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年度始め

バイエルン州でも先週火曜日に学校の新年度が始まり、
そして最初の1週間が過ぎた。

娘は、10年生になったこの9月から、新しい学校に通っている。

通常ならば、5年生から12年生まで(小5から高3)同じ学校に通うが、
娘の場合は、5年生から今までに限って言えばこれが二度目の転校になる。

一度は引越しのための転校だった。
そして今回は、それまで通っていた学校がガラが悪すぎての転校。

今回の転校先は、
バイエルン州でもレベルの高い学校で、理系しかない学校で、
これまで理系を選択していなかった娘にとっては、
既に1年の遅れをとっている科目も中にはある。

遅れのことは、その学校に転校を考え始めた5月の頃からわかっていた。
だから娘は、これから大変かもしれない。

さて、娘の話によれば、新しい学校での初日はこうだった。

まずはクラス分けの貼紙を見て、自分の入るクラスを確認。
(クラスの生徒数は、それまでよりぐっと減り23人。)

教室に行ってみると、生徒の机は横に3列並んでいて、
一列には7~8個の机があった。
娘は、とりあえず最前列の端に座ってみた。

少しして後方から女の子二人が娘の所に来て、
後ろに一緒に座ろうと言ってくれた。

前の2列が男子、後ろの一列が女子、
という暗黙の了解がクラスにあったらしいが、
もちろん娘は知る由もなかった。
(そのクラス、転入生以外の生徒達はクラス替え無しで今年度を迎えている。)

最後列には机が一個足りなかったが、
他の列から余っているのを女の子達が動かして来て
娘のために場所を作ってくれた。

(初日に仲間はずれにされなくてよかったと、
 私は内心ホッとして聞いていた。)

授業中の雰囲気は、前の学校と比べるとかなり良いらしい。

ただ、英語の授業は全て英語で進められ、ドイツ語は禁句となっているそうだ。
娘にとってそれは初めての経験で、慣れないので戸惑いもするしやりにくくもある。

過去4年間第二外国語として選択してきたフランス語を、娘は今後取らない。
今年度からはイタリア語だ。これもまた大変だろうなと思う。

これからの3年間は、生徒達にとって大切な時間になる。
特に娘にとっては、遅れもあるからきついかも知れない。

ただこの最初の1週間の、
新しい仲間や先生との出会いについてだけ言うなら、
娘にとってまずまずの出だしだったと言えそうだ。


そして息子は…。

ドイツではクラス替えが2年ごとになっていて、5、6年生で同じクラス。
そして、7年生になった息子はクラス替えがあった。

どんなクラスになるのか、自分はどこに入るのかと、
不安と期待で結構胸が一杯だった息子。
彼は、「変化」に対しとても弱く、身構えてしまうのだ。

特に今年度からは、進路選択の関係で
クラス編成ががらりと変わるはずだと私は踏んでいた。
これまで2年間一緒だったクラスの面々が、
これでかなりバラけるはずだと。
でもそれは、息子の学年全員に言えることだと。

初日を終えがっくりして帰宅した息子だった。
なんでも、前年度までの2年間で一緒だったクラスの子が
新クラスに一人もいなかったらしい。
新しいクラスは、「ガイジンばかりのクラスだ」と息子が言った。

住んでいる町から同じバスで通う子供達が7~8人いるが、
誰一人として彼のクラスにはいないそうだ。
去年まではみんな一緒だったのに。

思い起こせば2年前の入学式の日、これと同じ状況だった。

あの時は、入学式ということで夫も私もその場に居合わせたから、
夫に頼んで事務室に行ってもらい、だめもとでクラス替えを頼んでもらった。
同じ町の子供達と一緒のクラスにして欲しいと頼んだ。

ドイツでは願書提出の際にクラス分けについてそういう希望を出すことが出来る。
友達と一緒にして欲しいとか、近所の子と一緒にしてほしいとか。
そしてそれは割と通るものなのだが、あの時は息子一人がはずされていた。
これはひとえに、私の国籍のせいだと思った。

2年前のあの時は、たまたまもう一人クラス替えを望んだ女の子がいて、
息子はその子と入れ替わる形になった。事務のほうも快く対応してくれた。
そういうわけで息子は同じ町の子供達と一緒のクラスになった。
ドイツ人だけのクラスだった。私は正直なところかなり安心した。


2年経ち、あの時と同じ状況にまたなっていたわけだ。

「ガイジンばかりのクラス」に息子は入れられた。
同じ町の子供達とは誰一人として一緒じゃなかった。
それは、2年前にクラス替えを望まなければ入るはずだったクラスだ。

