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だから叩いちゃいけません

子供を悲しく嫌な気分にさせた思い出というのは、
何年経っても消えない。

怒って叩いてしまったこともその一つで、
それを私は気持ちの中で今も引きずっている。
かわいそうなことをしたと今も思っている。

そして娘も、今なおそれを忘れずにいる。
十数年を経た今もまだ。


それはこんな出来事だった。

私が初めてちゃんとした独和辞典を買った時のこと。
食卓でその新品の辞典をめくっていたら、
隣にいた娘(当時4歳位だったかな)が
近くにあった飲み物をその上にひっくり返してしまった。

なにせ買ったばかりで、辞書だから決して安くは無かったし、
私は辞書を引くのが好きで、辞書というものはとても大事だったりもして、
ついカッとなり、娘の手だったか肩だったか背中だったか、
いや頭だったかもしれない、叩いてしまった。

わざわざ叩かれるまでもなく、
幼い娘は、あ、いけないことをした、と
ちゃんとわかって即座にしゅんとしたのに、
なのに私は手を上げた。娘はもちろん泣いた。

呆れたことに、どこを叩いたかも忘れている私。
娘は、悪いことしちゃったなあと思ったことを、
今もよく覚えている、そうだ。

今では随分使い古したその独和辞書を、私は今も毎日使う。
ちょうど「W」のあたりから後ろのページ全てが、
一度濡れて乾いたために細かく波打ってめくりづらい。

毎日毎日使っては、毎日毎日思い出す、小さな娘を叩いた自分を。
目当ての単語を探しながら、表情こそ変えないが頭の中では振り返る。

あんなに怒ることはなかった。
何の悪気も無い小さな娘を。


もう一つ思い出すことがある。
私がPCでメールを書いていた時のこと。
娘は、6歳だったか7歳だったか。

日本語の文字が少し読めるようになった娘が私の傍に来て、
声を出して私のメールを読み始めた。

私はいらいらした。もう!見ないでよ、あっちに行って!
と言って娘の体を手で押しやった。
娘は、泣かなかったがショックは受けた。

「あっちに行け」と言われて嬉しい子はいない。
そう言われて泣いた思い出が、私にもあったのに。

可哀想なことをしたと思う。今も後悔するくらいなら、
どうしてもっとやんわり言ってやれなかったのか。
どうしてそんな、幼い心を傷つけるふるまいをしたのか。
娘はそれ以来、私がPCの前に居ると決して近付いて来なくなった。


だから私は、これをお読みの方々の中に、
小さなお子さんをかかえたお母さんお父さんがいらっしゃって、
もしも時としてカッとなると手が出そうになるお母さんお父さんなら、
是非ともお伝えしておきたい。

いらいらしても、怒っても、相手は幼い子供、悪意は無い。
だから叩いちゃいけない。心を傷つけちゃいけない。

そういうことをすると、
後々、あなたが後悔しますよ~(私のようにね~)。
つらいですよ~。忘れてはもらえませんよ~。


あぁあの時は申し訳なかったなぁと
親が振り返り反省する出来事以外にも、
子供は子供で意外な所で意外と沢山、
親のせいで傷ついていたりする。
だから、親がちょっと思い出して反省するくらいでは、
実際にはかなり足りないのかもしれない。

三つ子の魂百迄と言うが、
つらい思い出もまた、子の心から消えないものだと、
そう覚悟して子育てすべきだった…。
しかし子育てというのは、今更やり直せない作業なのだった。


(こんな私を反面教師として、
 後悔や反省が一つでも二つでも少なめな子育てを、
 若いママ・パパ達に頑張って欲しい!)


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