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娘と買物

先週末の土曜、娘とミュンヘンまで買い物に行った。

近々ちょっとしたパーティ出席予定のある娘のために、
どうしても靴とバッグを買ってやらねばならなかった。

パーティ用のドレスは既に購入済みだが、靴がなかなか見つからない。
近場で探して見つからないので、ミュンヘンに行きたいと娘が言い出した。

考えてみれば、クリスマスの頃以来行ってなかったミュンヘン。
それじゃ行こうかということになった。

ミュンヘンにはお昼に着き、まずはランチをとる。
そしていざ、ショッピング。

バッグは比較的簡単に見つかった。
お値段も25ユーロ(3250円)と無難なところ。(←1ユーロ130円で計算)
どのみち一度しか使わないであろうパーティ用の小さなバッグだ。それで充分。

しかし、それにしても、靴がなかなか見つからない。
はるばるミュンヘンまで来て、店をいくつも見て回り、それでも見つからない。

これはどう?それじゃこれは?と私が差し出す靴を、
そういうのキライ…とことごとく突っぱねる娘。

そして気に入ったデザインの靴があっても、
今度は合うサイズが無いときた。

デザインの好みさえうまく私と合えば、つまりは私も履けるのだし、
それなら多少高いものでも買ってあげてあとで横取りしよう…とたくらみかけた私だったが、
娘の足は22.5cmくらいだろうか、そして私の足は23.5cm。
共用するのはそもそも無理な話だった。とっても残念である。
着るものならば、同じサイズで着れるのに。

ところで、もちろん私は、娘の気に入る靴を買ってあげるつもりはあったが、
おそらくそのパーティ以外には履くチャンスも無さそうな靴だと思えば、
あまり高いものを買う気はなかった。当然のことだ。

しかし、ミュンヘンまで行っていくつ店を回っても、娘の気に入るものが無い。
お高い店も見たが、とにかく見つからない。サイズも合うものがない。

ハイヒールの、ただシンプルなデザインのパンプスを娘は欲しかったようだ。
しかし、見つからないものは仕方がない。

私とて、気に入りそうなものをとことん探したいオンナの気持ちはよくわかる。
しかし、見つからないものは仕方がない。

仕方がないから、もうパンプスは諦めなさいと娘に言った。
ここはひとつ、妥協しなければ。

私は、履き物だけはどうしてもその日に買ってあげたかった。
家から近場の店に無い以上、ここで買うしかないではないか。

昼から来ていたミュンヘンで、時は既に夕刻。娘も私も疲れた。

そして娘が妥協の末見つけた黒のハイヒール。
デザイン的にはきちんとはしているが、
ヒールの高さと細さのために、何だか微妙に、品が有りそで無さそな印象である。

でも、いい。
もう、いい。

靴を、半日歩き回って探した。
私は疲れた。お腹も空いた。

そして靴のお値段は、100ユーロ(約13000円)だった。

一度きりの靴と思えば、
せいぜい5000円くらいに納めたかった私だったが、
もういい。疲れた。高いが仕方がない。

娘にしてみても、すごくすごく気に入ったわけではなかった。
でも、仕方がない。サイズが合うのがそれしかなかった。
もう、「仕方が無い」の連発。

そばにいた店員さんが、娘の足元を見て褒めてくれたのがせめてもの救い。
営業スマイルに、客は助けられるものだ。

さてさて、やっとこさレジへ向かう。

レジの女性は、はい100ユーロね、と言いながら、
靴を箱に放り込み(まさに「放り込んだ」の表現がぴったし)、
そして乱暴にふたをし、店の袋にこれまた乱暴に突っ込んだ。
そして靴の箱が入った袋を、
彼女はバンと大きな音をさせて、レジの台に置いた。

