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まあいい。

きのうの夕方娘が、
友達に会うから車で送っていって、と言い出した。
待ち合わせは隣町の川。

そこには、ゆったり流れる川沿いにきれいな原っぱがあって、
天気の良い日に人々はそういう所でピクニックしたりする。
太陽の下で寝転がって夏の日を楽しむ。もちろん川で泳いだりもする。
それはごく普通の、夏の楽しみの一つ。

娘はきのうの昼間も別の友人達と家の近くの湖に行っていたので、
また出かけるの?それもこれから?と私は言った。(既に夕方6時だった。)
誰に会うの?とも聞いた。

娘は、友達に会うの、とだけ答えたが、そういう時は決まって相手は男の子。
一応私は、男の子でしょう?と言ってみる。
娘がちょっと照れて唇の端で笑う時には、答えを待つまでも無い。
まあいい。私は送ってあげることにした。

車でものの5分で着くその町の、川沿いの駐車場に車を入れると、
娘を呼び出したその男の子が待っていた。

娘をわざわざ連れてきてあげたこの私には知らん顔だったが、
娘を見て思い切り笑顔を浮かべるその子を見て私は思った。
まあいい。うちの娘に会えてそんなに嬉しいなら。

娘が車を降り彼と挨拶の「軽い抱擁」を交わすのを私は眺めた。
若い子達は「握手」なんてしないみたい。
娘がそんな風に、男の子と軽く抱き合うのを私が見たのは、
そう言えば初めてだった。
まあいい。それは単に若い子同士の「ただの挨拶」なのだし。
相手が女の子でも男の子でも関係ない挨拶なのだし。

どのくらい親しいのかな、学校の友達なのかな、とか思うが、
それは後で聞くことにしよう。

8時を過ぎて、娘から迎えに来てほしいと連絡があった。
私が着くと、娘はぽつんと駐車場のベンチに腰掛けていた。
日没の近づく時刻、うす暗いとも言えない明るさはまだあった。

あれ?その彼はどうしたのかな?と私は思った。
私が着くまで娘と一緒に待っていてくれてもよさそうなものを、と思った。
だって娘を呼び出したのは彼の方だったのだし。

娘が会おうと思って会う人物にケチを付けたくはなかったが、
私は娘に、彼は帰っちゃったの?あなたを一人残して?と聞いてみた。

「彼の家はとても厳しいの。お父さんが警察官でね。
言われた時間には必ず帰ってないといけないんだって。
だから彼は先に帰った」と娘が説明した。

なるほど。
まあこんな平和な田舎の町だから、危ないことなど何も無いとは思うが、
ちょっとだけ私は複雑な気分になった、女の子を一人にしても守る門限に対し。
まあいい。許そう。今は真っ暗な夜中じゃない。

そして私は、その男の子が
厳しい親の言いつけをしっかり守るということに対し感心した。
それは当たり前と言えば当たり前のことなのに、
うちの息子には無い姿勢だな、と思った。

まあいい。隣の芝生が青く見えるように、
よそ様の子はみんな良い子に見える。
(いや、実際にそういうことは多そうだ。)

でも、うちの息子だって、
そのうち何とかなっていく、いくだろう、いけばいいな。

夫と息子がスウェーデンから戻り、
娘と二人きりの平和な静寂がすっかり破られた我が家なのだった。

まあいい。とりあえずみんな元気なんだし。

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