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子育て論議

(前回の続きです)

クリスティーネと待ち合わせて食事した。

ところでクリスティーネと私達が知り合ったのは、
私達が初めてドイツに住んだ時だったから、今から15年も前のこと。

彼女のところも私のところも子供が二人いる。
だから話すテーマと言うと、どうしても子供が絡んでくるのが多い。


クリスティーネという人は、とにかくよく喋る人なので、
私は聞き役に回れるから割合と楽。

反対に、相手が比較的無口な人だと、
私の方が気を使って、喋らなければと頑張ってしまう。

私の場合、喋る量と文法ミスの頻度は比例しているから、
喋れば喋るほどに、ドイツ語のミスが増えていく。

無口な人と会った後には、だから思わずため息が出る。
ああ、あれはもっとこう言えばよかった、
あんな説明で相手はわかってくれたんだろうか、
みたいなことを振り返って思い、そのうち会ったことを後悔すらしたくなる。
もっと図太い神経を持たなくてはと思うのだが。


さて、下の子が親の言うことを聞かない、親を馬鹿にする、
といったあたりが、クリスティーネ家と我が家は似ている。
きょうだい仲の悪いところも似ている。

ところで、口を開けば子供の自慢ばかりする親というのは嫌なものだが、
私達の場合は、互いに自慢することは無くて、
子育ての悩みとか、ダンナとうまくいかない悩みとか、
喋っているとそんなのばかり出てくる。

そういう中にこういう話題もあった。

「私達が子供だった頃は、親の言うことをもっとまじめに受けとめたものよ。
なのに今の子供というのは、親に対する尊敬とか敬意が無い…。
何か言ってもちゃんと聞いてはくれない」というようなことをクリスティーネが言う。

「それはきっと、親が子供と『友達』になっちゃったからじゃない?」と私。

「ほら、私たちの世代って、親が、特に父親が厳しくておっかなかったでしょ。
そういう親に育てられたものだから、いざ自分が親になった時には、
ああいう親にはならないぞ、もっと子供に優しくしてやるんだ、とか思っちゃって、
親は本来子供の上に位置すべきなのに、
子供と同じレベルに自ら落ちて、子供と友達みたいな風になっちゃった。

それがそもそもの大間違いだったのだと私は最近やっと気づいたの。

今どきの子供には、親を敬うなんてこと思いつかない子が多い。
だって敬う必要なんて無いじゃない、同レベルの友達なんだもの。

一番身近な大人である親に敬意を抱けない、
そういう子供を育てたのはこの私達だったりするわけよ。

子供は、親という大人に対してそうなのだから、
他の大人に対しても、例えば先生に対しても、
尊敬なんて最初から無いわけよ。

そんな風にね、私思ってるんだ…」

(おぉ、私にしては、クリスティーネ相手に長々と喋ったものだ。)

彼女は、ふむふむ確かにと相槌を打ちながら聞いてくれている。


そして喋りながら私は、ふと別のことを思う。

やっぱりこんな風に誰かと話すのは良いものだな。
たとえ上手なドイツ語を話せなくても。

そんなわけで、女二人で遅くまで
真面目な話もまじえて色々喋り、大いに楽しかった。

また飲みに行くことにしよう。

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