息子が7年生になった新年度の初日。
それはもう「入学式」じゃないから、もちろん私たち親は同伴しなかった。

クラス替えを事務に掛け合ってくれる親がいなかったので、
息子はやむなく新クラスに足を踏み入れた。

友達を作るのがとても苦手な息子だ。
早速ぽつんと一人ぼっちになってしまったらしい。

沈んだ顔の、最初の3日間が過ぎた。
でも金曜は、クラスの男の子とネットゲームの話を少しだけした、らしい。

この際、話題がゲームだろうが何だろうが関係ない。
少しずつ少しずつ慣れていって、口を聞ける相手が増えていくことを
私は、口に出さないがすっごく望んでいる。


そんな、新年度の幕開けだった。


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コメント

NoTitle

ガーネットさん、こんばんは。今日の話は我が家と似ている話で興味深く読みました。うちの娘は先週から小学校一年生になりました。幼稚園での仲の良かった女の子たちは皆同じクラスになり、うちの娘一人が違うクラスになりました。本来なら一人の女の子は娘と同じクラスだったのですが、そのこの親が学校に頼んで多数のいるクラスに変えたため娘は一人になりました。私も他の親御さんに、希望すれば変えてもらえるわよ!とは聞いていましたが、なんとなく状況を子供に楽なようにしむけるのはどうかと思い変更は希望しませんでした。入学式は娘はかなりショックを受け、寂しいと泣くほどでした。こんなに悲しい思いをさせるくらいなら変更してあげたほうが良かったのではないかとも思いました。明日から2週間目が始まり彼女はきっと浮かれ気分で学校にいくわけではないと思います。6歳の子供に、この辛いであろう一線を乗り越えてほしいと思うのは親の勝手なのかもしれませんが、なんとか新しい友達を作って、はやく笑顔で学校に行く日がくるといいと願っています。ガーネットさんの娘さんと息子さんも新環境で順調に進めるよう応援しています。私が小学生になったときは娘のような密接な幼稚園友達関係はなかったし、むしろ学校というものに緊張していたと思うのですが、今の子供達は複雑だなあと思ってしまうのは、私が大人になってしまった証拠でしょうかね。

NoTitle

その子の親御さん、あなたには何も言わずにさっさとクラスを変えてもらったのでしょうか。だとすると、私としては、うーん…ちょっと唸りたくなりますね。だって子供同士が友達だったのに、ね。
その子がクラスを変わらずにyuさんのお子さんと一緒だったら良かったですが、今言っても仕方ありませんね。でも、「運命」に逆らわずにいくこともまた、ひとつの道かと。

今回、もしも私なり夫なりがあの場にいたとしても、今回はクラス変えを望まず何もせずに済ませたと思います。というのは、うちの息子の場合は既に「中1」なわけで、与えられた状況で行くしかないだろうと私は思うのです。それに、同じ町の子達と一緒になっても、それじゃみんな仲良しさんかというとそんなうまくはいかないものです。2年前のあの時は、息子にとって初めての路線バスでの通学(40分時弱)になることもあって、それで他の子も同じクラスならいいかな、と。

お嬢ちゃん、早く慣れるといいですね。祈っています。
うちの息子は1年生に入ってじきにScheisse Chineseと同級生からも上級生からも時折小突かれてきましたが、そういう類の嫌なことさえなければ、そして先生がそこそこ良い人なら、うまく行くと私は思うのですよ。笑顔の戻る日、祈ってます、ほんと。がんばれお譲ちゃん!

「友達は必ずできる」とこれまで先生にも何度か言われてきたのですが、うちの息子の場合はほんと難しいです。年々難しくなっていく。そのうち彼に好意を抱いてくれる女の子でも出現したら全てが一変するんじゃないかと期待しているのですが…。娘は、そういう点では問題ないみたいです。同じ親でも子はそれぞれに違うものです。

私などは、幼稚園を経験せずに小学校に上がったので、だからなのか何なのか、全く何も考えてませんでしたね。よくあそこまで純粋、とういうか、まっしろけ、だったなあと(笑)。良い意味でアホだった。友達できるだろうかなんて考えもしなかったので何の不安も無かったわけです。
今の子供たちは、ほんと心中複雑ですよね、親が何もかも教え過ぎて、それで複雑化したのかも…
…とは私の考察です。

先生

ガーネットさん、再びyuです。その親御さんは、全く予告なしにクラスを変更していたので、入学式に私も娘も驚いた次第です。うちは変えたけど、お宅は変えなかったの?ってなくらいで、そういうところは家はうち、他人は他人って感じでした。うちの娘はガーネットさんの息子さんに比べれば、徒歩で学校に行ける距離だし、日本からドイツに越してきたのも幼稚園に入る少し前だったので、まだ良いほうだと思います。息子さんはバスで長距離の通学のようで、大変ですねえ。小学校に入るくらいのときに日本から越してこられたのでしょうか?同級生に言われた言葉や学校での毎日は辛いことも沢山あったのでしょうね。ガーネットさんのおっしゃる通り、現代では親の考えすぎが複雑化させているのかもしれませんね、ほんと。私は小学校一年のときの先生が大嫌いで、その先生があかちゃんができて、休職することになって、代わりの先生がきて大喜びしたのをいまでも覚えています。なので、友達も大事ですがやっぱり、そこそこ気のあう先生だといいですよね。長々愚痴口失礼しました。私からも頑張れ息子さん!

