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いやなことを思い出した日

先日、こういうニュースがありました。

「ナンパ無視したら…大阪の繁華街、21歳女性が顔切られる」
(3月30日1時10分配信 毎日新聞)     該当記事はこちら

犯人は男2人。切りかかる前には女性の顔を数回殴ってもいる。
女性は、頬に約3センチの傷を負った。

顔に傷とは可哀想に。


繁華街だろうがナンパスポットだろうがどこだろうが関係ない。
一体全体何の因果で、この女性はこんな目に遭わされたのだろう。

何の謂れも無い人を突然傷つけ、そして逃走するなど、
こんな卑怯なことがあるだろうか、と思う。

こんな卑怯な男が、何故あっちにもこっちにもいるのだろう。


そして私は、ふと昔のことを思い出したのだった。
ナンパを断り頬に平手打ちを喰らった経験を。

それはあんまり昔の話で、今から20年も25年も前だったかもしれない。
例えばストーカーなんていう言葉が、まだ無かったかもしれない「時代」。

場所は新宿駅付近。
会社帰りの私は、その通りすがりの男からお茶に誘われたのを断り、
結果そいつを怒らせたのだ。

若かった私の生意気が、少々の気位の高さが、
男にはさぞ気に食わなかったのだろう。

そう、思い起こせば私も、
そんな「通り魔」に出会ったことがあったのだ。

私の顔を打って、そいつは足早に立ち去った。
私は、まさに呆然と立ち尽くした。

そこで何をどうできるというのだ。
男を追いかけ非難すれば、逆にもっと殴られていたかもしれない。


そういえば、思い出したくないこんなこともあった。
やはり新宿駅の、今度は東口。

ああ、そうだ、あの夜は仕事の後で女友達と二人で飲んだ帰りだった。
心楽しくほろ酔い気分で終電間際の電車を目指す私に、
突如誰かが襲い掛かって私を引き倒した。

遅い時間の新宿駅だ。もちろん混雑していた。
すぐに人だかりができたようだ。

私にタックルをかまして、そいつは一体何をしたかったのだろう。

誰かが駆け寄ってくれたように思う。
私は、起き上がり、そしてその場から、ただ「逃げた」。

なぜ逃げたのだろう。
これを書きながら、今初めて思う。

JRの駅員さんは、あの時それを見咎め飛んで来たのだったろうか。
付近のどなたかが、その「犯人」を取り押さえてくれたのだったろうか。

私は、何も見ずに、振り返らずに、ただ逃げてしまったのだ。

犯人を見極めやっつけることをしなかった。
ただ、ショックを受けていた。

なぜこんな目に遭わされたのだろう、
楽しい気分の帰り道だったのに、とそれだけ思い、
頬にこぼれた涙をぬぐった。
汚れてしまったスーツがただ切なかった。


しかし私は、顔を切られたわけじゃなく、
どこかを刺されたわけでもなかった。

私はあの時、その行為に対して大層腹は立ったが、
しかし私の心は別段傷つかなかった。

若かった私は(若くない今も同じ信念はあるつもりだが)、
そんな最低の男からは心が何ら影響を受けないのだと、
そんな最低の男に私を傷つけるチカラは無いのだと、
あの時そう思って無理に自分を立て直した。

しかしそれは、単にもっと怖い目に遭っていなかったからに過ぎない。


あれから長い年月を経て、
怖い男の数ははるかに増えてしまったようだ。

しっかりしてくれよもう、といつも私は言いたくなる。

しかし。

そんな人々を育ててしまったのは、誰なのだろう。
親か、社会か、学校か。

もしも親なら、それは団塊の世代であったり、狭間の世代であったり、
新人類と称された私達の世代だったりするのだ。

そのまた子供は、この先一体どうなっていくのかと思うにつけ、
私は空恐ろしくなってくる。


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コメント

そういえば、わたしも、、。

お話を読みながら、わたしも嫌な経験を思い出してしまいました。

学生で、郊外のアパートに住んでいたころ。
バイトが終わって午後10時頃、歩いていたら突然二人の若い男性に「金貸せ」と凄まれて、「ない」と行ったところ突然顔面を殴られました。カバンをひったくられそうになったので、「キャアーッツ」と大声を出したら、「ヤバイ」とかなんとか言って逃げて行きました。その後すぐに、近くの知らない家に飛び込んで助けを求めて、その家の旦那さんがアパートまで車で送ってくれました。
後日、近くに住んでいた兄とお礼に行ったものの、あれから数週間ほど精神的なショックで外に出られなかったのを覚えています。兄は「交通事故にあったと思って、頑張れ」とか言ってくれたけど、両親には結局言わないでおきました。知ったら、親のほうが取り乱したことでしょう。
でも、カバン守るためにとっさに叫んだのは自分でもなかなか頑張ったなーと思うけど、今の時代だったらもっと恐ろしい目にあっていたかもしれませんね。
海外暮らしと同じように、気を張っていなくちゃいけない時代の日本になっていますね。
長々と失礼しました。

忘れようとしても思い出してしまって、当時はいつまでも腹を立ててました。なんと言っても根に持つ性格ゆえ(笑)。あのくらいのことでも、何も考えなくなるまでに何年かかかりました。新宿を離れるまで続いたかな。でも、何かの拍子にこんな風に思い出してしまうものなのだなあと。
luca7さんにも嫌なことを思い出させてしまうことになり、申し訳ない気持ちです。

ところで、とっさに大きな声が出せたというのはすごいです。
良かったです、相手の目論見をくじくことができて。

しかし許せないのは、そういう卑怯な行為。それも、二人で一緒に、なんて。仲間がいなければ何をする度胸も無い最低男達。

そんな人間に自分の心は傷つけられないのだと信じる以外に何もないと言うか、結局チカラでは負ける弱い女性はそんな風に泣き寝入りです。もっとひどい目に遭わなくて良かったと思って終ったりするのですよね。

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