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まさかの迂回路 2

突然の通行止めから迂回路へ。

暗い中で空港のサインを探しつつ走る。
すっかりココロの余裕が無くなったから、もうシフト操作さえ煩わしい。
こういう時に、オートマなら楽チンなのにと思う。

それにしても、どこだ空港は。

町をいくつも抜け随分走った気がした。
白い飛行機マークの付いた小さなサインをやっと見つけた。
それは随分低い位置に立つサインだったが、
おかげさまで見落とさなかった。
ああ神様ありがとう。そうかこの先で右折なのね。

そしてしばらくまた何のサインも無かった。
ほんとにこの道で良いのかと、
私のことだからまたどこかで間違ったのではないかと、心配になる。
大した距離の遠回りでもないだろうに、長く長く感じた。

途中、少し高台を走っていたのだろうか、
明るい空港一帯が少し離れた所に見えた。
あぁあそこに行きたいのに……まったく、近いようで遠いものだ。

そのうちに、いつもとは全く違う方向から
走り慣れた空港への道にやっと出られた時にはほっとした。

大きなMを過ぎ空港エリアにやっと入った。
Mというのはこれ↓
これがミュンヘン空港のMの字

あーちゃんと来れてよかった。もぅ一時はどうなることかと。

車を駐車場に入れて、ひと息つく。
なんだかもう、足に震えが来た。

帰りは夫が運転する。
これでもうひと安心。


到着ロビーに行くと、夫はまだ出て来ていなかった。
ぶらぶらしながら待った。

そのうち出てきた夫と車へ。
「今日は迂回路があってもう大変だったの」と訴える。

すると夫はこう言った。
「機内でビール飲んだし、今回はかなり疲れたから、
できれば運転したくないなぁ」

げ。

それは想定外。いつもなら夫が運転して帰るのに。

何も無ければ別に良いのですよ私が運転しても。
ただ、夜間であるのと迂回路とで、
かなりナーバスな状態でやっとさっき到着したばかりの私は、
正直なところもう運転したくなかった。

なんたって、この世で最も助手席に乗ってて欲しくないのは夫。
夫もそれをわかっているので、普段ならば疲れていても運転してくれる。


6年前にこちらに来た時、
久々のマニュアル車に乗ることになり家の近くで一人で練習した。
夫が隣に乗っていようものなら、舞い上がるのは必定。
私の場合は、一人の方がよっぽど気が楽なのだ。
あるいは子供を乗せても落ちつけた。


仕方ない。走るとするか。
夫は、道はわかるから案内する、大丈夫だ、と言った。

夜間の私はゆっくり目に走る。
昼間なら時速100km出すところを80~90に抑える。
ましてや今回は町をいくつも抜ける迂回路とあって、
スピードなんてコワくて出せない。
(ちなみに市街地は、指定が無ければ最高速50km。)

さっそく夫が文句を言った。
「もうちょっと早く走れないの?」

「文句言うなら運転してよね」
「だからビールを飲んだと言っただろう」
「ふんっ」

私のナーバスな雰囲気が自分に伝わって来るのが夫は嫌なのだ。
助手席の彼は、だから機嫌が悪くなる。


それは、来た道とは何故か全く異なる道だった。
そのうち夫が、「さっぱり道がわからなくなった」と言い出した。

道路標示には、行く手にある町の名前しか出ていない。
その町の位置を知らなければ、さっぱりわからなくなる。
ドイツで走るのは、そういう所が難しい。

夫の勘を頼りに走る。
時折運転にけちをつけられため息をつかれながら、
そのうちやっと、私にもよくわかる幹線道路に出た。
よし、もう大丈夫。

と、そこで、突然道路に飛び出してきた一匹のねずみ!
ど、ど、ど、どうしよう。

避けられないので上をまたいで通過することを願った。
私は、車体に何のショックも感じなかった。

しかし夫が言った。
あーあ、あなたね、ねずみ、kaputt gemacht。(意味はおわかりですね)

助手席側のタイヤでやってしまったらしい。夫はそれを感じたそうだ。
あぁぁ…。まさかそんな。


疲れた。気持ちが疲れた。
帰宅した時には日付が変わっていた。
嫌な気分だった。

一夜明けると、首も肩もぱんぱんに張って痛かった。


最近はだいぶ日が短くなり、
これからは夕方からとっぷりと暗くなっていく。

夜間の運転は、何年住んでもやっぱり嫌いだ。
それが得意になる日は来ない。ドイツの夜は暗すぎて。


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コメント

NoTitle

お疲れ様でした。
私も暗いときの運転はきらいです。おまけに雨が降っていたりするともっと視界が悪くなるでしょう。いつも通いなれた国道でも50キロぐらいで走ります。後ろからあおられても自分が安心できるスピードを崩しません。
ネズミちゃんはきっとうまくすり抜けましたよ。あんなに小さいんだもの、そして車の幅はあんなに広いんだもの。だんな様、ほろ酔い加減でガーネットさんをからかっただけですよ。

それが…

主人はサイドミラーを覗き込んで後方を確かめたので、やはり…。
それに、口調が責めるようだったし暗かったし…。
でも、通過後の暗がりにあんな小さなのがほんとに見えたのかなー
とも思いますが…。

からかった、ですと?
ははは、そんな和やかな語らいが夫婦間にあるなら
私もドイツで、いやどこであろうと、幸せなはずなのですよ~。

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