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息子を迎えに行く

雨続きで寒かったが、やっと晴れたのは先週金曜。

義弟宅に泊まりに行っていた息子が戻る日だったので、
予定の時刻に間に合うよう駅へ向かった。

到着の3分前に着き、駅の駐車場に車を停める。

嫌われてるから、ホームの端っこで地味に待とう。
…と言うか、そこはただ単に、
駐車場に停めたクルマに最も近い場所だったりする。

電車が着き、息子が降りるのが見えた。あぁよかった。
行きのことがあったから、ちょっと心配しちゃったよ。

ちゃんと笑顔で息子を迎えた。うるさく言うつもりは無かった。
多少は反省を、してくれたと勝手に思っていた。

車に乗り込み、エンジンをかけたところで、
そうだ義弟の家に電話を入れておこう、と思いついた。
先日はかなり心配をかけたから、今着いたと今伝ておこう。

かけたエンジンを、すぐまた切ってケータイを取り出す。
(ドイツじゃエンジンかけっぱなしで何かするなんて有り得ない。
 そして私も、その道交法には全面的に賛同し実行している。)
と、息子が、なんで電話をかけるのかと聞いて来た。
私は意外な気がした。

この間、行きの途中で2時間半行方不明になった息子のことを、
みんなが心配したのをちっともわかっていないのかこの子は。
あのことが無ければ、帰宅後にゆっくり電話を入れていたかも知れない。

息子を無視して電話をかけると、
義弟の次男(=今回息子を呼んでくれた従弟)が出た。
私は、今しがたちゃんと着いたと伝えて、もう一度礼を言った。
普通はそうすべきだろうと思った。

そりゃあ息子の立場だけを思えば、
子ども扱いされてるだけで嫌な気分だろう、とは察するが、
従弟・叔父・叔母・祖母に心配をかけたのは事実。
私としては、ここは速やかに連絡を入れておきたかった。

ところが息子は言った。
「みんなが勝手に心配しただけだ」

ちったぁ反省してしゅんとなって、
照れくさそうにでもして帰って来るかと思えば、
そんな素振りは全く無かった。

ふぅ。この子は何にもわかってない。何にも変わらない。
義弟の家に電話をかけた私を、馬鹿呼ばわりさえする。

私は、口を聞く気も無くなり、ただただ車を走らせた。
こんな気分の時は、とかく走りがアグレッシブになる。
だから注意注意。

車中、息子が何か私に聞いてきて、
私が意味を汲めずに返事が遅れると、また馬鹿呼ばわり。

しかしそれにしても、息子も意地の悪い聞き方をする。
突然、「あれどうなった?」みたいな聞き方をしてくる。
通じる時には通じても、通じない時にはこれが一向に通じない。

「『あれ』とは何?何のこと?」
とこちらから聞き返せば、そこでまた5倍の文句が来る。
13歳って、こんなに幼稚か?こんなにバカか?
いやこれは、うちの息子だけか?
ちゃんと普通に話せば通じるものを、と思うと、
本当に馬鹿馬鹿しい。

「何もわからないんだな。もっとドイツ語勉強しろ。
言葉が出来ないんじゃ、仕事も持てないよな。何も出来ないわけだ。
いいか、オレは、あんたの子供で本当に恥ずかしい

後部座席からの声に、ハンドルを握りながら私はもう嫌になった。
ここまで言われるのか私は。恥ずかしいと?私が親で恥ずかしいと?
そんな息子を、こうして私はまたしても、ほいほい迎えに行ったのだ。

この子のことをずっと、自分の命よりも大切に思って来たが、
何だかもう、馬鹿馬鹿しくなってきた。ちょっと間に一線を引こう。



子育ては、やり直しのきかない実験みたいで、
どうやらこの子はもう修正不可能。私の手には負えそうもない。

私は、距離を置こう、これからこの子に。
傷つくとわかっている場に、自分から身を投じるのをもうやめよう。

大事な息子ではあるが、言っていいことと悪いことくらいは、ある。
これまで沢山傷ついてきたから、ここで心にカーテンを引こう。



口も聞かずクルマを走らす。

不思議なのは、数分後には別の話を、従弟と何をしたとかいう話を、
息子が普通に私にしてくることだ。

帰宅後、庭の草を切ることにした。
こんな気分の時は庭仕事。あるいはとっとと深く深く眠るに限る。

しかし午後の2時だった。ぐっすり眠ってしまうわけに行かない。
それに、昼寝は全く私の日課じゃない。

草刈機のエンジンをかける。
3日も4日も前に切りたかった庭草だが、
雨続きで切れなかった。

まだアタマをめぐっていた息子の言葉を、
草刈機の騒音にかき消してもらった。


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コメント

思春期

ではないですか?私の息子はまだ先ですけど、この時期を乗り切った母親から、大変だと聞きました。息子の思春期に母親がすることは、静かにその時が過ぎるのを待つことらしいです。自分の子育ては間違っていなかったと自分自身に言い聞かせることらしいです。

