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「ママ」か「私」か

日本人のお母さんというのは、
我が子に向かって話す時に限り、
自分を主語にするならば、
「ママは…」とか「お母さんがね…」
などと言って話し始めると思う。

日本人にとってそれは
ごく普通のことだと私は思ってきた。

私が子供に向かって
「ママ」を主語にして話す様になり早16年が経つ。
この習慣からは、そう容易く抜け出せない。

そのことでいくら息子から文句を言われようと、
そう簡単には直らない。直す気もない。

ドイツ語では基本的にはそういう言い方をしないので、
今や日本語よりもドイツ語の方が遥かに遥かに達者な息子は、
ドイツ語ルールに則(のっと)って考えるから、
私のそんな喋り方までが、気に入らなくて気になって仕方ないらしい。

私とて、ドイツ語で話すなら、決して「ママ」を主語にはしない。
「私」と言うに決まっている。

しかし確かに、「ママが…」と私が日本語で何か言って、
それを息子が頭の中で同時通訳してかみしめるとするなら、
奇妙なことこの上無いのかも、とは思う。

日本語で喋っているんだからいいじゃない、
日本語でなら普通のことだよと、言って私も抵抗するが、
息子は石頭だからそういうことは単にわかりたくない。

でも、この頃私は思うようになった、
息子の言うことをいちいち真に受けて左右されるのはよそうと。
こと日本語に関しては、文句言われる筋合いは無い。

そもそも、最初から、
子供の言うことなど真に受けなければ良かった。
もっともっと聞き流せば良かった。
そんな風に思う。

子供も一人の立派な人間、なーんてことを思って、
幼かった息子の言い分まで真面目に受けてきた。

と言うか、元々私は誰に対しても
そういう風にしてしまう性分なのだが。

しかしその結果がどうかと言えば、
どうしようもない状態になっている。

子育てというのは、やり直しのきかない実験の様で、
何かに気づいて反省する頃には、全てがもう遅すぎる。

でもこの主語問題について言えば、
日本語で話すなら私はやっぱりこれからも、
「ママは…」と言いそうだし、それでいいんじゃないかと。

かつて私は、私の母を「母さん」と呼んでいた。
そして母は、何か話す時にやっぱり「母さんはね…」と始めた。

子供に向かって「私は…」と言うのとは比べられない温もりが
そこにあるような気がして、私はその言い方が好きだけれど、
実の息子には、ちっともわかってもらえないみたいだ。


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コメント

NoTitle

ママで行きましょう、ママで!
私は日本のド田舎に引っ越して住んでいた13歳のころ(30年以上前~)、
母親のことをママと呼ぶことについてという作文を書いて、
田舎の教師も生徒もぶっ飛ぶ中、愛情を示すのに、何か言われる必要はないっ!と学校中を敵に回したことがありましたよ。
私の母も、田舎に引っ越してきたのだから、お母さんと呼びなさいとか言いませんでしたよ。母は70歳を超えたけど、私にとっては今も大事なママです。

ガーネットさん、頑張ってね。

NoTitle

ありがとうございます。ママで行きたいと思います。
というか、ちょっとやそっとじゃ直りませんね、子供の前で私が自分のことをママと言うのは。
今回のことは、息子に言われなければ気づきませんでしたね。息子にしてみれば、大人の私が自分のことをママと言うのはとても子供っぽく聞こえるのかな。よくわかりませんが。

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南ドイツ・バイエルン州に住んでいます。
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