何なのだ、この乱暴な扱いは。

娘が何時間も靴を探したことを、そして仕舞いには大幅に妥協したことも、
もちろんレジの女性は知る由も無い。

しかし、ひとがお金を払って買う靴を、なぜそんな風に、ぞんざいに扱うのか。
それは、1ユーロの靴ではないではないか。

いや、値段の問題ではない。
ひとが気に入って買った商品なのに、それを乱暴に扱われることに対し、
私は見ていて、空いたお腹がいらいらと腹が立つ。

まあ、いい。そもそもいつだってこうじゃないか。
そんなことは、とっくにわかっていることだ。

さ、娘の買物も済んだことだし、
店をあとにし気を取り直して私も何か買って帰りたい。
そして、春先の軽いコートとタートルネックの長袖Tシャツ(共にセール品)を買うことにした。
レジでのがさつな取り扱いに、たまたまここでも出会う。

タートルネックのTシャツは、店のハンガーがついたままレジに持って行った。
レジの女性は、その狭い襟ぐりから無理矢理ハンガーを引き抜こうとして、
「ふんぬっ!」と声まで上げるではないか。
私は、空いたお腹がさらにもむかつく。
それは、お値段的にはほんの10ユーロ(1300円)の商品だ。しかし…。

彼女の代わりにハンガーを上手にはずしてあげようかと思うが、私は黙っている。
ガイジンというのは、じっと黙っているほうが得てして良かったりするのだ。

それは前述の通り別段高価なものではない。
しかし、客が好んで買おうとしているものだ。
なのに、なぜぞんざいな扱いを受けるのだろう。


たとえ好きで住んでいるドイツじゃなくとも、
ドイツという国を私は、「豊かな国」だと色んな場面で思う。
しかしそれは、建物や設備に対してだけなのだろうか。

客を立てない接客態度。
これは、何年経ってもあまり変わらないみたいだ。

きっと、ずっと変わらないんだろう。
「お客様は神様」なんかじゃ全くない。

買物というのは、それは一種の取引なだけだ。
それは、ありがとうございますと客にわざわざ頭を下げ、
店の利益がわずかでも上がることに感謝するような、
そういう類のことではない。

好んで選んで買った品物をぞんざいに扱われ、私の気分は萎える。

ここが日本だったなら、どうだろう。
商品を丁寧に扱ってもらえるはずだ。
質素な店だとしても、誠意の込もったありがとうを言ってもらえるはずだ。
(いやいや、日本のサービスも、そこまでしなくてもと思う場面がないこともない。)

しかし、客が心地良いと感じるサービスが、なかなかドイツには無い。
それは私が、買物客は当然感謝されるべきだと思うのが当り前の、
そういう環境で長い年月を過ごしてきたからなのだろうか。

買物をして心楽しく家路につきたいところだ、
なのに、気分はそうでもない。レジの店員のせいで。

足も棒になったから、どっかで何か食べてから帰ろう。
ああ、長い一日だった。

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コメント

土曜日は私も友達の誕生日祝いのプレゼントを探してミュンヘンのあのあたり(で所?)あっちのお店こっちのお店と漂っていました。(あの時何人かのアジア人の母子連れとすれ違ったケド、もしかしてその中の一組がガーネットさんたち?)
そして、友達の注文とお値段とを比較しながらああでもないこうでもないと頭を悩ませていました。デザインとお値段がちょうど良いとサイズがないって、なんかの法則なんでしょうか?
でも、ガーネットさんたちは良いじゃないですか、自分たちのもののために足を痛くしたんですもの。私なんかあんなにがんばったのに、自分のものは何にも買わなかったんですよ。
しかも、何か食べて帰ろうと思ったのに、あと3分で電車が来る、、、となったので、もちろん何も食べずに電車に飛び乗りました。

すれ違ったかもしれませんねー。
誰かへのプレゼント選びは大変ですよね。で、すごく悩んで決めても、相手の受け止め方はこちらの期待通りには行かなかったりするし。
この間同じ買い物目的でローゼンハイムに行った時に、私が自分用にと目をつけたコートがあったのですが、その時はただ見ただけで、自分の買い物はせずただただ娘に付き合いました。で、ミュンヘンでも同じのを見かけたので、そそくさと買うことに。どこに行っても同じ店があるものですね。
私たちは、1時間に2本くらいの電車の時間も気にせずに、ミュンヘンで夕食まで済ませ帰宅したのは10時20分。Wetten dasをほぼ見そびれました。

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