私まで悲しい

最近、テレビ番組も映画も、アニメもゲームもののしったり、からかったり、暴力的だったりしていますよね。息子さん、そんな悪い言葉、どこで習ってきたんだろう。きっと、自分で考えたんじゃないと思います。変なメディアの受売りで、部分的にガーネットさんを当てはめただけではないでしょうか。

ガーネットさんの悲しい気持ち、傷つく気持ちはとても良く判ります。
私なら、車をぶつけていたかもしれません。

息子さん、ガーネットさんに言った言葉をそれほど酷いことと思っていないのではと、私も思います。
ガーネットさんが相手にしたくない、無視してしまいたいという気持ちになることは良く判ります。
でも言ってはいけないことがあることを、教えてあげられるのは、それを言われて、心から傷ついたガーネットさん、お母さんではないかとも思います。

私まで悲しくなったこの記事、ドイツ語にして息子さんに読んでもらいたいくらい。

anneさん、こんにちは。

思春期でしょうねもちろん。思春期+反抗期。でもそれだけなら別に平気な気がするなぁ。誰もが通る道だし。息子の場合は、そこに私への恨みつらみが混ざっているので、シンプルじゃないんですよ。

《自分の子育ては間違っていなかったと自分自身に言い聞かせる》
これは…今の私にはとても難しいです。もしもそれが出来るとしても、まだまだまだまだ先の話でしょうし、いつまで経っても、これで良し!とはならないかも知れない。子育てに対しそういう自信が持てる人は、すごいと思います。今の私には、自分にそう言い聞かせることもできません。
娘を見ている分には、うん、なかなかいい線いってるぞ、って思いますけどね。

《静かにその時が過ぎるのを待つことらしいです》
毎日毎日をじっと耐えて待っています。誰に言われなくてもそうなってしまう、というのが現実かな。

あーにゃさん、こんにちは。

酷い言葉を言っているという意識は、無いんでしょうね、そういうところは、わが子ながら人としてバカだと思っています。

ドイツ語で言われてもピンと来ない部分というのがあって、息子としては酷い言葉を言っているのに、母親が思ったよりも平気にしているものだからもっとエスカレートして行く、みたいな悪循環はあると思いますね。

言っているだけなんだから、と自分に言い聞かせて今日も耐えてます。
大丈夫です。FIFAも始まるし(笑)。

こんばんわ

ガーネットさん、読んでいて自分のことのように感じられて憤りを覚えてしまいました。
恥ずかしい人に迎えに来てもらった自分は恥ずかしくないのでしょうか。
今度そのようなことがあったら、「あなたも知っているように、ドイツ語が分からないバカだから、用があったら
日本語で言って」と言ってみてはいかがでしょうか。なんて威勢のいい(?)ことを書きながら、うちも
五十歩百歩です。
いつか分かってくれるときが来るかは全くわかりませんが、
お互い身体に気をつけていきましょう。
ガーネットさんは、いいお母さんだと思いますよ。
なんだかんだと言われながらもお世話をし
ていて。

ひらりんさん、こんばんは。

《恥ずかしい人に迎えに来てもらった自分は恥ずかしくないのでしょうか》
そうですね、今度指摘してみましょう。きっと言葉に詰まるだろうな。その手の矛盾はいくつもあります息子の中に。でも、「他に迎えに来れる人がいないんだからしょうがないじゃないか」で終わっちゃうのかなやっぱり。

《日本語で言って》
と息子に言うのは、かわいそうかなと、思ってしまうんですよ私。息子は今はもう日本語でまともな文を話せないから。
私が主人から「(自分の日本語に文句があるなら)それじゃそっちが何でもドイツ語で喋ってみろ」とか言われることがあったりすると、そうすると今度は私が言葉に詰まることになる。私は、考えや何かの説明を全てドイツ語で話せるところまではまだまだ…ですので。主人の日本語の方が、私のドイツ語よりも語彙が多いのです。そして私は、彼からそう言われて惨めな嫌~な気分になる。同じ思いをこの私が別の人にさせたいとは思わないのですよ。「言葉」では苦労も嫌な思いもして来ているので。

この頃は、私自身が傷つかないために息子から距離を取る様になってます。息子を見てもにっこり出来なくなって何年経つだろうなと思ったりします。息子にとっては良いお母さんではありませんちっとも。でも、私は日本人だし、急に青い目のでっぷりとしたドイツ人のお母さんに変身はできないので(息子の希望はそういうことです。笑)、私は私で行くしかない。いつかわかってくれてもくれなくても、どうでもいいです。
娘からは全く別の見方をしてもらえているので、それが救いです。

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