快く賛成しないのか、
どうして自分をさっさと日本に放り出してくれないのか、と、娘は悩む。

今現在の、娘の行きたい先は、母親の国「日本」しかなくて、
そして日本の東京は、娘の生まれた場所でもあり、
おぼろげながらに覚えている東京に、また住んでみたいと思う気持ちがとても強い。

人生の、おそらく最も楽しいであろう年齢を、東京かその近郊で過ごしてみたい。
ドイツの、こんな田舎町に、これ以上住んでいたくない。

・・・と娘は主張する。

ああ、もう何ヶ月も前から、娘の気持ちを聞いてきて、その度に前述の答えをしてきた。

15歳の娘を、放り出す決心がつかない。
お金はどのくらいかかるのだろうか。
いや、お金の問題ではない。
一人で行かせる決心がつかないのだ。

それに、例えばドイツの学校を休学して1年間を日本に行ったとしても、
形としての「成果」をあげることができるのか。
できなかったらドイツに戻り、
1学年をさかのぼってでも(棒に振ってでも)アビトゥアを目指す気になれるものなのか。

別な国に行けば楽しい生活になる、と信じたい若い娘に、
そこに思い違いがあるかもしれないことをわからせるのは容易ではない。
若さゆえに、生き急ごうとする、そういうことは誰しも経験することだ。

あと3年、待てないかな、頑張れないかな、といつも思い、そう言う。
しかし、アラフィー(アラフィフ?)あたりをさまよう私にとっての3年は至って短くとも、
15の娘にとっての3年は、気が遠くなるほど長いのだろう。

娘の気持ちを汲んで、夢をかなえてやりたいと思う反面、
しかし、、、放り出せない。たった15じゃないか、と思うと。

子育ての悩みはいつも難しくなっていき、
私には子供に納得させられる答えが容易く見つけられなくなった。

FC2ランキングへブログランキングへにほんブログ村主婦ブログへにほんブログ村ドイツ情報ブログへ0円のWEB素材屋さんのランキングボタンです。
ボタンにカーソルを乗せると行き先が出ます。
さあ行きたいところをクリックしましょう!ついでに私も喜びます。
スポンサーサイト



コメント

ドイツのギムナジウム(G9)では10年生にアメリカ、イギリス、フランス、オーストラリアなんかへ一年留学する子が多いですよね。そんな感じで末っ子の補習校の友人(日独ハーフの女の子)は今日本の高校に留学中です。
だからガーネットさんのお嬢さんが日本に行くこと自体は問題がない様に思うんですけれど。
問題は、お嬢さんが単なる留学以上のことを望んでいるってことなんでしょうね。

pharyさん、私にとっては貴重なご意見、どうもありがとうございます。
その日独ハーフの女の子は、ギムナジウム(G9)の10年生で現在日本の高校に留学中、ということなのですか?留学期間はご存知ですか?1年?やはりホームステイになるのでしょうか。(娘は、ホームステイは嫌だ、寮に入りたい、と言います。)
留学の話は私もちらりと聞いたことがあるのですが、娘の通うギムナジウムは、なぜかアフリカのどこかの学校と姉妹校か何かで、行くとしたらそちらになるようなことを聞いたことが。親からは、なぜそういう所に?なぜフランスなどではないのだ?という声がもちろん多く出ています。
娘に話してみます。G8でもそういうのがあるのでしょうか。調べてみます。
いつも色々とためになるコメントを頂いて助かっています。

こんにちは。
参考になるかわかりませんが、ガーネットさんのお嬢さんと似たような状況の子どもに(15歳の在独日本人で、小学生までは東京に住んでいた)、夫が勉強を教えていました。日本の高校に行くための勉強です。
その子は日本語・ドイツ語・英語で会話はできますが、日本の高校の授業についていけるのか?というと、その子の場合は相当難しいと言わざる得ませんでした。ドイツの中では学力があるとされる子でも、日本の偏差値テストでは30台という結果でした。

ガーネットさんのお嬢さんはきっと「日本に行きたい」気持ちで頭がいっぱいなんでしょうね。「日本に行けば楽しいことが待っている♪」と期待しているんだと思います。
でも、今の日本の学生を取り巻く環境はここ数年で大きく変わってしまいました。ネットを通してのトラブルも頻発しているし、残念ながら治安も悪くなってしまいました。そういった点でも、誰が責任をもって監督できるのかということが、ひとつのポイントになるのではないでしょうか。

いつも生意気言ってしまってすみません。でも、ガーネットさんの子育て陰ながら応援しています。

ガーネットさん、こんにちは。

15歳では早い気がします。私事で恐縮ですが、私自身15歳で親元を離れて生活した結果、思春期特有の家族との確執とかを放り投げただけで、家族の中で「まとめる」、「乗り越える」みたいな形なく終ってしまったのを残念に思っています。高校生としても、生まれた家族の中にいたら、進路も違っていたかもしれないし、家族ともっとわかり合えたかもしれない..今になってこんな心境をもたなくありません。

勤めている専門大学には、韓国人・中国人の17才からの学生が少なくありませんが、客観的に見て早すぎるような気がします。
中国人の学生は、進路を変えたくても、ヨーロッパに出てしまった以上、中国での大学入試に間に合わせるためには、もはや自分の能力が足らないのだ..というようなことを言ってました。

でも、1年間「期限付き」で日本を経験するのは娘さんにとって良いことかもしれませんね。
こちらでも「期限付きの交換留学生」は勉強も遊びも意識して充実させている感じに受け取れます。
でも、日本を好きと言ってくれる娘さんの気持ちは嬉しいですね。

熊子さん

ためになるご意見をありがとうございました。
うちの娘は考えが甘く、行けば何とかなると思っているところがあります。読むことと話すことは出来ても、書くことは中学生には及びません。それに、話すことができると言っても、語彙は日本の中学生に比べれば少ないし…。日本の中学三年生が冬休みに受験に備え塾通いする現実なども、何も具体的には知らずにいます。
ところで、熊子さんの書かれているその子は、その後どうしたのでしょうか。今はドイツに住んでいる?それとも日本の高校へ入ったのですか?それともインターナショナルスクール?親御さんはどちらに?すみません立て続けに。興味がありますので。
ところで、熊子さんのご主人は、日本人ですか?
治安に関しては、本当に心配になりますね。
娘を一人で日本にやっても、娘のそばに誰も頼れる人を用意出来ないので、文字通り一人ぼっちということに。それを想像するだけで私は心配になってしまいます。

黒猫さん

ためになるご意見をありがとうございました。
私自身家を出たいという願望はあったのですが、娘の年齢で、と考えると、どうも早すぎると思います。ある程度の年齢まで(それが高校卒業の年齢あたりかと思うんですが)、「準備」をしてそれからにしてほしいかなと思うんですね。
よそに行けば楽しいはずだ、というように安易に考えている姿勢に不安を覚えます。
1年間とか、とりあえず行ってみるのは良い経験になるでしょう。でも、頼れる人のいない土地に放り出すのは、それも親の責任を放棄する気がして。ホームステイは嫌だと言うし。やはり甘いんですよね。難しいです。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Message
★当ブログへようこそ。
★コメントは承認後の公開です。
★非公開ご希望コメントに対しては、お返事したりしなかったりです。
★拍手コメントは受付けていません。
★ランキングボタンや拍手をクリックして下さる皆さん、どうもありがとう!
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
プロフィール

granat

Author:granat
初めまして。ガーネットです。
南ドイツ・バイエルン州に住んでいます。
どうぞよろしく!

もっと知りたい方はこちら
FC2カウンター
最近のトラックバック
ブログ内検索
月別アーカイブ