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コドモ・ファッシングの思い出

ファッシング(謝肉祭、カーニバル)の盛り上がりも
「ファッシングの火曜日」で過ぎ去り、昨日が「灰の水曜日」だった。

ん?灰の水曜日には、肉を食べないのだっけ?

キリスト教がらみの色んなことに、これでも私は結構興味があるのに、
聞いても聞いても、去年聞いたことは今年には忘れている。
しょうがないなぁもう。

さて、ファッシングとは・・・
と、ファッシングが過ぎ去ってから書くのも気が引けるが、
ま、ブログを始めて以来初めてのファッシング、ということで、
一応書いておこう。

これは、ひと言で言うと、
国を挙げての大仮装パーティ、といった感じだろうか。
長くて寒い冬だけどここいらへんで一気に盛り上って春を呼ぼうぜぃ、
という趣旨のお祭であるように私は勝手に解釈している。

↓ミュンヘン関係のサイトからちょいと写真を拝借。
fasching-meunchen.jpg
こんな美しく華やかな仮装も多いが、

可笑しいとか変なだけの仮装はもっと多い。
fasching

この手のお祭は、参加することにこそ意義があると思うが、
私にとって外国のお祭は、「見るのはいいけど参加はちょっと」なので、
こんなすごい格好をする気にならない限りは、家で静かにしている。

さて、大きな街だけじゃなくて、小さな田舎の町でもどこでも、
ファッシングに向かう時期の週末などにはパーティが開かれる。
それは、子供のためのファッシングとか、女性だけのファッシングとか、
魔女のためのファッシングとか。

昔、ファッシングの頃にたまたま入ったレストランで、
魔女のファッシングパーティをやっていたことがあった。
店のほぼ半分が、そのパーティのために貸切だった。

来る人来る人全てが、魔女の格好をしたおばあさんだった。
入り口には、大鍋に怪しげなスープが湯気を立てていた。
やって来る魔女たちは、まずそれを頂くことになっていた。

怪しげな鍋のそれは、どうやらお酒の類だったようだ。
田舎町のこじんまりとしたパーティだったが、
素晴らしい演出だなあと思いながら眺めた。

年を取ろうが関係ない。
キモいメイクと格好で参加するおばあちゃん達。
そういう姿勢に、私はとても感心した。

そんな風に、パーティによっては「テーマ」が決められていて、
そこに出向こうという人達はそのテーマに合ったコスチュームを身にまとう。
テーマが「魔女」なら魔女の格好をする。
テーマが「納屋」なら案山子(カカシ)になってもいい。

仮装をしないでパーティに参加する人も居ないことは無いけれど、
やはりちょっとは浮いてしまうのではないかな。

さて、私が初めてファッシングに接したのは、今から14年前のこと。
あれは初めてドイツに住んだ時。

近所の、当時はまだ付き合いも浅かった友人(ドイツ人)から、
「明日、町の子供達のファッシング・パーティがあるんだけど、
一緒に行かない?」と誘われた。

ファッシングとは何かを全く知らなかったが、
その友人によれば、「仮装してわいわい騒ぐ」ものらしかった。

当時の私は、ドイツ語が出来ないだけでなく、
外国暮らしにまだまだウブで、断るのも失礼かと思い、行くと答えた。

「子供に着せるものは、もう何でもいい」と彼女は言った。
「手作りのものでも何でも。かわいくしても変な風にしても、何でもOK!」
とのことだった。

彼女には、うちの娘と同い年の女の子がいて、
あの時彼女は、「うちの子は今年は『赤頭巾ちゃん』になるの」
と言っていた。

ドイツに9ヶ月住んで初めて迎えた冬。
私は何も、本当に何もわからず、「子供に何を着せてもOK」と言われても、
何をどう用意すれば良いのか、それが全くわからなかった。

今でこそ、仮装用のコスチュームなど、
どこか大きめなスーパーや玩具店等に沢山置いてあると知っている。
簡単に買えると知っている。

しかしあの当時、どこかで買えば良いということを知らなかった。
その友人も、そこまではおしえてくれなかった。

でも、どこかに買いに行けばいいとあの時に知っていたとしても、
当時の私は車の運転ができなかったし、地理も全くわからなかったから、
一人でどこかの店までは出かけて行けなかっただろう。
住んでいた町には、それを揃えられるような店は無かった。

それにあの時は、ちょうど夫が出張で数日留守にしていた時だった。
夫が車を使っていたから、私がどこかへ連れて行ってもらうというのは無理だった。
それで仕方なく、コスチュームを手作りすることにした。

急に「明日」と言われたので私は困ったが、
何でも良いなら何でも良いのだ、と思い適当に用意した。

さて翌日、友人が私と娘を車で迎えに来てくれた。

見ると、彼女の子は、かわいいかわいい赤頭巾ちゃんだった。
顔にはかわいくメイクもしてあった。

そして、うちの子は…。

私は、子供にメイクするなど思いつきもせず、
急遽彼女の持ってきていたファッシング用のクレヨンみたいな物で、
彼女に娘の顔に適当に描いてもらった。

顔はともかくも、うちの娘に着せたものが、
あんまり変でみすぼらしく、出かける前から私は憂うつになった。
かわいい赤頭巾ちゃんの隣にあっては、
実に変な格好をさせてしまったのだった。

時間のない中で私が何を用意したかと言うと、
パパのTシャツを一枚使って、マジックでスヌーピーの絵を描いて、
もうそれだけ。(ほら、かわいそうでしょ?)
帽子も作ったような気がするが、帽子嫌いの娘はかぶるのを嫌がった。

なんであんな程度のことしか思い浮かばなかったのか、我ながら不思議だ。

当時娘は、2才半に満たない頃だったので、
本人は自分の格好がどうだとか変だとか、
何も思わなかったのがせめてもの幸いだった。

気分が萎えたとは言え、急に行かないと言い出すのも変だと思い、
友人の運転でパーティ会場へ。

着いてみると、それはそれは賑やかな、
子供達のためのファッシングだった。
「立派な」コスチュームに身を包んだ子供達が大騒ぎしていた。

そう、ここでさらにみすぼらしくなってしまった娘。

私はもう、落ち込んですぐさま帰りたくなった。
娘自身は何もわけがわかっていなかったけれど、
娘にこんな格好をさせた自分がとにかく恥ずかしかった。

どの子も、どこぞでちゃんと買ってきたような、キレイなコスチュームを着ている。
男の子は、カウボーイとかお巡りさんに扮している子が沢山いて、
みんなオモチャのピストルをパンパン鳴らしているのでかなりやかましい。

うちの娘は、その騒音が怖かったようで、着くなり表情が険しくなった。
しばらく居たが、娘の泣きそうな顔を理由に、申し訳ないが帰ると私は友人に伝えた。

↓こんな風に支度させないといけなかったのねー。
kinderfasching

外国の祭りに、恥をかかぬよう引けを取らぬよう準備のできない外人は、
参加するものじゃないなぁと、あの時わかった。

…ということで、このみっともない思い出以来、
私が自分でカーニバルに参加しようという気になったことも無い。

あれからもう一回の冬を迎え、そして私達は日本に戻った。
そして6年を東京で過ごし、またドイツに移った。

この二度目のドイツで、今年6度目のファッシング期間が過ぎたが、
私自身は相も変わらず、参加する気が起きることはなかった。

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