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歯列矯正―息子の場合

昨日の木曜、息子を連れて歯列矯正審美歯科に行った。

ドイツではごく当り前の歯列矯正。早い子は、8歳頃から始める。

息子に歯列矯正の必要があることは前からわかっていたが、
しかし息子にはまだ早い、と私は長いこと思ってきて、今もそう思っている。
少しの痛みに大騒ぎする息子は、
歯列矯正という難儀なことをやり遂げられる程にオトナじゃない。

しかし、通常の歯科検診と虫歯治療で息子がお世話になっている歯科医から、
歯並びのことを時々指摘されてきて、
息子もしばらく前からは次第にその気になってきたようだった。
それで私も重い腰を上げてみることにした。

ところで、うちの娘は既に5年も歯列矯正に通っている。
先天性欠歯の箇所があるため、通常よりも大幅に時間がかかっている。
その娘をずっと見てきた経験から、私は単純に考えていた、
きっと息子の場合も、娘と大体同じような矯正の進め方になるんだろうと。

しかしまったく違っていた。
(と言うか、娘の通うクリニックとは別な所を選んだので、
 自ずとやり方が違うのかもしれない。)

取り外せるタイプの矯正器具を、(例えば半年間)夜寝るときだけ使う、
などという生易しいステップをすっ飛ばして、
歯列に固定するタイプの、ワイヤー式の矯正器具を
突如として取り付けられてしまった息子。

歯列矯正は、言ってみればかなりの荒療治だから、
無理な力がかかることで微熱も出るし痛みも出る。
全ての歯が、顎ごと痛む、らしい。
(私は経験が無いので、残念ながらその苦しみを分かち合えない。)

特に最初の3日間は、痛みがつらくて学校に行けない日も。
娘は、矯正器具のタイプが替わる度に、微熱と痛みで学校を休んだ。
でもこれは、娘だけの話じゃない。他の子もそうらしい。

さて、帰宅後早速痛みが出てきて、息子は夕食もろくに食べられなくなった。
夜になって痛みが増した。
器具の感触に慣れないから、気になってなかなか寝付かれず、
11時になろうという時間になっても眠れなかった。
明日、痛みがひどければ、学校は無理かな、と私は内心思った。

翌、金曜の朝になり、例によって例の如く、眠くて起きない息子を起こす。
見ると、唇が腫れた感じだった。熱はなかった。
歯列の痛みは、昨夜よりもさらにひどくなった。
痛みに唸りながら、息子が文句を言う。

痛い!痛くてあんまり眠れなかった!これじゃ学校なんて行けない!

息子のことだ、当然こういう反応になるだろうな、ともちろん私は予想していた。
学校は、休ませることにした。

しばらく眠ったあと起きてきた息子が怒り出す。
(器具が邪魔で)うまく話せない!痛い!痛くて何も食べられない!飲むのも痛い!
ああーもーやだ、これ!
もう、取りたい!こんなのできない!

息子が腹いせにテーブルを力任せに叩く。
怒るうちに、息子の目には涙まで浮かぶ。

私には、もちろんこうなるとわかっていた。(だから気が進まなかったのだ。)
痛みを、煩わしさを、じっと耐えるのは、とてつもなく大変なことだ。
まして、まだ子供なのだ。 (しかしもう12歳ではないか、とも言えるが。)

怒る息子の相手をしつつ、
娘がいかに痛みを黙って耐えていたかと振り返り、改めて感心した。

息子がこの状態のまま週末が来てはたまらないと思い、
昨日の今日ではあるが歯科医に予約を取った。
痛みを少しはましな状態にしてもらえるかもしれない、と期待した。

息子が午前中当たり散らしていたので、私は正直言って疲れた。
こちらも腹が立ってきたので、大人気も無く言い返す。
なによ、あなたが(歯列矯正を)やるって言ったから、行ったんじゃないの!

しかし、息子自身、
やってみたらばこんなに大変なことだった、と今わかったのだった。

息子は、お昼を回って少し落ち着いてきた。
痛みがいくらか和らいできたようだった。
先生の所に行くから歯磨きを、と息子に言った午後1時半には、
随分と落ち着いて静かになっていた。

いつもそうだ。
医者に行く直前に、息子の症状は楽になったりする。
それでも行って来よう。
どこも休みになる土日に何かあるよりは、金曜のうちに。

案の定、行っても意味は無かったが、痛み止めの処方箋をもらった。
先生は、矯正器具を点検はしたが、調節することは無かった。
「3日くらいは痛むもので、それはごく普通のことだから頑張って」と、先生が息子に言う。
なんだ、結局、私が息子に20回も言った言葉そのまんまじゃないか、と
脇で私は思うわけだ。

しかし、私や娘が100回言うよりも、
さすが先生の言葉は、すんなりと息子の耳に入ったようだった。

帰りに薬局に寄って、痛み止めの薬を買う。
使わないで済めばその方がいいが、持っていれば安心。

神様、歯の神様、息子の痛みが徐々に和らぎ、
週末に大騒ぎをしなくて済みますよう、お守り下さい。
私も今日は少々参りました。

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コメント

息子さんかわいそうに。歯列矯正ってそんなに大変なんですね。
実はうちの娘(13歳)も歯列矯正が必要で去年の夏に日本で腕がいいと評判の歯医者さんへ連れて行きました。
でもさすがにドイツ日本間では離れすぎ・・・。その歯医者さんいわく、歯列矯正は幼稚園頃(その前だったかな?)か、または成長のとまった19歳後位がいいのでそれまで待ったらと言われました。集中力にも影響するので受験前は避けてねとも。
でもドイツでは13歳位の子でも矯正している子を見かけます。
息子ちゃん、早く痛みがなくなるといいですね。

ありがとうございますぅぅ。

今振り返れば本当に、うちの娘はよく黙って耐えたものだと。(今もまだ終りませんが。)
女の子の場合は、自分から望むようなら耐えられると思います。オトナですから。
うちの息子は(私に似て)何かというとすぐに大騒ぎしますので本当にタイヘンです。
今はまだ痛みも残っていて、矯正器具のためにうまく噛めないということもあり、食べたいものが食べられない様子は、見ていて気の毒です。せめて夏休みにでも始めればよかったと後悔しております。

それにしても、幼稚園(その前?)で歯列矯正するケースもあるんですか。驚きです。
feste Spangeだけの期間を考えても通常1年も1年半もかかるわけで、これを一体「幼稚園児」が耐えられるのか、私には到底できるとは思えません…。それとも、幼稚園児ならば1週間で済むのか。(まさか。)いやー、それにしても、幼稚園の年齢でというのはすごいですねー。

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