残念

以前匿名で「このブログが大好きです」と書いた者ですが・・・「ガイジンだらけのクラスに入れられてしまった」という言葉に少し違和感を覚えてしまいました。息子さんは確か以前「中国人」だといじめられたことがあるはず。それは日本人の血が半分入っていてアジア的要素があるからですよね。そんな苦しみを知っている彼が「ガイジン」と差別していることを・・・。外国人が外国人を国で選んで差別するということ、残念でなりません。日本人は特別で外国人という枠には入らない、と思っているドイツ在住日本人を時々見ますが、でも私たちだってドイツでは外国人なんです。息子さんの場合はドイツの血も入っているし国籍もドイツでドイツ人なんでしょうが、それならば、ガイジン、と呼ばれる多くの人たちは移民でドイツ国籍を持っていると思うし、このことについていじめられた経験があるならば痛みがわかるのでないでしょうか。少し残念に思いました。

以前書いたように、このブログが好きです。だから決して悪意を持ってこのコメントを書いたわけではないこと、ご理解ください。

そして息子さんがすこしずつクラスになじんで楽しい学校生活を送られること、私も願っています。

yuさん

お返事遅れてすみませんでした。

その親御さんのやり方は……ドイツ人らしいと言えるのかもしれませんね。あえて余所(あなたの所)に打診するようなことをせずに動いたわけですね。
正直なところ、なんだかな~と思います。私なら、ちょっと裏切られた気分になりそうです。もしも親同士もちょっと付き合いがあった間柄ならなおさらに。
新年度の始まる1~数日前からは事務の人が出勤していると思いますが、そのお母さん、聞いてみたんでしょうね、自分の子がどのクラスか、誰と一緒か。

新年度第2週目のお嬢ちゃんは、どんな感じでしょう。
笑顔が少しずつでも戻っていればいいですが。

うちの場合は、息子が9月から1年生になる、という時に東京から越してきました。だから、地元の幼稚園で既にできていた仲良しグループには到底太刀打ちできませんでしたねー。1、2年生の時の担任がまた悪かったんです。外国人嫌いで。バイエルン州出身の夫ですら理解困難な方言でまくし立てる先生でした。あれじゃあ、息子じゃなくても、言葉がわからず困った子は多かったはずです。

息子は、日本では国籍のことで何か嫌な思いをしたことが無かったので、こちらに来てからの小突かれた経験とか、仲間はずれにされた経験等、さぞ辛かったはずです。背が高くなってきた今も、そういう経験は無くなりません。

卑屈になったな、と思いますよ。彼も私も。
あ、何だかこちらも愚痴っぽくなりましたか。ではまた~。

「ガイコクジン」と「ガイジン」

「外国人」さんへ

あまりまともなお返事になっていないかもしれませんが…。

かつて私は、「ガイジン」という言葉を最も嫌っていました。決して使わなかった。主人と知り合う前からそうでした。主人とまだ仲が良かった頃などは特に、「外国の人」という表現はしても決して「外国人、外人」と口にすることはなかったんです。特に「外人」という言葉に潜む侮蔑を許せなかった。

それがなぜ今は、ガイジンと、それもカタカナで、書くんでしょう。

現在、二度目のドイツに住んで7年目に入っています。私自身が合計8年以上「外国人」をやってきて、次第に自分のことを「ガイジン」と思うようになったんですよ。
うまく説明できないけど、、、これは、自虐、なのかな。嫌な思いの末にそうなっちゃったというか。

でも、過去にはそんな私だったので、ガイジンばかりの~との表現は、自分でも嫌だなと思いながら書きました。そういう表現をする自分がまず嫌だった。
息子が言った「nur Auslaender」の言葉を直訳しました。(ドイツ語にガイコクジンとガイジンの区別があるか私は知りません。)
外国人であることで差別されてきた自分を含めた外国人だらけのそのクラスが、これからは他からクラス丸ごとで差別されるんだろう、というような思いが彼の中に芽生えたのだったかもしれません。

「差別の苦しみを知っている彼が…」とありますが、差別があることを知り、そして差別されて苦しみ、しかしその苦しみを自分の所で昇華させて終わらせようと思うほどの分別を、子供は、いえ、私の息子はまだ持ち合わせていません。その分別は、大人のあなたにはあるかもしれないけど。
「痛みがわかるから、自分は決して他の子には嫌なことをしないぞ」と思う所にまで息子がオトナになってくれれば、私も言うことないのですが。
痛みとか苦しみが(って、ちょっと大げさかもしれませんが)なかなか終わらないから、だから次のステップに登れない状態なんでしょう。

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